香川

小豆島

SHODO ISLAND

豊かな自然と文化が息づく、国内オリーブ栽培発祥の島

瀬戸内海国立公園の中心に位置する小豆島。人口3万人弱が暮らす、瀬戸内海では淡路島に次いで2番目に大きな島だ。国内のオリーブ栽培発祥の地としても知られ、島内のいたるところで目にするのがオリーブ畑。島内産のオリーブは、オリーブオイルのほか化粧品などにも加工され、醤油や佃煮、素麺とともに島の代表的な特産品になっている。約1300万年前の火山活動によってできた小豆島は、周囲を囲む海だけでなく急峻な斜面や豊かな森、瀬戸内海で最も高い山「星ヶ城(ほしがじょう)」などがあるほか、良質な石の産地ともなっていて、離島ながらさまざまな地形や景観が楽しめるのも魅力。また、瀬戸内国際芸術祭の舞台としても知られ、近くの直島や豊島(てしま)と合わせてアート巡りを楽しむ観光客も多い。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    道の駅 小豆島オリーブ公園
    約2000本のオリーブ畑に囲まれたフォトジェニックな公園
    温泉やレストラン、雑貨店などさまざまな施設を有する道の駅。海を見下ろす丘陵地にあり、南向きの斜面にはオリーブの畑、その向こうには青い海と空が開ける、まさに小豆島らしい景観を楽しめる。
    オリーブ畑を抜けた先に見えてくるギリシャ風車
  • spot 02
    小豆島オリーブ園
    国内オリーブ栽培発祥の地で、自分だけのオリーブオイル作り
    1917年(大正6)から100年以上にわたりオリーブを育て、良質なオリーブオイルを作り続けているオリーブ園。ミモザやジャスミンなど季節ごとに咲く花も見どころで、敷地内のあらゆる場所で絶景を写真に収めることができる。
    1917年(大正6)に植樹された苗木は、樹齢およそ100年。今でもたわわに実をつける
  • spot 03
    寒霞渓
    1300万年前の大地のエネルギーを感じる壮大な渓谷美
    小豆島随一の紅葉の名所として知られる寒霞渓。約1300万年前の火山活動と長年の風雨の浸食によってできた複雑な地形が、四季それぞれに織りなす豊かな景観を楽しませてくれる。
    鷹取展望台からの景色
  • spot 04
    エンジェルロード
    潮の満ち引きがつくり出す、不思議で神秘的な砂の道
    美しい景色はもちろんのこと、潮が引いたときだけ砂浜が現れる、その神秘性から恋人の聖地にも認定されている場所。満潮時は砂の道が完全に消えてしまうので、道が現れる時間を事前に調べてから訪れよう。
    展望台から眺めるエンジェルロード。写真は砂浜がかなり広い時間帯のもの
  • spot 05
    中山千枚田
    小豆島のほぼ中央部に広がる、懐かしい里山の風景
    小豆島町中山地区に広がる約800枚の棚田。湯船山(ゆふねさん)の湧き水に支えられて続いてきた米作りと棚田の風景は、後継者不足に悩まされながらも、棚田アカデミーなどにより地域全体で守られ続けている。
    「日本の棚田百選」に、香川県で唯一選ばれている
  • spot 06
    こまめ食堂
    棚田の景色を眺めながら、棚田で育った米を味わう
    2010年(平成22)夏、瀬戸内国際芸術祭のオフィシャルショップとしてオープンした食堂。目の前の棚田で育った米を湯船山(ゆぶねさん)の湧水で炊いて作ったおにぎりをメインに、地元の食材を使った定食を味わうことができる。棚田の風景にしっくり溶け込む建物は、かつて地域の精米所だったもの。店内にはその頃の様子を伝える道具が残されており、まるで昭和の時代に戻ったかのような非日常の空間になっている。おにぎり定食のほかにも、小豆島オリーブ牛ハンバーガーやそうめん定食など、島の特産品を味わえるメニューがそろっているので、複数人で訪れた際はシェアして楽しみたい。島で採れたフルーツの自家製ジャムを使ったマフィンやドリンクは、テイクアウトしてドライブのお供にするのもおすすめだ。
    棚田のおにぎり定食1,800円
  • spot 07
    二十四の瞳映画村
    昭和の時代に迷い込んだようなレトロ体験を
    映画『二十四の瞳』のロケセットを利用した観光施設。映画のシーンを思い出す数々のセットや小道具が見られるほか、映画を知らない世代の人も、レトロな空間で古き良き昭和の文化を感じることができる。
    映画村のシンボルである木造校舎には、1987年(昭和62)の映画撮影当時をしのばせる小道具も展示されている
  • spot 08
    岬の分教場
    子どもたちが実際に使っていた教室が今も残る
    小説『二十四の瞳』の舞台になった、苗羽(のうま)小学校田浦(たのうら)分校の校舎。1902年(明治35)に建てられた瓦葺平屋建ての校舎で、教室のほかに教員住宅がある。1971年(昭和46)に廃校になるまで実際に学校として使われており、1954年(昭和29)公開の高峰秀子主演映画『二十四の瞳』はここで撮影された。それをきっかけに「教育の聖地」と呼ばれるようになり、教員をはじめ全国から多くの人が訪れるようになったほか、教育や学校に関する展示なども定期的に行われている。教室内には当時の掲示物やオルガンなどもそのまま残されており、子どもたちが生きいきと学んでいたその様子が思い起こされるようだ。若い世代の人たちには、今とはまったく違う昭和初期の校舎がとても新鮮に感じられるだろう。
    二十四の瞳映画村から約700m離れた場所にある
  • spot 09
    マルキン醤油記念館
    100年以上前の歴史ある蔵で、かつての醤油造りを学ぶ
    小豆島の醤油造りの歴史や醤油の製造方法について、詳しく学べる記念館。内部には実際に使われていたさまざまな道具や設備が展示されている。見学のあとは隣接する売店で名物「しょうゆソフトクリーム」を。
    昔の道具やパネルを使ってわかりやすく展示している
  • spot 10
    道の駅 小豆島ふるさと村
    広大な敷地にさまざまな機能を備えた道の駅
    海を望む広い敷地には、売店や食堂のほかプールやスポーツ施設、キャンプ場やいちご園、さらにはロッジなどの宿泊施設も備わっている。目の前の海ではカヤックなどのマリンアクティビティを楽しもう。
    駐車場から見えるこの建物には、受付と喫茶コーナー、売店が入っている
  • spot 11
    二十四の瞳映画村 渡し舟
    小説『二十四の瞳』で主人公の大石先生が通った海の道
    小豆島出身の作家、壺井栄(つぼいさかえ)の代表作『二十四の瞳』。島の分教場に通う子どもたちと新任教師の大石先生との心の交流を描いた作品だが、そのなかで大石先生が舟に乗って分教場へ向かうシーンがある。そのシーンを再現したのが、この渡し舟だ。観光案内所のオリーブナビと、人気観光施設の二十四の瞳映画村をつないでおり、車だと30分近くかかるのに対し約10分で渡れるのが魅力。船で往復すると約40分の時間短縮になるが、片道だけの利用もできるので、時間があるなら往復のどちらかは船、どちらかは路線バスを使って海からと陸からの両方の景観を楽しむのもおすすめだ。また、乗船だけなら片道大人500円だが、二十四の瞳映画村とのお得なセット券もあるのでぜひ利用してほしい。渡し舟は短時間で観光地まで行けるだけでなく、ふだんは見られない海の上からの景色を堪能できるのも楽しみのひとつ。決まった時刻表はなく、運航時間内に桟橋へ行って船がいればすぐ出発、いなければ船頭さんに直接連絡して対岸から戻ってきてもらうという仕組み。島の自然を感じながら、短い船の旅を楽しんで。
    船に乗って二十四の瞳映画村を目指す
  • spot 12
    なかぶ庵
    手延べそうめんの製造工程のひとつ、「箸分け」を体験!
    小豆島の特産品のひとつ、手延べそうめん。完成まで14時間以上もかかるそうめん作りの工程のうち、ハイライトともいえる「箸分け」を体験しよう。体験後は珍しい「生そうめん」をぜひ。
    大きな箸のような2本の棒を使い、くっついた麺同士をはがす作業が「箸分け」
  • spot 13
    重岩
    落ちそうで落ちない、山の上の不思議な岩
    山頂に突如現れる、重なり合った大きな岩。落ちそうで落ちない不思議な岩と絶景を同時に見られるため、フォトスポットとしても人気。山頂までの道は少々険しいが、だからこそ達成感もひとしおだ。
    なぜここにこんな奇妙な岩があるのか、ハッキリしたことはわかっていない
  • spot 14
    ヤマロク醤油
    100年以上続く醤油蔵で、伝統的な醤油造りを知る
    伝統的な木桶仕込みの醤油造りを守りつつ、次世代に引き継いでいくための取り組みにも力を入れている醤油蔵。100年以上使い込まれた大きな木桶が並ぶ醤油蔵の中を見学してみよう。
    杉でできた大きな木桶(きおけ)が並ぶ、昔ながらの醤油蔵を見学できる
  • spot 15
    道の駅 大坂城残石記念公園
    かつて大坂城築城のために切り出された石が今も残る公園
    小豆島で切り出された石は、海を越えて運ばれ、大坂城築城に使われていた。そんな歴史のわかる資料が数多く展示されているのがこの場所。実際に江戸時代に切り出されたままの石も見ることができる。
    大きな石がずらりと並ぶ様子は圧巻
  • spot 16
    宝生院のシンパク
    特別天然記念物に指定された、推定樹齢1600年の巨木
    パワースポットとして観光客からも人気を集めるシンパクの巨樹。国の特別天然記念物に指定され、地域の人々に大切に守られてきた木から、雄大な自然のエネルギーをもらえそうだ。
    シンパクは石垣で囲まれた少し高い場所にあり、神聖な雰囲気を感じさせる
  • spot 17
    醤の郷現代美術館
    国内外の現代アートと小豆島ゆかりの作品を鑑賞
    レトロな建物の中に、部屋をまるごと使った壁画や映像作品、絵画やインスタレーションなどさまざまなアート作品が展示され、見ごたえたっぷり。定期的に作品が入れ替わるのも楽しみ。
    立体作品や映像作品、絵画など、国内外を問わずさまざまなアーティストの作品がそろう
  • spot 18
    妖怪美術館
    妖怪がちょっと身近になるユニークな美術館
    町に点在する4つの古い建物を巡りながら、妖怪をテーマにしたさまざまな作品を鑑賞できるユニークな美術館。単純に怖いものだと思っていた妖怪のイメージが、ここに来ると少し変わるかも。
    町に残る古民家などを使って作品が展示されている。こちらは1号館
  • spot 19
    井上誠耕園 らしく本館
    オリーブのさまざまな楽しみ方を提案するショップ&レストラン
    小豆島で4代にわたりオリーブを育てている井上誠耕園(いのうえせいこうえん)のショップ。オリーブオイルやドレッシング、化粧用オイルなど多彩な商品がそろうほか、2階のレストランではオリーブオイルと瀬戸内の食材を味わえる。
    レストランでは自社商品のオイルを使ったパスタを味わえる。「ハリイカと旬野菜のジャコロンチーノ」1380円
  • spot 20
    MINORI GELATO
    島のフルーツや野菜のおいしさを生かしたジェラート
    島で採れた季節の果物や野菜を使ったジェラートを楽しめる、一年を通して人気のジェラートショップ。ショーケースの中には常に12種類ほどのジェラートがそろい、ミルクやチョコレート、ピスタチオといった通年提供している定番のほか、春はイチゴやアスパラガス、夏はスイカや赤シソといった季節のフレーバーも5種類ほどが並んでいる。どれも素材の持ち味を最大限に引き出しているのが特徴で、まるで果物そのものを食べているように感じるほど。あれもこれも食べたい、と目移りしながら選ぶ時間も楽しんでほしい。そんななかでも人気ナンバーワンは、「しょうゆクランブル」。小豆島の醤油を使った甘じょっぱいジェラートに、こちらも醤油を利かせたサクサクのクランブルを混ぜた小豆島らしいジェラートだ。ジェラートはカップ入りのみで、ほかにもジェラートを塩サブレで挟んだアイスサンドや、コーヒーなどのドリンクもあるので旅の途中にひと息つきたいときに立ち寄ってほしい。
    ジェラートは2種盛りで470円、3種盛りで550円
  • spot 21
    Cafe Rest サクラヰ
    特製ひしおダレで味わうローストビーフ丼が絶品
    小豆島には「ひしお丼」というご当地グルメがある。醤油造りが盛んな小豆島では大豆などの穀物を発酵させた「ひしお」を古くから調味料に使っており、そんなひしおをもっと味わってもらおうと生まれたのが「ひしお丼」だ。島内の飲食店ではそれぞれにオリジナリティを出したひしお丼を提供しているが、サクラヰで味わえるのは、ローストビーフのひしお丼。ご飯が見えないほど敷き詰められた自家製ローストビーフは、やわらかくうまみたっぷり。ひしおの風味豊かな和風の甘辛ダレとの相性もバツグンだ。途中で温泉卵を崩したり、添えてあるレモンやワサビを使って好みの味を探しながら楽しんでほしい。せっかくだからちょっとぜいたくしたい、というときは、小豆島産のオリーブ牛を使った「ひしお重」をぜひ。小豆島オリーブ牛の、濃厚なうまみととろけるような口溶けが堪能できる逸品だ。島で昔から愛されてきたひしおのおいしさを、思う存分味わってほしい。
    人気ナンバー1メニュー、「ローストビーフのひしお丼」980円
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旅のヒント

  1. その1

    小豆島にあるフェリーの港は土庄、大部、福田、坂手、池田の5つ。高松や岡山、姫路などからアクセス可能だ。詳しいダイヤや料金などは、各フェリー会社のウェブサイトをチェックして。

  2. その2

    レンタサイクルを扱う港や宿泊所もある。しかし小豆島は海岸線の国道でもアップダウンがあるので、借りるなら電動自転車がおすすめだ。また、道が細いところもあるので、レンタカーを借りる場合、運転に自信のない人は小回りのきく小型車が扱いやすいだろう。

  3. その3

    シーカヤックやSUPといった海のアクティビティができる施設も多数。そのほか、ハイカーやサイクリストにも人気の島で、自転車で小豆島を一周することを「マメイチ」と呼ぶ。

  4. その4

    エンジェルロードに行くならまず潮見表をチェック。その時間を決めてから、前後の旅程を組むとムダなく動けるだろう。バスやレンタサイクルでも移動は可能だが、多くのスポットをまわりたいならやはり車があったほうが動きやすい。

  5. その5

    豊島へは直通のフェリーがあるので車で渡ることも可能。直島へは直通便がないので、岡山県の宇野港もしくは香川県の高松港を経由して渡ろう。

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