平安時代の文化の特色が色濃く残る日本屈指の名社・嚴島神社のシンボル的建造物。海面に高さ約16.6m、主柱周り約9.9m、棟の長さ約24.2mの木造両部鳥居(四脚鳥居)がそびえ立つ。現在の大鳥居は明治8年(1875)に再建されたもの。平安時代から数えて8代目にあたり、建立するにあたっては巨木探しに20年もの歳月を要したと言われている。奈良の大仏とほぼ同じ高さを誇る鳥居の根元は海底に埋められておらず、松材の杭を打って地盤を強化し自重で立っているのが特徴だ。損傷や老朽化が進んでいるため、令和元年(2019)6月から大規模な保存修理工事が行われている。