大分
宇佐・中津
USA / NAKATSU
八幡宮の総本宮があり、歴史的建造物や景勝地が点在する県内有数の観光都市
大分県の北部に位置し、中津市と隣接している宇佐市。この地には全国4万社以上ある八幡宮の総本宮・宇佐神宮が鎮座し、源頼朝が八幡大神を守り神にしていたことから、勝負運にご利益があるといわれている。黒田官兵衛によって築城された中津市のシンボル的存在の中津城(奥平家歴史資料館)は、黒田、細川、小笠原、家康の末裔である奥平氏に引き継がれた居城の跡。『学問のすゝめ』の著者として知られる福沢諭吉にゆかりのある地で、福澤諭吉旧居として現在も残されている家は、1971年(昭和46)に国指定史跡となっている。数々の景勝地のなかでも、名勝として知られる深耶馬溪の紅葉は言葉を失うほどの美しさ。展望台の一目八景(ひとめはっけい)からは、断崖絶壁の岩肌を紅葉や新緑が彩るすばらしい景色を眺めることができる。
エリアの見どころ
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白鷺稲荷社
- 学業成就や合格祈願に! 福澤諭吉旧居の敷地内にある稲荷神社
- 白鷺稲荷社は福澤諭吉旧居の敷地内にある小さな稲荷社。学業成就や合格祈願のご利益にあやかろうと、多くの受験生が訪れている。福沢諭吉旧居を訪れたなら、ぜひお参りしていこう。毎年2月の最初の午(うま)の日には初午祭が開催され、参拝者一同は商売繁盛や五穀豊穣を祈り、中津市の今後の発展を祈祷する。白鷺稲荷社への参拝を終えたら、敷地内にある福澤諭吉旧居と隣接する福澤記念館に向かおう。福澤諭吉は、慶應義塾大学を創立し、『学問のすゝめ』や『文明論之概略』などの書籍を残した啓蒙思想家。福澤諭吉旧居は、1835年(天保5)に大阪の中津藩蔵屋敷で生まれた福澤諭吉が、幼少期から青年期を過ごした家だ。また、福澤記念館では諭吉の遺品や書籍など、諭吉にまつわる資料が展示されている。両施設に寄り、福沢諭吉の人生に触れてみよう。
- スポットの詳細
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白鷺稲荷社
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中津城(奥平家歴史資料館)
- 軍師・官兵衛が築城した城下町、中津のシンボル
- 九州最古の近世城郭として知られる名城。秀吉の家臣で智将の誉れ高い黒田官兵衛の築城に始まり、何度か大名が入れ替わりながら幕末を迎えた。明治の廃城当時、城を治めていた奥平氏の家宝などが、天守閣の資料館に展示されている。
- スポットの詳細
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中津城(奥平家歴史資料館)
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からあげ屋 チキンハウス中津本店
- 1984年(昭和59)創業。地元民に愛される「中津からあげ」の老舗
- 大分県中津市は日本唐揚げ協会認定の「唐揚げの聖地」で、市内には40を超える唐揚げ専門店がある。地元の人&中津出身の人にとって唐揚げはソウルフードだ。日常はもちろん、盆や正月など人の集まる食卓のメニューに、ひいきの専門店で買ってくる唐揚げを欠かすことはできない。新鮮な国産鶏を使う「中津からあげ」の特徴は、外はサクッと中はジューシー。味付けは店によって異なるが、冷めてもおいしく食べられるように工夫が凝らされている。持ち帰り専門の店も多いが、「からあげ屋 チキンハウス中津本店」では、ゆったりとした店内で定食メニューを味わえる。ランチタイムの「からあげ定食(ご飯・汁物・小鉢・香の物付)」は、なんと500円(30食限定)。注文を受けてから揚げるため、できたて熱々なのがうれしい。通販も可能で、店内同様、当日仕入れの鶏肉をその日のうちに仕込んで冷蔵で発送。家庭でお店の味を楽しめると、リピーターも多い。
- スポットの詳細
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からあげ屋 チキンハウス中津本店
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合元寺
- 真っ赤な壁がここで最期を遂げた武士たちの無念を伝える
- 1587年(天正15)に黒田官兵衛が中津に移り住んだ際、官兵衛に従って姫路から中津に来た浄土宗西山派、空誉上人(くうよしょうにん)が開山した寺。もともと中津の土地を守り続けていた宇都宮一族は、黒田氏に反旗を翻したが、幾度もの激しい攻防が繰り広げられるも最後には降伏。前領主、宇都宮鎮房(うつのみやしげふさ)を中津城内で暗殺したのち、中津城を脱出した家臣たちがこの合元寺を拠点として抵抗したが、奮戦むなしく最期を遂げた。この時、返り血を浴びた門前の白壁は、何度塗り替えても血痕が浮き出てしまうため、ついに赤色に塗り替えられるようになったという伝説が残っている。また、境内にある庫裏(くり)の大黒柱には当時の刀傷が残っており、当時の激戦の様子を生々しく伝えている。戦死した鎮房の家臣は合葬し寺内の延命地蔵菩薩堂に祀られている。このほか境内には、福沢諭吉が長崎に遊学するにあたって学業成就を祈願したことで知られる「三願成就の地蔵尊」もあり、市内外から参拝者が訪れる。
- スポットの詳細
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合元寺
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からあげ すずや
- 秘伝のタレが食欲をそそるザクザク食感の絶品からあげ
- 宇佐・中津の名物グルメといえば鶏のからあげ。この由来は、かつてこのエリアに政府の方針で養鶏場が多く造られたからという説や、第二次世界大戦後、旧満州からの引揚者が中国での食べ方を再現したなど諸説ある。現在、宇佐・中津地域には多くの専門店が点在し、各店が個性を出しながらしのぎを削っている。そんなからあげ専門店のなかでも特に人気なのが、県道23号線沿いにある「からあげ すずや」だ。メニューは「骨なし」「骨付き」「手羽先」「砂ずり(砂肝)」(各100g 220円)の4種類ととてもシンプル。注文を受けてから揚げてくれるので、いつでも熱々できたてなのがうれしいかぎり。いちばん人気は「骨なし」。醤油とニンニクをベースに厳選されたスパイスを加えた秘伝のタレで味付けした一品は、王道なのに家庭では出せない絶妙な味わいで、毎日でも食べたくなるおいしさだ。衣のカリッとザクザク食感もたまらない。手羽先は引き締まった新鮮な国産鶏肉のうまみがぎゅっと閉じ込められて驚くほどジューシー。ご飯はもちろん、ビールなど酒のつまみにしてもよさそうだ。
- スポットの詳細
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からあげ すずや
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からあげ太閤
- 厳選した鶏肉と秘伝のタレで冷めてもおいしい人気のからあげ
- 宇佐・中津エリアは「からあげ専門店発祥の地」として知られる、からあげのメッカ。そんなからあげ激戦区で全国的に知られるのが、創業1988年(昭和63)の「からあげ太閤」だ。この店のこだわりは鶏肉と秘伝のタレ。九州各地から厳選した新鮮な若鳥(ハーブ鶏)のみを使用しているため、肉質はやわらかくジューシーでうまみたっぷり。醤油やニンニク、ショウガ、そして一味など10種類余りのスパイスを使ったタレは、肉本来の味を生かすため、あえてニンニクを控えめにしているのだとか。メニューは「骨付き」(100g 280円)、「骨なし」(100g 300円)、「手羽先」(100g 280円)、「手羽元」(100g 280円)、「しお手羽」(1本150円)、「骨付きモモ」(1本500円)、「砂ずり(砂肝)」(100g 280円)、「なんこつ」(1パック157g 500円)、とバラエティ豊富。いずれも揚げたてを提供してくれるが、上質な肉と秘伝タレのおかげで、熱々はもちろん、冷めてもパサつくことなくおいしくいただけるから不思議だ。週末などは行列のできる人気店で、注文を受けてから揚げてくれるので、時間に余裕をもって訪れよう。
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からあげ太閤
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人気スポット
旅のヒント
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その1
八面山金色温泉は、男女計9つの露天風呂と、貸し切り家族風呂、大浴場があり、日帰り入浴も可能。宿泊施設や食事処といった関連施設も備えている。
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その2
全長約350mの青の洞門は、景勝地耶馬渓の山国川に沿ってそびえ立つ競秀峰の裾にあり、春になると周囲の田がネモフィラの花に覆われる。江戸時代、危険な道を行き命を落とす人々を見た禅海和尚が岩壁を掘り、30年かけて完成させた。
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その3
宇佐神社の参拝方法は二拝四拍手一拝で、出雲大社の参拝方法と同じ。
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その4
九州唯一のサファリパークである九州自然動物公園アフリカンサファリでは、ジャングルバスからライオンや象にエサをあげることができる。このほかにも野生動物をじっくり観察できるゾーンや、動物たちとの触れ合いゾーンもある(要入場料。ジャングルバスは別途料金)。