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門司港

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関門海峡周辺のレトロ情緒漂う、門司港を中心としたエリア

北九州市の北東に位置する、明治から昭和にかけて交通の要所として栄えた門司港。瀬戸内海に面しており、関門海峡の向こうは山口県下関市だ。港の周辺にはレトロな雰囲気が漂い、散策するだけでも楽しい。近くにアインシュタインが宿泊したことで有名な、1921年(大正10)建設の「旧門司三井倶楽部」がある。1階のレストランは社交場だった頃の面影を残しており、大正ロマンを感じながら料理を味わえる。「関門海峡ミュージアム」は関門海峡や門司港の歴史と文化を学べる体験型の博物館だ。国内最大級のスクリーン「海峡アトリウムパノラマ」で関門海峡の歴史を学べるほか、展望デッキから関門海峡を一望できる。そのほか、「九州鉄道記念館」や恋人の聖地「ブルーウィングもじ」など多彩なスポットがあるので、ぜひ時間をかけて散策してほしい。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    関門海峡
    本州と九州を結ぶ海上交通の大動脈
    本州西端の山口県下関市と九州北端の福岡県北九州市の間に位置する海峡。古くから重要な水路として知られ、イギリス、アメリカ、フランス、オランダの四国艦隊下関砲撃事件の舞台にもなった。
    関門海峡は電車、車、船、徒歩のいずれでも渡ることができる
  • spot 02
    北九州夜景鑑賞クルーズ
    海上から眺める工業都市の感動的な夜景
    今、静かなブームになっている工場夜景を眺めるツアー。北九州市では小倉港から出る夜景鑑賞クルーズが人気を呼んでいる。
    洞海湾上から見た三菱ケミカルの夜景
  • spot 03
    門司港駅
    約100年前の姿に復原された国重要文化財の駅
    1888年(明治21)に設立された九州鉄道の門司駅として開業。左右対称の駅舎はネオ・ルネサンス様式の木造建築で、鉄道駅初の国の重要文化財に指定。保存修理工事を経て創建当時の姿に復原された。
    ノスタルジックで大正浪漫漂うたたずまい
  • spot 04
    門司港レトロ
    レトロな建築が連なる港町を散策
    福岡県北部、関門海峡に面し、明治から大正期にかけて国際貿易港として栄えた門司港。ここには明治から昭和初期にかけて建設された趣ある建物が数多く残されており、「門司港レトロ」として人気の観光地となっている。
    ひときわ異彩を放つ高層マンションの31階には門司港レトロ展望室がある
  • spot 05
    ブルーウィングもじ
    「恋人の聖地」に認定の優美な跳ね橋
    門司港レトロ地区にある全長108mの跳ね橋。1993年(平成5)、同地区の親水広場両岸を結ぶ遊歩道の一部に、国内でも珍しい歩行者専用の跳ね橋として架けられた。橋は10時から16時の間、12時を除き1時間ごとに上がる。その姿は優美で、約4-5分かけて水面と60度の角度までゆっくり開き、約20分後に閉じていく。空に「ハ」の字を描くように橋が開いたとき、関門海峡をバックに、あるいは門司港レトロ地区側にある赤煉瓦の「旧門司税関」などをバックにと、いろいろな角度で美しい光景を眺めることができ、記念撮影スポットとしても人気だ。閉橋時は遊歩道として自由に行き来ができ、橋の真ん中に立つと視界をさえぎる建物がないため、たくさんの船が通る関門海峡と対岸の下関市の街並み、右側に関門橋を広々と見渡せ、開放感にあふれる海景色を楽しめる。跳ね橋が2つに分かれ、また1つになる姿から、恋人たちの架け橋としてカップルの間で話題になり、「恋人の聖地」にも認定。橋が閉じたあとすぐにカップルで渡ると幸せになるといわれている。
    関門海峡や関門橋を背景にした光景
  • spot 06
    海峡プラザ
    門司港レトロのショッピングセンターで食事やショッピングを楽しむ
    関門海峡を望む門司港レトロにある観光向けのショッピング施設。地元グルメで人気のレストランやお土産店をはじめ雑貨店や海産物店のほか、アミューズメント施設もある。
    門司港レトロの街並みにマッチする建物
  • spot 07
    九州鉄道記念館
    通称「赤レンガ」の明治の建物を利用した鉄道テーマパーク
    明治時代の赤レンガのビルを修復リニューアルした鉄道をテーマにしたレジャー施設。各地で活躍したSLや列車の実物展示をはじめ実物資料やジオラマ模型の展示、運転シミュレーターなど、ファンのみならず鉄道を堪能できる。
    落ち着いた赤レンガの館内に多彩な展示
  • spot 08
    日本料理・ふぐ懐石てん花
    ふぐ本来のうまみを味わえる「鶴盛り」の店
    ふぐといえば下関が有名だが、対岸の門司港にもふぐ料理の名店は多い。この店は1984年(昭和59)、割烹として門司港の繁華街・栄町に創業。いちばん人気はふぐ刺しで、皿の絵柄が見えるほど薄造りにして菊の花のように盛り付けた「菊盛り」で出してくれる。薄造りなので2、3切れを一度に箸でつまんで食べるが、ある日、料理長は1切れずつ食べているお客がいることを知り、せっかくなら本来のうまみを味わってもらいたいと少し厚めに切った身を鶴に見立てた「鶴盛り」を考案。皿も身の白さと細工の繊細さが映えるよう佐賀の有田焼の窯元に黒色の磁器を焼いてもらった。すると、盛り付けの美しさに注目が集まり、ほどよい厚みも食べごたえがあると話題に。やがて鶴盛りを求めて関東・関西からやって来るお客が増えたという。ふぐは刺身のほか、「ちり」鍋が定番だが、夏場でもおいしく食べてもらおうと、「釜炊きふぐごはん」や、ふぐアラのピリ辛煮を楽しめる「夏ふぐコース」(1万1000円)を提供している。
    ふぐ刺しやちり、唐揚げ、雑炊などの付く「冬ふぐコース」1万1000円
  • spot 09
    BEAR FRUITS
    「門司港レトロ」近くの行列ができる焼きカレー屋
    北九州・門司発祥「焼きカレー」の有名店。店内には芸能人などのサインも数多く飾られている。名物の焼きカレーはカレーの上にたっぷりとろけるチーズをかけて焼かれたもの。アツアツの容器のまま提供される。とろりとしたチーズとスパイシーなカレーの絶妙な組み合わせは幸せの味だ。卓上にはBEAR FRUITSオリジナルの「びっくりスパイス」も用意されている。辛さとコクが増すスパイスは好みで焼きカレーに振りかけて味わおう。焼きカレーは単品でも注文できるが、「サラダ・スープ」とのセット注文も可。メニューには焼きカレーのほかにも「カレー」「オムライス」「ナポリタンスパゲティ」や、「ワッフル」「アイスクリーム」といったスイーツ、「門司港地ビール」などもある。また、「焼きカレーソース」「びっくりスパイス」は店舗で販売、通販も行っている。お土産としてはもちろん、自宅で店の味を味わいたいという人にもおすすめ。
    アツアツがおいしいBEAR FRUITSのスーパー焼きカレーは850円(税別)
  • spot 10
    関門海峡(早鞆ノ瀬戸)
    観光スポットの集まる本州と九州を隔てる海峡
    "古くから海上交通や陸上交通の要衝で、本州と九州を隔てる細長い海峡。2017年(平成29)には、下関と北九州にまたがるエリア内の鉄道や近代化の遺構が日本遺産「関門""ノスタルジック""海峡 -時の停車場、近代化の記憶-」に認定された。"
    橋長1068mの関門橋は1973年(昭和48)開通
  • spot 11
    北九州銀行レトロライン「潮風号」
    門司港レトロでのんびり楽しむミニ列車旅
    門司港レトロ地区にある「九州鉄道記念館駅」と関門海峡に突き出た和布刈(めかり)地区にある「関門海峡めかり駅」間の約2.1kmを結ぶ観光列車。かつて国鉄門司港駅から周防灘に面した田野浦港まで運行していた貨物線を利用したもので、途中、「出光美術館駅」「ノーフォーク広場駅」を経由し最高時速15km/hという速度で進んでいく。列車は青を基調とした2両の客車と、先頭と後尾に小型ディーゼル機関車を連結した編成。客車は外がよく見えるように工夫された大きな窓をもつ。車窓には門司港レトロ地区の建物群や関門海峡の景色がゆっくりしたテンポで移り変わり、終点手前、和布刈公園下に掘られたトンネルをくぐる瞬間はワクワク。短い距離ながら変化に富んだ列車旅を楽しめる。客車にはガイドが乗り込み、沿線の見どころや歴史をアナウンスしてくれるので、より興味深く景色を眺めることができるだろう。関門海峡めかり駅からは、関門海峡の下を歩いて渡れる「関門トンネル人道」まで徒歩5~6分の距離。下関側から門司港を眺めるのも一興だ。なお、途中下車はできるが、始発駅で満席となった場合、途中駅からの乗車はできないので気をつけたい。
    潮風号は「九州鉄道記念館駅」から出発。乗車口はJR門司港駅側
  • spot 12
    和布刈神社
    関門海峡に面して立つ九州最北端の古社
    数々の神話に彩られた神功皇后(じんぐうこうごう)にゆかりがある和布刈(めかり)神社。古代より関門海峡を見守り、人々を導いてきた。
    関門海峡に向いて建てられている拝殿
  • spot 13
    関門トンネル人道(門司側)
    海底を歩いて渡る日本でもここだけの感動体験
    九州と本州の間にある関門海峡。その海底を歩いて渡ることができる。人専用の「関門トンネル人道」がそれで、通行料は無料だ。
    矢印とともに下関と路面に書かれたトンネル入り口
  • spot 14
    北九州市門司麦酒煉瓦館
    近代遺産の建物で知る九州のビールの歴史
    1913年(大正2)、九州初のビール工場である帝国麦酒 (ていこくびーる)の事務所棟として建てられた。鉄を作る際に出る滓(かす)を活用し成形した鉱滓煉瓦を使った外観が特徴で、国の有形文化財に登録されている。帝国麦酒のビールは「サクラビール」というブランドで当時国際港であった門司港から海外へ輸出されるとともに、門司駅(後に門司港駅に改称)から国内各地に出荷され、日本のビールの代表銘柄として広く知られた。その後、合併・分割を経て最終的にサッポロビール九州工場として2000年(平成12)まで操業されている。ここでは当時の建物を活用し、サクラビールからサッポロビールへと変わった87年間にわたる歴史を伝えている。興味深いのは各時代に作られたポスターや、缶、瓶の実物の展示。「男はだまってサッポロビール」など一世を風靡したポスターも見ることができ、懐かしさを覚える人も多いだろう。隣接して醸造棟や旧組合棟、倉庫棟があり、こちらも国の有形文化財に登録。一帯はこれら近代化遺産を活用した「門司赤煉瓦プレイス」として観光や交流の場に利用されている。
    赤煉瓦とは違う風情の鉱滓煉瓦(こうさいれんが)の外観
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旅のヒント

  1. その1

    JR九州「門司港駅」周辺には「関門海峡ミュージアム」や「九州鉄道記念館」「ブルーウィングもじ」など観光スポットがたくさんある。門司港駅から散策をスタートしてもいいだろう。

  2. その2

    全長780mの「関門トンネル人道」を利用して、歩いて下関市に行くことができる。

  3. その3

    門司港エリア内の観光にはレンタサイクルの利用がおすすめ。門司港駅前にあるレンタサイクル「JOYiNT門司港」では年中無休で10:00-17:00に自転車の貸し出しを行っている。

  4. その4

    お土産を買う際は、門司港土産を買えるショッピングモール「門司港レトロ 海峡プラザ」や、北九州の特産物を買える「門司港レトロ観光物産館(港ハウス)」がおすすめ。

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