広島

しまなみ海道

SHIMANAMI KAIDO

本州から四国まで7つの橋で結ばれた瀬戸内旅情があふれる郷愁の島々

本州から四国へ瀬戸内海に飛び石状に浮かぶ6つの島が、7つの橋でつながれた「しまなみ海道」。広島県尾道市と愛媛県今治市を結び、島の3つが尾道市、残りの3つが今治市に属している。西瀬戸自動車道が本州から四国まで通じ、高速道路で快適に四国へとアクセスできるが、島々にはそれぞれ個性があり、見どころも多い。広島県側で、尾道から最初に渡る「向島」には、尾道水道に面して「兼吉地区」のレトロな町並みがあり、映画のロケ地巡りを楽しめる。次の「因島」は、「因島水軍城」がある村上水軍(村上海賊)ゆかりの島。五百羅漢で知られる「白滝山」も、村上水軍の見張り台だった場所といわれている。しまなみ海道のほぼ中央にある「生口島」は西の日光と称される「耕三寺」があり、日本画の巨匠・平山郁夫の故郷でもあるアートの島。また因島はハッサク、生口島は瀬戸田レモンの産地として知られる。柑橘類の香りが島々を包む風物詩も注目だ。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    高見山展望台
    かつて「村上水軍」が見張り台としていた絶景の展望台
    「しまなみ海道」にはいくつも展望スポットもあるが、なかでもこの「高見山展望台」は山頂まで手軽に車で登れ、壮大な瀬戸内海の景色を見ることのできる絶景スポットとして知られている。高見山は標高283m、尾道から「しまなみ海道」に入って最初に渡る向島(むかいしま)の最高峰。島の南岸にそそり立ち、かつて瀬戸内航路を支配していた「村上水軍」が見張り台としていたことから、その名が付いたという。テレビ塔が立つ山頂まで車道が通じ、そのかたわらに見晴らしのよい展望デッキと展望台が設置されている。南西に向いた展望デッキには開放感があり、島々の浮かぶ瀬戸内海を眼前にする。特に夕景色が美しく、北側からは、尾道方面の夜景を見ることもできる。そしてデッキの横にある展望台へと登れば、360度の大パノラマが待っている。ここからはデッキよりさらに展望が開け、広がる燧灘(ひうちなだ)や、天気がよければ四国連山まで一望のもとだ。また山上周辺では、春は桜、秋には紅葉を楽しめる。
    西向きに設置された展望案内板には、月ごとの夕日の位置が記載されている
  • spot 02
    白滝山・五百羅漢
    山上に「五百羅漢」が並び、ここにしかない絶景が広がる
    瀬戸内海の展望スポットは数多くあるが、なかでも白滝山は五百羅漢が山上に並ぶ異色の絶景地だ。法道上人が開いたといわれ、古くは山岳信仰の場だった。悲恋の伝説も残り、「恋愛のパワースポット」ともなっている。
    ぎっしり並び立つ五百羅漢の向こうに、瀬戸内海の美しい景色が広がる
  • spot 03
    因島水軍城
    「村上海賊」のことが学べる「日本で唯一の水軍城」
    因島は、「村上海賊御三家」のひとつ因島村上水軍の根拠地。その水軍の城を模した建物に、村上海賊(水軍)の古文書や武具などを展示する。金蓮寺には因島村上氏一族の墓所があり、村上水軍のありし日がしのばれる。
    因島村上氏の菩提寺である金蓮寺を見下ろす丘の上に水軍城が立つ
  • spot 04
    耕三寺博物館
    壮麗な堂塔が立ち並び「西の日光」と称される社寺建築の宝庫
    生口島(いくちじま)にある耕三寺は「西の日光」と称され、壮大な伽藍の建造物群が見もの。建物のほかにも「潮聲閣(ちょうせいかく)コレクション」や「未来心の丘」など見どころが多く、「しまなみ海道」で屈指の観光スポットとなっている。
    日光東照宮の陽明門をモデルにした孝養門。大きさも各部の寸法も忠実に再現しているが、装飾や彩色は独自のものが施されている
  • spot 05
    平山郁夫美術館
    「平山画伯の原風景がここにある」故郷に立つ美術館
    シルクロードを題材にした絵で高名な平山郁夫画伯は、「私のもつ原風景は常に故郷の山であり海であり、また島のたたずまいである」と生涯を通じて語った。そして平山の名を世に高めた1959年(昭和34)の『仏教伝来』以前には、故郷である瀬戸田の風俗に取材した作品を多く制作し、また晩年には『しまなみ海道五十三次』と題して、故郷の風景を60点の水彩画にスケッチした。その画伯が生まれ育った生口島の瀬戸田に、平山郁夫美術館が立つ。この美術館では、その『しまなみ海道五十三次』や大作『天かける白い橋瀬戸内しまなみ海道』などご当地もののほか、『求法高僧東帰図』などの「仏伝」「シルクロード」関連作品、幼年期の作品から下絵まで、あらゆるジャンルの平山作品を収蔵。3つの展示室で入れ替え展示している。美術館としては珍しく、作品を撮影することができるのは大きな特色だ。そのほか館内には、作品制作にまつわるエピソードなどを映像で紹介するハイビジョン室もある。また、絵画制作の取材地図や年表パネルで、画伯の生い立ちや制作活動をわかりやすく紹介している。館内にはティーラウンジもあり、ファンはもちろん、そうでなくても訪れてみたいスポットだ。
    第一・二・三と展示室は3つ。いちばん大きい第三展示室では、大作が中心に展示されている
  • spot 06
    島ごと美術館
    島の風景に溶け込む17のユニークな現代アート作品
    「しまなみ海道」のほぼ中央にあたる瀬戸田町生口島(いくちじま)は、アートの島としても知られ、島内のあちらこちらで不思議な形をしたオブジェを見かける。これらは1989年(平成元年)から開催されたアートプロジェクト「瀬戸田ビエンナーレ」によって設置された17の作品で、「島ごと美術館」と呼ばれる。それぞれの作品は、アーティストが自分自身で作品を設置する場所を選び、そこの風景や音などから受けたインスピレーションを現代アートとして表現したものだ。それぞれが風景に溶け込み、その場所にさりげなくたたずんでいる。17の作品のなかには、小学校の中庭に設置されて事前連絡が必要なものもあるが、多くが海岸沿いの見つけやすい場所にある。特に集まっているのは瀬戸田サンセットビーチの周辺だが、生口島だけではなく高根(こうね)大橋を渡った高根島にも作品がある。尾道市のウェブサイトから「島ごと美術館アートマップ」が入手できるので、それを片手に宝探し気分で「小さな発見の旅」を楽しもう。サイクリングとあわせて楽しむのがおすすめだ。
    瀬戸田サンセットビーチでひときわ目立つ『空へ』(眞板雅文 まいたまさふみ)
  • spot 07
    向島
    尾道市街の向こう側にある「しまなみ海道」の始まりの島
    「しまなみ海道」で最初に渡る向島に目立った観光スポットはなく、通過地点とみなされがちだが、島にはレトロな町並みがあり、映画のロケ地巡りも楽しめる。尾道水道を行き交う渡船も風情があり旅情がそそられる。
    尾道市街と向かい合う対岸には造船所が並び、市街地が広がる。その向こうに丘陵地が続き、島の最高峰・高見山がそびえる
  • spot 08
    因島
    「村上海賊」の根拠地だった島に、ハッサクが実り、除虫菊が咲く
    尾道から「しまなみ海道」で2番目の因島には、五百羅漢がある白滝山や村上海賊ゆかりの因島水軍城など観光スポットが多い。ハッサクをはじめとする柑橘類や除虫菊畑など、島の風物詩となっている風景も魅力的だ。
    因島へは向島(むかいしま)から因島大橋で渡る。長さ1270m、2本の橋脚の間の中央支間長770mは完成当時に日本最長だった
  • spot 09
    生口島
    瀬戸田レモンの香りと潮風に包まれた「アートの島」
    「レモンの島」として知られる生口島は、平山郁夫画伯の生まれ故郷。瀬戸内らしさにあふれる風光明媚な島は、「アートの島」でもある。島の中心地・瀬戸田は、かつて「潮待ちの港」として繁栄した時代の面影を残す。
    愛媛県側の大三島(おおみしま)へ渡る多々羅(たたら)大橋のたもとに広がる「レモン谷」では、冬から春にかけてレモンの黄色で彩られる。5月中旬頃には白いレモンの花が咲く
  • spot 10
    向島兼吉地区
    尾道から渡船で渡った先にある昭和レトロな町並み
    尾道市街の対岸にある向島の兼吉地区は、かつて造船業で働く人々で賑わった町。尾道から渡船で渡れば、そこにはノスタルジーが漂う昭和レトロな町がある。大林宣彦監督の新尾道三部作のロケ地巡りも楽しめる。
    港から続くメインストリートの商店街は、昭和のたたずまいを残す。創業100年を超える「住田製パン所」や、「地サイダーの聖地」と呼ばれる「後藤鉱泉所」がここにある
  • spot 11
    住田製パン所
    昔ながらの自家製あんパン、ネジパンが人気の名物パン屋
    尾道から渡船が通う向島(むかいしま)の兼吉(かねよし)渡船の桟橋から歩いて3分。商店街の中ほどのところに、昔ながらのパンを製造販売する「住田製パン所」がある。1916年(大正5)にパン屋として創業。それ以前は和菓子・饅頭屋で、建物は1869年(明治2)の建築という。この場所で100年以上商売を営む老舗で、老舗ならではの味を守り続ける。「あんパン」の餡も、創業時から変わらないレシピで作る自家製のこし餡。水飴も使わず「こしこ(あずき)、砂糖、塩」だけのシンプルな配合で、餡の甘さが際立つ素朴な味わいだ。定番の「あんパン」のほか、住田パンのいち押し商品が「ネジパン」。いわゆる揚げパンで、今風の言い方をすればツイストドーナツだ。昔ながらに上白糖をまぶした「ネジパン」は戦後の復興を象徴するパンで、1950年代から1960年代前半には飛ぶように売れたという。コンビニや冷凍食品、いや冷蔵庫すらなかった時代、持ち歩けて日持ちするパンは地域の人々の生活で必需品だった。時代は移り変わったが、往時と変わらないパンの素朴な味わいは、今の時代にあってなおさら新鮮だ。
    深紅にイメージキャラのご主人を染め抜いた大きな暖簾が印象的な外観
  • spot 12
    まるひ商店
    「マル秘」にしておきたい、まるで隠れ家のようなケーキ屋
    尾道から尾道大橋で向島(むかいしま)に渡った向東地区、幹線道路の県道377号線沿いに、古民家をケーキ屋にした「まるひ商店」がある。道路から2段上がった石組の上に立ち、よく注意しないと見落としてしまいそうだ。駐車場は店の前の道路を挟んだ向かい側にあり、案内表示に従って石組の坂道を上る。アプローチとなる坂道には「まるひ」とタイルが埋め込まれ、店名の「まるひ」が表すように隠れ家の趣だ。エントランスのしつらえも手作り感が満載で、遊び心がいっぱい。そして古民家を改装した店内は、店主が趣味で集めたアンティーク雑貨が多数置かれ、ケーキ屋とは思えないような不思議な空間になっている。イートインができるカフェスペースも「ちょっと座敷に失礼」といった趣で、田舎の親戚の家に遊びにきたような感覚でくつろげる。肝心のケーキやタルトも、ていねいに作られていて、おいしいと評判だ。焼き菓子もあり、飲み物はコーヒーや紅茶などを提供している。
    古民家をそのまま使い、しつらえにも手作り感が満載
  • spot 13
    後藤鉱泉所
    昭和初期から変わらないスタイルを続ける「地サイダーの聖地」
    向島(むかいしま)兼吉地区の商店街のはずれに昭和レトロな店を構える後藤鉱泉所は、1930年(昭和5 )の創業。かつては全国各地にオリジナルの清涼飲料水を製造販売する店があり、一般家庭でも瓶ビールのみならず、瓶サイダーや瓶ジュースをケースで購入する時代もあった。飲み終わった瓶は回収し、再利用する仕組みができていたが、「使い捨ての世の中」となって缶やペットボトル、紙パック、そして自動販売機が社会に浸透し、小さな清涼飲料水店はどんどん姿を消していった。そんな現代社会にあって、後藤鉱泉所では昭和の初期から変わらず、サイダーなど瓶入り清涼飲料水の製造販売を続け、「地サイダーの聖地」と称されている。昔ながらの瓶入り清涼飲料水は、瓶を回収するため現地の店舗で購入して飲むスタイルだったので、現地でしか飲めない「幻のサイダー」とも呼ばれていた。今ではオンラインショップでも購入できるようになったが、現地で飲むのがやはりいちばん。「しまなみ海道」のサイクリングを楽しみがてら、乾いたのどを癒やしに立ち寄りたい店だ。
    サイダーやラムネ、コーヒー飲料にミルクセーキ、オレンジジュースと、懐かしい瓶入り清涼飲料水が山積みされる店内は、昭和の趣そのままだ
  • spot 14
    大山神社
    「自転車神社」としても知られる、因島最古の由緒ある神社
    因島(いんのしま)南部の土生町(はぶちょう)に鎮座する大山神社は、773年(宝亀4)に大三島(おおみしま)の大山祇(おおやまづみ)神社より勧請した因島最古の神社。中世には因島村上水軍の守護神として崇敬され、今日も「祈りの宮」「願掛けの社」として、また「せとうち七福神」のひとつとして信仰を集める。さらに近年では「自転車神社」と呼ばれ、サイクリストが集まる聖地となっている。この神社には、全国でも珍しい耳の神様「耳明(みみご)神社」が祀られ、情報関係の参拝者も多い。広島県で唯一の伏見稲荷大社の教会である「大山稲荷神社」など、それぞれ信仰を集める由緒ある境内社を多くもつ。そして正確にいえば、境内社のひとつである「和多志(わたし)神社」が「自転車神社」だ。祭神の和多志大神は交通の守り神で、「人と人とを橋渡し」する縁結びの神でもある。その自転車神社は大山神社の本殿の前に鎮座し、交通安全や旅の安全祈祷を、自転車と一緒に受けられる。そして境内では日常的にサイクリストの交流が行われ、毎年5月の「自転車神社祭」ではイベントを開催。境内に歓声が上がり、おおいに盛り上がる。
    大山神社の社殿の前に、鳥居が並ぶ「自転車神社」が立つ
  • spot 15
    博愛堂
    ご当地の「八朔(はっさく)」やレモンなどを使った素材にこだわる和洋菓子
    フェリー・高速船の乗り場がある因島(いんのしま)土生(はぶ)港の近くに、1958年(昭和33)創業の和洋菓子店「博愛堂」が立つ。ここではモンブランやショコラなど一般的なケーキなども提供するが、国産「八朔(はっさく)」発祥の地として知られる因島産の「八朔」や瀬戸田のレモンと、「しまなみ海道」の柑橘類を使った素材にこだわる和洋菓子が各種そろっている。因島産「八朔」、瀬戸田レモン、尾道産イチジク、プレーンと4種類のフレーバーを楽しめる「しまなみ焼ドーナツ」は、それぞれの果実のピールを生地に練り込んだもので、甘酸っぱさがほんのり甘い生地とマッチして絶妙の風味を生み出している。「瀬戸内果実のチーズプリン」は、自然栽培農法のレモン、八朔、ベリーを使用。糖度を20度まで下げ、カロリーを大幅にカットした、健康志向の人におすすめの優しい商品。また、もうひとつの注目商品が、因島の村上水軍にちなんだ「八幡焼(ばはんやき)」。クルミの実の入った白餡と黒餡をミルク入りの生地で包んだ饅頭で、因島名物となっている。
    店内には柑橘類を使っスイーツをはじめ、いろんな種類の和洋菓子が所狭しと並ぶ
  • spot 16
    松愛堂中庄店
    サイクリング途中で気軽に立ち寄れる老舗菓子屋のロードサイド店
    因島と本土側の尾道に5店舗を展開する「松愛堂」は、1921年(大正10)に因島の土生(はぶ)で創業した老舗の菓子店。2013年(平成25)にオープンした中庄店は、因島水軍城からほど近い国道317号線沿いに立地し、店内・店外にイートインできるカフェコーナーをもつ。松愛堂のこだわり和洋菓子を中心に、生ケーキや因島土産も充実。カフェコーナーでは、コーヒーなどの飲み物のほかソフトクリームも提供する。松愛堂の看板商品が、生地にざらめを混ぜ、バターと天然みかんはちみつをぜいたくに使用した、こし餡入りの焼き饅頭「島そだち」(1個135円)。創業以来、100年以上製造方法を変えてないという。因島特産の「八朔(はっさく)」をはじめ、柑橘類の菓子やスイーツもレパートリーが豊富。因島の「八朔」をふんだんに使った「はっさく大福」(1個230円)や「はっさくゼリー」(1個250円)、瀬戸田レモン入りのスポンジをホワイトチョコでコーティングした「れもんケーキ」(1個260円)などが人気だ。気軽に入れて楽しめる店づくり」が店のモットーで、店内は明るくおしゃれな雰囲気。サイクリング途中の立ち寄り休憩にも好適だ。
    明るくおしゃれな店内に、多彩な和洋菓子がずらりと並ぶ。イートインできるカフェコーナーもある
  • spot 17
    立花食堂
    「インスタ映え」すると評判の、アジアンテイストの人気食堂
    因島へと渡る因島大橋のたもと、向島南岸の「つりがはま」海岸沿いにある立花食堂。「食堂」という店名からは昔ながらの昭和な店舗が連想されるが、現地を訪れたなら、そのイメージは見事に裏切られる。広い敷地には大きなヤシの木や芝生、ベンチなどもあり、ちょっとした南国リゾートを思わせる雰囲気。企業の保養所だった場所をリノベーションした立花食堂は、特に女性にインスタ映えすると評判のスポットだ。アジアンテイストでおしゃれな雰囲気に包まれた店は、店内も白い壁と木の床や天井、柱が印象的で、ぬくもりがあって落ち着いた空間になっている。開放感があるテラス席からは広い庭の先に瀬戸内海が見える。ランチタイムのみの営業で、提供する食事メニューは「立花食堂のお昼ご飯」「立花食堂のお昼パン」(1100円)。「パン」と「ご飯」のおかずの内容は同じ。ご飯とおかず一式が盛り付けられた皿と椀が木製の盆に載り、シンプルな食器に料理が映える。料理はどれも身体によさそうなやさしい味だ。敷地内には雑貨の店「ライフスタイル」もあり、「しまなみ海道」の名物スポットとなっている。
    建物の前には広い芝生の庭が広がり、大きなヤシの木が南国リゾートを思わせる
  • spot 18
    御食事処 味は愛 ちどり
    生口島名産「瀬戸田レモン」がびっしり敷き詰められた感動の鍋
    「瀬戸田レモン」で知られるレモンの産地、生口島(いくちじま)瀬戸田の耕三寺(こうさんじ)門前に店を構える「ちどり」。創業50有余年、1965年(昭和40)から続く老舗の郷土料理店で、創業当時から受け継がれる伝統の「たこめし」(1300円)などの蛸料理、そして生口島自慢のレモンをふんだんに使った「瀬戸田レモン鍋」(2人前5100円)が店の名物だ。「たこめし」は独自の手法でタコをやわらかくし、味わい深い出汁で炊き上げる。「瀬戸田レモン鍋」は、もちろん「レモンの鍋」ではない。レモンの下に広島県ならではの牡蠣、瀬戸内海の鯛、タコなどが入ったぜいたくな鍋で、レモンのすっぱさが味を引き立てる。手間暇かけて準備するため「1日3組限定、要予約」だが、具材を簡素化した「瀬戸内レモン鍋」(1人前1200円)のほうは予約なしでいつでも食べられる。もともと賄い料理だったという「蛸天丼卵とじ」(1250円)も評判の味。レモンが丸々1個入った豪華なレモンスカッシュ(600円)も、ここならではの注目の一品だ。
    「瀬戸田レモン鍋」。沸騰するとレモンの苦味が出るので、レモンを取り出し、取り皿に入れて食べる
  • spot 19
    瀬戸内しまなみ海道サイクリング
    サイクリストの聖地と呼ばれる海の道を駆け抜ける自転車旅
    愛媛県今治市と広島県尾道市の間の瀬戸内海に浮かぶ島々を7つの橋でつなぐルートが瀬戸内しまなみ海道。「サイクリストの聖地」とも称されており、国内外から多くのサイクリストが訪れている。ナショナルサイクルルートとなるサイクリングロードは、橋に併設された自歩道と島内道路、渡船からなり、今治から尾道までの約70kmの島旅を、自転車で楽しむことができる。
    瀬戸内の島々とそれらをつなぐ橋とが織りなす海の道・瀬戸内しまなみ海道
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旅のヒント

  1. その1

    しまなみ海道の島々へは西瀬戸自動車道が通じ、どの島へもマイカーで楽にアクセスできる。

  2. その2

    しまなみ海道はサイクリストのメッカでもある。それぞれの橋にはサイクリングロードが併設され、起終点の尾道・今治はじめ要所にサイクリングターミナルがあり、そこでレンタサイクルを利用できる。

  3. その3

    本州と四国、島々を結ぶバス便もあるが、公共交通機関でしまなみ海道内のスポットを巡るのは難しい。本州・四国と島々は橋で結ばれているだけでなく、フェリーや旅客船も運航しているので、それらもあわせてプランを検討したい。

  4. その4

    尾道か今治まで公共交通機関利用でアプローチし、荷物が少なければ、しまなみ海道内を自転車で移動するのも一案。

  5. その5

    マイカーの場合でも、フェリーで島から島へ、あるいは本土や四国に渡る小さな船旅をプランに組み込めば、よりいっそうしまなみ海道の旅が充実する。

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