長崎

諫早・大村

ISAHAYA / OMURA

海に囲まれた自然豊かな都市で、アクセス抜群の長崎県の玄関口

長崎県の中央部に位置する諫早市。有明海、橘湾、大村湾の3つの海に面し、一年を通して温暖な気候で冬の積雪も少なく、四季折々の豊かな自然に恵まれている。古くから地理的な特性を生かし交通の要衝として発展し、人口も多い。隣接する大村市には長崎空港があり長崎県の玄関口となっている。諫早市内中心部から国道207号を佐賀方向に向かうと、さまざまな果物をかたどった「フルーツバス停」が現れる。1990年(平成2)に開催された長崎旅博覧会で訪れる人々を和ませるために設置され、現在ではSNS映えするスポットとして人気だ。また、高城(諫早城)の城跡が諫早公園になっており、公園一帯が国指定天然記念物に指定、「日本の歴史公園100選」にも選ばれている。この公園には、樹齢600年を超すクスノキの大木や国指定の重要文化財である眼鏡橋があり、歴史を感じさせる場所にもなっている。大村市の玖島城跡(くしまじょうあと)にある大村公園は、「日本の歴史公園100選」や「日本さくら名所100選」に選ばれ、花の名所として知られている。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    フルーツバス停
    フルーツの形をしたカラフルなバス停が大人気!
    諫早市小長井地域に設置されたフルーツバス停が話題だ。イチゴやメロンなど、大きなフルーツの形をしたバス待合所が16基あり、休日ともなると、かわいらしいバス停を写真に収めようと多くの人が訪れる。
    有明海に面した井崎バス停はメロン型。対向車線にはイチゴの待合所がある
  • spot 02
    諫早公園
    「日本の歴史公園100選」に選ばれた、国の天然記念物の公園
    城があった丘陵を整備した公園で、豊かな自然が魅力。「疏水100選」に選定されている小野用水が流れ、美しい眼鏡橋が池に架かる。丘全体を覆う天然林には貴重な樹木が多く、国の天然記念物に指定されている。
    公園は整備がよく行き届いていて、ゆっくり過ごすことができる
  • spot 03
    諫早眼鏡橋
    日本で初めて国の重要文化財に指定された石橋
    諫早公園の池に架かる石橋で、もとは公園の北を流れる本明川にあったもの。毎年のように氾濫する本明川に架けるため、永久に流されない堅固な石橋として1839年(天保10)に造られた。長さ49.25m、幅5.5mで、現存する江戸時代の二連アーチ式石橋では日本一の規模であり、「永久不壊の橋」として一度も流失することはなかった。しかし、1957年(昭和32)の集中豪雨後の河川拡幅改修工事にともない、諫早公園に移設されることになる。その後、1958年(昭和33)に石橋として初めて国の重要文化財に指定された。市民の憩いの場としても知られており、4月初旬~5月初旬に開催される「諫早つつじ祭り」の時期は、約3万株のツツジに囲まれてライトアップされた姿を楽しむことができる。また、隣接する高城公園には5分の1サイズの「ミニ眼鏡橋」もある。眼鏡橋移設の際に実験のために作られた模型だ。こちらもぜひ行ってみたい。
    180年以上もの歴史がある諫早眼鏡橋。二連アーチ式の石橋だ
  • spot 04
    白木峰高原
    菜の花とコスモスの名所は、360度自然を感じる癒やしスポット
    長崎県諫早市(いさはやし)にある高原。思わず走り出したくなるような歩道を降りていくと、海を背景にした広大な斜面が広がる。春には約10万本の菜の花と桜、秋には約20万本のコスモスが咲き誇る絶景スポットだ。
    標高約350mの丘陵からは、諫早平野の向こうに諫早湾と雲仙などの山々まで見晴らせる
  • spot 05
    大村公園
    歴史と美しい花々が共鳴する、長崎屈指の自然公園
    1599年(慶長4)大村藩初代藩主・大村喜前(よしあき)が築城してから12代純熈(すみひろ)まで、270年余り居城だった玖島城(くしまじょう)のあった場所。桜とハナショウブの名所で、遠くからも見物客が訪れる。
    常夜燈を模した入り口の碑にも情緒がある
  • spot 06
    野岳湖
    美しい自然と楽しいアクティビティで休日を満喫
    江戸時代に捕鯨で財をなした深澤儀太夫が、私財を投じて築いた人造湖。自然豊かな湖の周辺ではキャンプやBBQ、サイクリングなどさまざまなアクティビティを楽しめる。家族や仲間と自然に癒やされる一日を過ごそう。
    「ため池百選の地」に選ばれている周囲3kmの野岳湖。湖全体が多良岳県立自然公園のなかにある
  • spot 07
    大又農園 野の実
    自家栽培のフルーツをたっぷり使ったスイーツを召し上がれ
    豊かな自然に囲まれた静かな野岳湖のほとり。太陽をたっぷり浴びたフルーツがたわわに実る農園内に併設されたカフェで、手作りのスイーツを味わう幸せな時間。イチゴ、イチジク、ぶどうに栗。季節の訪れが待ち遠しくなる、さまざまな楽しみ方にあふれた人気スポットへ出かけよう。
    カフェで人気のアップルパイ。大ホール(直径23cm)3780円は予約もできる
  • spot 08
    おおむら夢ファーム シュシュ
    大村の農産物とおいしい笑顔にあふれる農業交流拠点
    直売所やレストランをはじめ、農業体験や農泊など多角的に事業を展開する「おおむら夢ファーム シュシュ」。大村産の自慢の農産物をアイスやジュース、スイーツなどに姿を変えて提供。多くの人を笑顔にする食のワンダーランドを楽しみ尽くそう。
    レストランの横にある展望デッキからの風景。大村市内を一望できる絶好のロケーションを楽しめる
  • spot 09
    ガラスの砂浜
    環境にも人にもやさしい!きらきら輝くSDGsな映えスポット
    波穏やかな大村湾に浮かぶ世界初の本格的な海上空港として知られる長崎空港。橋のたもとにある「森園公園」のそばに整備された「ガラスの砂浜」は、写真映えすると話題を呼んでいる人気スポットだ。遠目に見る限りでは普通の砂浜。だけど近づいてみると、色とりどりのガラスの砂粒が太陽の光を受けて小さなきらめきを放つ。その正体は廃棄されたガラス瓶から製造した再生砂。もともとは大村湾の自然環境を取り戻すために、水質改善の手助けをしてくれるあさりを育てようと2016年(平成28)に整備された浅場。見た目の美しさもさることながら、廃材の活用や海水の浄化の手助けをはじめ、SDGsの目標の1つである「海の豊かさを守ろう」につながる取り組みとしても注目を集めている。ちなみにガラスは細かく砕いたあとに角を取り、丸く削ることで安全面にも配慮。ただし、まれに鋭いものも混ざっているため、素足での立ち入りなど見学の際はご注意を。映えショットを狙うなら、太陽の光が反射する晴れた日を狙って出かけよう。また大村湾は夕日のスポットとしても人気。太陽が沈む前のマジックアワーに撮影すると、昼間とはまた違った幻想的な写真が撮れるのでおすすめだ。
    長い年月をかけて研磨されたシーグラスとは違い、太陽の光できらきらと輝く
  • spot 10
    うなぎ割烹 北御門
    地元で100年以上愛され続けるうなぎ料理の名店
    独特の形をした朱色の器で蒸すことで、とろけるような食感を生み出す諫早名物の「楽焼うなぎ」。ふたを開ければ白い湯気とともに、食欲をそそる香りが鼻をくすぐる。「活き・焼き・タレ」の3拍子そろった老舗ならではの味を堪能しよう。
    諫早では「楽焼うなぎ」という料理法で蒲焼きを提供する店が多い
  • spot 11
    福田屋
    歴史を重ねたタレで味わうふっくらつややかなうなぎ
    ふっくらと蒸し上げる楽焼(らくやき)の器に、継ぎ足しながら使い続ける秘伝のタレ。「う」「な」「ぎ」の灯籠が手招きする、熟練の技と経験から生まれる蒲焼きを極めた老舗へ。古き良き時代の流れを感じる空間も、おいしさを引き立てる隠し味だ。
    現在の建物は1929年(昭和4)に建て替えられたもの
  • spot 12
    鰻と肴菜と日本酒の店 まんまる
    ぜいたくをもっとカジュアルに!うなぎと日本酒のマリアージュを楽しめる
    「うなぎをもっとカジュアルに」。そんな想いから、これまでにない新しい楽しみ方を教えてくれる「鰻と肴菜(さかな)と日本酒の店 まんまる」。諫早で唯一の酒蔵「杵の川(きのかわ)酒造」とコラボし、うなぎをあてに日本酒が飲めると評判だ。一番人気は蒲焼き、肝、白焼きをひと皿で味わえる「串3種盛り」。添えられる薬味にも一家言あり。長崎の上五島産の一番結晶のみを使った「まあるい塩」や、本ワサビ特有のピリッと強い辛みが特徴の茎ワサビなど、あれこれ試しながら自分の好みを見つける時間も楽しいもの。うなぎのコク深いうまみと樽の香りを感じる日本酒が口の中で重なり、お互いの味を高めあう。うなぎの骨を揚げてトッピングした「カリカリサラダ」の香ばしさと食感がまた、日本酒を誘うのだ。こうしたアレンジも多彩ながら、うなぎの質も申し分なし。オーナーの夫がうなぎの卸問屋を営んでいるため、宮崎や鹿児島から良質なものを厳選。なるべく蒸しを入れず、うなぎ本来の味を大切にしながら皮はパリッと、身はふわっと焼き上げていく。飲んだあとには定番の「うなぎ丼」もお忘れなく。うなぎの頭でだしを取った肝吸いのうまみが、ほろ酔いの体にやさしくしみわたる。
    「串3種盛り」1300円、「カリカリサラダ」980円、「蔵出し樽酒まんまる×杵の川コラボ」650円
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旅のヒント

  1. その1

    諫早市内はJR線、島原鉄道が通っていてアクセスが良い。さらに2022年(令和4)九州新幹線西九州ルートが開業予定で、停車駅である諫早市駅周辺は再開発が進んでいる。

  2. その2

    長崎県の眼鏡橋は長崎市の中島川に架かるものが有名だが、諫早公園の眼鏡橋は1958年(昭和33)に石橋としては日本で最初の重要文化財に指定された。

  3. その3

    3月下旬から6月下旬の大村公園の「おおむら花まつり」期間中は、日没から23時までライトアップが行われ、多くの花見客で賑わいを見せる。

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