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伏見周辺

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名水の湧く酒造りの街で、江戸時代へタイムスリップ気分を味わう

京の酒どころ・伏見。兵庫県の灘と並ぶ、お酒の街として知られ、「灘の男酒」「伏見の女酒」として古くより親しまれてきた。伏見が女酒といわれる所以は水にあり、なめらかでバランスの良い水質が、まろやかな風味のお酒を生み出すのだとか。社寺や酒蔵には地下水が湧いており、自由に汲むことができるので、伏見の名水巡りを楽しんでみるのもおすすめだ。月桂冠大倉記念館や黄桜記念館 Kappa Galleryでは、伏見のお酒の歴史や、意外と知らない日本酒の製造工程などを学ぶことができる。酒蔵の立ち並ぶ、どこか懐かしい風景も人気の秘密。季節によって運航する十石舟に乗れば、ゆるやかに川を下っていきながら、江戸時代にタイムスリップしたような気分を味わえる。また、幕末に活躍した坂本龍馬が常宿とした寺田屋を訪ねて、龍馬が見た景色に思いを馳せてみよう。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    スターバックスコーヒー 京都二寧坂ヤサカ茶屋店
    築100年を超える日本家屋の畳の間で味わういつものコーヒー
    世界中で展開するスターバックスのなかには、地域の歴史や伝統工芸、文化などのすばらしさを伝える「リージョナル ランドマーク ストア」と呼ばれる店舗がある。清水寺へと続く二寧坂(二年坂)にある「京都二寧坂ヤサカ茶屋店」もそのひとつだ。2017年(平成29)に誕生以来、海外メディアからも取材をされる話題店の外観は築100年の日本家屋のたたずまいを残したまま。入り口に掲げられた暖簾をくぐって入店する時点で心が高まる。店内には3か所の畳の間が備えられ、床の間と掛け軸、裏千家流の坪庭など、日本の伝統文化を凝縮した空間となっている。「高めの値段に設定されているのでは……」と思いきや、提供されるメニューは通常の店舗と同じ価格だそう。いつものお気に入りのドリンクを特別な空間で味わうひとときは、京都をグッと身近に感じる体験になるに違いない。
    東山の観光名所にもなっている店舗
  • spot 02
    御香宮神社
    香りの良い水が湧き出たことに名の由来をもつ伏見の古社
    豊富な地下水に恵まれた酒どころ・伏見にたたずむ御香宮神社。病に効く香りの良い水が湧き出たことが名の由来の古社で、今も参拝の後に名水を汲んで帰る人があとを絶たない。徳川家の寄進による華麗な建造物も必見だ。
    伏見城の遺構とも伝わる表門
  • spot 03
    月桂冠大倉記念館
    伏見で最も歴史ある蔵元が手がける、酒造りの歴史を学べる記念館
    「京の酒どころ」と呼ばれる伏見。昔ながらの酒蔵が立ち並ぶ街並みは、まるでひと昔前にタイムスリップしたような懐かしさを覚える。そんな伏見の街で、日本酒の文化を学ぶことができるスポットが月桂冠大倉記念館だ。
    どっしりとした間口の広い店構え
  • spot 04
    黄桜記念館 Kappa Gallary
    お酒だけじゃない!? 河童との出合いも楽しめる蔵元直営の資料館
    河童のキャラクターでおなじみの酒蔵・黄桜は、京都の酒どころ・伏見にある酒蔵だ。黄桜が手がけるお酒と河童の秘密についてたっぷりと学べる「黄桜記念館 Kappa Gallary」に足を運んでみよう。
    「カッパカントリー」との看板が目印
  • spot 05
    寺田屋
    幕末「寺田屋騒動」が起こった、京都・伏見の船宿
    歴史好きでなくとも一度は耳にしたことがあろう「寺田屋騒動」。幕末に起こった事件のひとつだ。この有名事件の舞台となった宿「寺田屋」へ、ぜひ足を運んでみよう。
    寺田屋の敷地内にある、坂本龍馬の像
  • spot 06
    十石舟
    水の都・伏見のまちを、江戸時代の旅人気分でゆるり舟旅
    京の酒どころとして知られる伏見は、豊かな水源に恵まれる水の都でもある。江戸時代には舟旅で往来する人たちの宿場町としても栄えた。歴史の舞台を旅する気分で、舟の上から伏見の街を楽しもう。
    酒蔵のある風景を進んでいく。この辺りは人気のフォトスポット(写真提供:NPO法人伏見観光協会)
  • spot 07
    藤森神社
    アクロバティックな駈馬神事も必見! 勝運祈願の社
    平安京が造営されるよりも前から深草の地に鎮座する藤森神社は、文武に秀でた神々を祀ることから勝運のご利益で名高い。五節句のひとつ「端午の節句(菖蒲の節句)」の発祥地としても知られている。
    京都市の文化財に指定される本殿は1712年(正徳2)、中御門天皇から賜ったもの
  • spot 08
    城南宮
    四季折々の花も見どころ、平安京の南に鎮まる方除の大社
    平安京遷都にともない、平安京の守護と国の安泰を願って創建された城南宮。方角にまつわる災いを取り除く「方除(ほうよけ)」のご利益で名高い神社だ。早春を彩るしだれ梅とツバキの競演も見逃せない。
    平安時代後期の建築様式に基づいて1978年(昭和53)に造営された本殿
  • spot 09
    おせき餅本舗
    「せき」という名の看板娘が旅人にふるまった和菓子が始まり
    鳥羽街道の名物として知られる「おせき餅」。その昔、江戸時代に「せき」という名の女性が、旅人たちに網み笠の上にお餅を並べて売ったのが始まりと伝わる。古くから鳥羽は交通の要所であり、多くの旅人が行き交ったことから、おせき餅の評判は広まり、しだいに鳥羽街道の名物菓子となっていった。おせき餅は、もちもちのお餅の上にたっぷりの餡を載せたお菓子。お餅は白餅と草餅の2種類がある。ひとくち食べれば、餡のほどよい甘みが疲れた体に染みわたる。旅人の間で話題となったというエピソードにも納得の味わいだ。こし餡のおはぎも人気なので、おせき餅と一緒に購入して食べ比べてみるのもおすすめ。城南宮へのお参りの際に立ち寄って、ほっとひと息ついてみよう。
    お餅と餡のバランスが絶妙
  • spot 10
    伏水酒蔵小路
    「はしご」と「出前」で、伏見の酒とグルメをたっぷりと堪能
    京の酒処・伏見。古くより酒造りが盛んであった町で、現在も多くの酒蔵が立ち並ぶエリアとして知られる。そんな伏見の酒をたっぷりと飲み比べることのできるスポットが、伏水酒蔵小路(ふしみさかぐらこうじ)だ。
    看板メニューの「十八蔵のきき酒セット」
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人気スポット

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旅のヒント

  1. その1

    新酒の季節には蔵開きが行われることもある。

  2. その2

    酒蔵が直営する飲食店も点在するので、食事はそちらでいただくのがおすすめ。

  3. その3

    藤森神社はアジサイの名所で知られる。梅雨の時期におすすめしたいスポットだ。

  4. その4

    城南宮へ足を運んだら、門前菓子の「おせき餅」を忘れずに手に入れよう。

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