宮崎
えびの・小林
EBINO / KOBAYASHI
雄大な自然と高原があり、宮崎牛の生産地としても有名なエリア
宮崎県の南西部に位置するえびの・小林エリアは、九州山地や霧島の山、えびの高原などがある自然あふれる場所だ。豊富な湧き水があり、気候も温暖なことから農畜産物の生産が盛んなことでも知られている。また、全国的にも有名な黒毛和牛・宮崎牛はここが一大生産基地だ。この地を訪れたらはずせないスポットが「えびの高原」。霧島錦江湾国立公園の北部、標高1150mに位置する美しい高原で、初心者でも散策や山歩きを楽しめ、六観音御池や不動池、白紫池などの火山湖を眺めることができる。また、このエリアで宿泊するなら小林市須木にある「すきむらんど」を検討しよう。小野湖とままこ滝周辺に広がる施設で、茅葺き屋根の宿「かるかや」や温泉「かじかの湯」などがある。売店で須木の素材を使った「すきブランド」の商品をお土産として買って帰っても良いだろう。
エリアの見どころ
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えびのエコミュージアムセンター
- 霧島山の自然や文化について紹介する、えびの高原の観光拠点
- 宮崎と鹿児島の県境、霧島錦江湾国立公園内にあり、標高約1200mに位置するえびの高原。霧島連山の最高峰である標高1700mの韓国岳(からくにだけ)、今も噴気を上げる硫黄山、白紫池(びゃくしいけ)や六観音御池(ろっかんのんみいけ)をはじめとする火山湖など、自然が生み出した雄大な景観が広がる。車で訪れるなら、えびのエコミュージアムセンター駐車場(1日500円)を利用しよう。センター内は、国立公園情報ゾーン、霧島山麓情報ゾーン、火山ゾーン、自然ゾーン、2階の展望デッキで構成される。国立公園情報ゾーンでは、火山の最新の活動状況や旬の見どころ情報を紹介しており、登山者や自然を満喫したい人は必見。えびの高原からアクセスできる登山コースの範囲を示したジオラマも展示されている。このほか、火山活動によって形成された霧島山の成り立ち、山麓の見どころ、植物や動物など自然の魅力についてさまざまな角度から紹介しているので、散策や登山の前後に立ち寄ればよりいっそう楽しめる。インフォメーションカウンターでは地図の配布やグッズの販売も行っており、ハイキングや登山についてのアドバイスもしてくれるので、気軽に声をかけてみよう。
- スポットの詳細
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えびのエコミュージアムセンター
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小林市出の山淡水魚水族館
- 日本ではなかなか見ることのできない大型の淡水魚に会える
- 出の山淡水魚水族館は、ピラルクーやアロワナなど国内外の珍しい魚を展示する淡水魚水族館。なかでも特別天然記念物に指定されているオオサンショウウオは一見の価値がある。
- スポットの詳細
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小林市出の山淡水魚水族館
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市場食堂
- 地元メシで1位を獲得! 名物はチキン南蛮定食
- 宮崎県南西部、霧島山のふもとに位置する小林市で、1972年(昭和47)から続く大衆食堂。小林青果市場の敷地内にあり、長年にわたって地元の人々に愛されてきた。安くてボリューム満点の定食が評判となり、今では県外からも多くのお客さんが訪れる。2021年(令和3)には宮崎県民が投票で選ぶ「ジモミヤめし」で、小林市がある西諸(にしもろ)エリアのランチ部門1位を獲得している。定食や丼など豊富なメニューが並ぶが、なかでもいちばん人気は、多いときには1日350食以上の注文があるというチキン南蛮。宮崎産の鶏モモ肉を使用し、甘酢ダレとタルタルソースは自家製。やわらかくジューシーなチキン、ほどよい酸味の甘酢、クリーミーなタルタルソースが、三位一体の味わいを醸し出す。また隠れた人気メニューが、もともとは裏メニューだったという「あんかけ焼きそば」で、やわらか麺とパリパリ麺から好みで選べるのがうれしい。チキン南蛮も焼きそばも両方食べたいという人には、店内だけの限定メニュー「まんぷくセット」がおすすめだ。
- スポットの詳細
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市場食堂
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足湯の駅 えびの高原
- 足湯が併設された、えびの高原の観光拠点
- 宮崎と鹿児島にまたがる、火山に囲まれた標高約1150mのえびの高原。日本ジオパークにも認定されている九州屈指の観光エリアで、トレッキングスポットとしても人気が高い。その高原の中心に位置するのが「足湯の駅 えびの高原」だ。隣には霧島錦江湾国立公園の自然について紹介する「えびのエコミュージアムセンター」もあり、観光やハイキングの拠点として賑わっている。施設内にある「ヤマザキショップ」では、宮崎はもちろん、鹿児島のお土産も販売。定番のお菓子から、地元産の焼酎やお米まで、お土産にぴったりの商品が並ぶ。店自慢の豆大福、えびの産完熟キンカンを使ったお菓子「たまたま」、限定商品の「きんかんクリーム大福」は特に人気とのこと。また、えびの市に陸上自衛隊の駐屯地があることから、自衛隊グッズも扱っている。もちろんお弁当やスナック、飲み物なども販売しているので、登山の前後やドライブの途中に立ち寄るのにも便利だ。飲食可能な無料の休憩スペースも用意されている。また併設の観光案内所ではトレッキングマップがもらえるほか、えびの高原周辺の観光についても情報を提供している。
- スポットの詳細
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足湯の駅 えびの高原
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生駒高原
- 霧島連山のふもとに広がる、ピンクや黄色のお花畑
- 宮崎県小林市の花の名所として知られる、標高約540mの生駒(いこま)高原。雄大な霧島連山の裾野に広がる約9万平方メートル(東京ドーム約2個分)の敷地に、季節の花々が咲き誇る。4月下旬~5月下旬はカルフォルニアポピーやアイランドポピー、7月中旬~8月下旬はサルスベリとアメリカフヨウ、9月下旬~10月下旬はコスモスなど。また「霧島の恵」という四季咲きのアジサイは、5月下旬~6月と10月中旬~11月の年に2度、花を楽しむことができる。生駒富士とも呼ばれる夷守岳(ひなもりだけ)を背景に、ピンクやオレンジの絨毯を敷き詰めたような光景は、まるで絵のような美しさ。眼下には西諸(にしもろ)盆地の田園風景、その先には九州山地がそびえ、大自然のパノラマのなかで群れ咲く花々を堪能できる。春には「ポピーまつり」、秋には「コスモスまつり」が開催され、フードコートや物産市も出て、地元の人や観光客で賑わう。園内にはドッグランもあり、ペット同伴も可。また公園入り口にある「花の駅 生駒高原」では、宮崎のお土産や雑貨などを販売するほか、カフェテラスでおいしいコーヒーとスイーツを味わいながらくつろぐこともできる。
- スポットの詳細
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生駒高原
人気スポット
旅のヒント
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その1
えびの高原の散策コースはいくつもあるが、初心者は3つの火山湖の眺望を楽しめる「えびの高原池巡りコース(所要約2時間、距離5.2km)」などがおすすめ。
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その2
えびの高原では、春から初夏にかけて「ノカイドウ」という世界でここでしか自生しない植物を道路沿いで見ることができる。車の窓からぜひ探してみよう。
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その3
えびの・小林エリアは県内有数の温泉地。えびの高原には温泉宿があり、昔ながらのレトロな雰囲気を楽しめる「京町温泉」もある。
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その4
自然を感じたいなら霧島連山の麓にある生駒高原もおすすめ。花の名所として知られ、秋には約100万本のコスモスが咲き誇る。