京都

嵐山・嵯峨野・高雄

ARASHIYAMA / SAGANO / TAKAO

平安貴族も魅了した、風光明媚な天下の名勝地

かつては貴族たちのリゾート地として愛されてきた、嵐山。平安の頃より、数々の物語の舞台としても登場する景勝地だ。現在でも人気の観光スポットで、年中多くの観光客でにぎわう。特に春になると、嵐山全体が桜色に染め上がり、訪れる人を春爛漫な姿で迎えてくれる。渡月橋は嵐山のシンボルともいえる存在で、テレビや映画のロケ地になることも。渡月橋の周辺からは人力車に乗ることができ、トークも軽快な俥夫による解説付きでエリアの見どころをぐるりと巡れる。なかでもすがすがしい空気に包まれる竹林の小径は人気のスポットだ。また、トロッコ列車や保津川下りで嵐山の自然を感じるのもおすすめ。嵐山の喧騒を離れ、落ち着いた風情を楽しみたいなら、嵯峨野方面に向かおう。常寂光寺や祇王寺をお参りすれば、街のにぎわいとは一線を画す、穏やかな時を過ごすことができる。また、高雄周辺は紅葉の名所として知られる。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    嵐山・渡月橋
    かつて天皇や貴族が舟遊びを楽しんだ、天下の名勝
    古くは平安時代の天皇や貴族にも愛されてきた景勝地・嵐山。今も昔も、人々の心を惹きつけてやまない人気のスポットだ。四季折々の風光明媚な風景へ飛び込むように、旅してみよう。
    嵐山と渡月橋の競演ショットを撮影するには、橋の北東側がおすすめ
  • spot 02
    嵐山駅はんなり・ほっこりスクエア
    嵐電・嵐山駅直結! お土産からフォトスポットまで、賑わいの場
    嵐山のシンボル・渡月橋周辺の複合施設として人気を集める、嵐山駅はんなり・ほっこりスクエア。カラフルな友禅染のポールが色とりどりに並ぶ姿は、なんとも京都らしい。若い人を中心に、京都らしい写真が撮れると人気のフォトスポットにもなっている。施設内は、人気の京都土産や飲食店がそろい、京都ならではの食材を使ったランチから食べ歩きにぴったりなスイーツ、お買い物までをゆっくりと堪能できる。ホームには足湯があり、散策のひと休憩にリフレッシュすることもできる。料金は200円でタオル付きなので、手ぶらで気軽に体験できるのもうれしい。また駅にいながら桜や紅葉を感じられる「さくらの庭」や「もみじの庭」で、季節感を味わって。
    八ッ橋やお漬け物など定番の京都土産も充実
  • spot 03
    えびす屋 京都嵐山總本店
    おもてなしのプロが軽快なトークと頼もしい足取りで、嵐山を案内!
    嵐山観光の気分をいっそう盛り上げてくれるのが、人力車の存在だ。人力車を曳く男性は俥夫(しゃふ)と呼ばれ、軽快なトークで楽しませてくれる。1台の人力車には2名まで乗ることができ、渡月橋周辺を12~13分ほどまわるお手軽なコースから、30分、60分、120分の貸切コースまで目的に応じて選べるのもうれしい。乗車中は、目に飛び込んでくる景色の見どころを俥夫さんがガイドしてくれる。また、人力車に乗ればいつもとは目線の高さが少し変わるので、さっきまで目にしていた風景が少し違って見えるのもおもしろい点だ。俥夫さんいち押しのフォトスポットで写真も撮ってくれるので、旅の記念もしっかりと残すことができる。人力車に乗って京都の風情をたっぷりと感じよう。
    嵐山を借景に颯爽と走る(写真提供:えびす屋 京都嵐山總本店)
  • spot 04
    嵐山 昇龍苑
    京都の老舗が集結! お土産やグルメ、伝統工芸体験もできるスポット
    嵐電・嵐山駅の真向かいにある嵐山 昇龍苑は、京都を代表する老舗が一堂に会した施設だ。京都土産の定番である八ッ橋や抹茶を使ったスイーツのほか、漬物にちりめん山椒、日本酒など、老若男女問わず「自身のお気に入り」と出合えるのがうれしいスポット。京都の老舗ならではの工芸品も充実していて、象嵌(ぞうがん)や和装小物など、老舗の誇る職人のわざをたっぷりと感じられる品がそろう。ときには職人による実演が行われ、匠のわざが披露されることも。お香づくりや箸づくり、象嵌づくり、風呂敷を使ったラッピング体験などの各種体験は、予約状況に空きがあれば当日飛び込みで参加することも可能。ぜひ嵐山の思い出を形に残して、持ち帰って。
    京都の老舗をイメージしたどっしりとした外観
  • spot 05
    天龍寺
    嵐山と亀山を借景とする雄大な庭園や雲龍図が必見! の世界遺産
    世界遺産・天龍寺は、室町幕府初代将軍・足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うために創建した臨済宗の古刹。名勝・曹源池庭園の壮大さは感動もの。嵐山エリアを訪れるならぜひ立ち寄りたいスポットだ。
    曹源池庭園。嵐山に光が当たる早朝の美しさは格別
  • spot 06
    野宮神社
    嵯峨野の竹林に包まれた源氏物語ゆかりの古社
    その昔、伊勢神宮に仕える斎宮に選ばれた皇女が、伊勢に赴く前に心身を清めたという場所に建つ野宮神社。源氏物語『賢木』の巻の舞台として有名な古社は、縁結びや子宝・安産などのご利益で信仰を集めている。
    小柴垣と黒木の鳥居が風流
  • spot 07
    竹林の小径
    葉擦れの音まで美しい! 竹に包まれる神秘的な散策道
    京都屈指の観光地ともいえる嵐山。嵐山といえば、よくイメージされるのは、シンボルにもなっている渡月橋と、空を覆うほどに高く伸びる竹林だ。野宮神社から大河内山荘庭園へとつながる道はとりわけ「竹林の小径」と呼ばれ、その青々とした無数の竹の姿が写真映えするとして、近年特に人気を集める。人力車が行き来する場所でもあり、竹林のなかを颯爽と走る人力車の姿を目にすることも。平安時代には、貴族たちの別荘地であったとされるエリア。時折差し込む木漏れ日や葉擦れの音を感じながら、平安貴族たちが過ごした時代に思いを巡らせつつ歩いてみるもの楽しい。おすすめの時間帯は、早朝。比較的人が少なく、竹林のすがすがしさをいっそう感じられる。
    まるで竹のトンネル! 物語の世界に入り込んだような気分を味わえる
  • spot 08
    大河内山荘庭園
    日本の映画史に名を刻む銀幕のスターが30年かけてつくり上げた庭
    百人一首で名高い小倉山の南西斜面に広がる「大河内山荘庭園」。昭和初期の時代劇で活躍した名優・大河内傳次郎が、30年の歳月をかけて創り上げた回遊式借景庭園だ。山の起伏を生かした変化に富む庭をそぞろ歩こう。
    母屋となる大乗閣。寝殿造をはじめ、書院造、数寄屋造、民家まで、日本の住宅様式すべてを網羅
  • spot 09
    法輪寺
    眺望抜群! 嵐山の中腹で虚空蔵菩薩に智恵を授かる
    風光明媚な嵐山の中腹にたたずみ、智恵を授けてくれるという本尊・虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)を祀る法輪寺。境内には電気や電波の祖神を祀るユニークな社も。嵐山エリアの景色を一望する展望所に立てば気分も爽快だ。
    虚空蔵菩薩を祀る本堂。本堂前には阿形の虎と吽形の牛の石像が立つ
  • spot 10
    大悲閣千光寺
    嵐山の喧騒を離れ、保津峡を眼下に望む天空の寺へ
    嵐山の中腹にたたずむ大悲閣千光寺。山の斜面にせり出した懸崖造の客殿からは、眼下に保津峡、彼方に京都市街の眺望が広がる。嵐山の秘境ともいえるロケーションが魅力の禅宗寺院だ。
    客殿の大パノラマ。彼方には霊峰・比叡山も望める
  • spot 11
    嵯峨野観光鉄道トロッコ列車
    保津峡のダイナミックな自然を満喫できる観光列車の旅
    春の桜、夏の緑、秋の紅葉、冬の雪……四季折々の色彩が移ろう嵐山は、平安貴族も愛したいにしえの景勝地。嵐山の豊かな自然を堪能するなら、保津峡を走るクラシカルな観光列車の旅はいかが。
    豊かな緑に包まれた列車の旅は気分爽快
  • spot 12
    保津川下り
    時に穏やかに、時にダイナミックに! 渓谷美を楽しみながら進む舟下り
    嵐山観光でとりわけ人気のアクティビティが保津川下りだ。船を進める船頭さんの匠な技と軽快なトークを楽しみながら、約16kmの川下りを堪能できる。見どころを教えてもらいながら、自然を存分に感じよう。
    冬には暖房船も登場する(写真提供:保津川遊船企業組合)
  • spot 13
    福田美術館
    嵐山と渡月橋を一望できるリバーサイドミュージアム
    風光明媚な嵐山をゆったりと流れる大堰川。そのほとりに建つ「福田美術館」では、江戸時代から近代までの日本画の名品や、渡月橋を一望しながらのカフェタイムが楽しめる。ゆったりと過ごしたい、とっておきのスポットだ。
    渡月橋からは徒歩わずか2分の好立地
  • spot 14
    常寂光寺
    百人一首にも登場!  歌人にも愛された奥嵯峨の寺院
    奥嵯峨の地に静かにたたずむ常寂光寺。小倉山の中腹に位置し、豊かな自然に包まれながらゆっくりとお参りすることができる、落ち着いた風情が人気の寺院だ。四季折々の景色を眺めながら、心穏やかに過ごそう。
    山門をくぐればすぐ左手に拝観受付がある
  • spot 15
    二尊院
    「見送る釈迦如来」と「迎える阿弥陀如来」を祀る寺院
    現世に現われる釈迦如来と、来世に現われる阿弥陀如来の二尊を祀る「二尊院」。平安貴族にも愛された風光明媚な嵐山のほど近く、静かな小倉山のふもとにあり、風趣に満ちたこの地で『百人一首』も生まれたという。
    どっしりとしたたたずまいの本堂
  • spot 16
    祇王寺
    『平家物語』にも描かれる「悲恋の尼寺」で日常から離れたひとときを
    観光地としても人気の嵐山から一歩足を延ばした先にある、奥嵯峨。街なかの賑わいとは打って変わって、穏やかな時が流れるエリアだ。なかでも祇王寺は、四季折々の風景とともに、自分の心と向き合う時間を過ごせる。
    苔のじゅうたんが美しい。秋には見事な散り紅葉でも知られる
  • spot 17
    清凉寺
    体内に絹製の五臓六腑を秘めていた本尊を祀る嵯峨野の古刹
    『源氏物語』の主人公・光源氏のモデルと伝わる源融(みなもとのとおる)の山荘跡地に建つ清凉寺。「嵯峨釈迦堂」の名で親しまれてきた浄土宗の古刹で、本尊の釈迦如来像は国宝だ。
    桃山建築の名残を伝える優美な本堂は1701年(元禄14)の再建
  • spot 18
    旧嵯峨御所 大本山大覚寺
    華麗な襖絵も見どころ、王朝文化が香る嵯峨野の門跡寺院
    「嵯峨御所」と称される真言宗大覚寺派の本山・大覚寺。狩野山楽筆の襖絵や、大沢池に舟を浮かべて月を愛でる秋の恒例行事「観月の夕べ」の風景は、思わずため息がこぼれる美しさ。王朝の雅を今に見る嵯峨野の門跡寺院を訪ねてみよう。
    式台玄関。菊の御紋をあしらった紋幕が格式の高さを示す 写真提供:旧嵯峨御所 大本山大覚寺
  • spot 19
    嵯峨鳥居本
    古き良き街並みが残る、愛宕神社の門前町
    嵯峨野から愛宕山へと向かう道すがらにある嵯峨鳥居本。おとぎ話の中に入り込んだかのような昔ながらの風情が残るエリアだ。奥嵯峨の静かな風情を感じながら、ゆっくりと歩いてみよう。
    鳥居のふもとに広がる町であることから鳥居本と呼ばれる
  • spot 20
    鹿王院
    室町幕府3代将軍・足利義満が長寿の願いを込めた古刹
    いつも賑わう人気観光地・嵐山エリアから15分の徒歩圏内にありながら、静かなたたずまいが魅力の鹿王院。あの金閣寺を造営した室町幕府3代将軍・足利義満が、まだ青年の頃に長寿を願って建立した古刹だ。
    山門に掲げられた「覚雄山」の額は義満の自筆
  • spot 21
    車折神社
    嵐山随一のパワースポットで霊石に願いを込めて
    平安時代後期の儒学者・清原頼業を祀る神社。祭神の学徳から、合格祈願や学業成就、金運、縁むすびなどさまざまなご利益を授けてくれる社として全国から参拝者が絶えない。「祈念神石」と呼ばれるパワーストーンや芸能神社も人気だ。
    芸能神社では社を囲む玉垣にも注目したい
  • spot 22
    あだし野念仏寺
    晩夏の風物詩「千灯供養」が有名、空海(弘法大師)ゆかりの古刹
    嵯峨野から愛宕山へと向かう趣深い嵯峨鳥居本の地にたたずむ、あだし野念仏寺は、空海(弘法大師)が無縁仏を弔うために開いた寺。無数のろうそくの炎がゆらめく晩夏の風物詩「千灯供養」は、訪れる者を幽玄の世界へと誘う。
    約8000体もの石塔や石仏が並ぶ、西院の河原
  • spot 23
    神護寺
    空海が真言密教の修行に打ち込んだ、紅葉と国宝の寺
    京都きっての紅葉の名所である高雄。その山中にたたずむ神護寺を拠点とし、唐から帰国した空海は真言宗の基礎を築いた。また、本尊の薬師如来像をはじめ、仏像、絵画、書など数々の国宝を有する寺としても知られる。
    背の高いモミジが境内のいたるところに点在する
  • spot 24
    高山寺
    日本最古の漫画! 鳥獣人物戯画を訪ねて栂尾の山寺へ
    京都市北西の山深い地にたたずむ高山寺は、鎌倉時代に文化が花開いた地。世界遺産にも指定されており、所有する国宝や重要文化財は1万点以上。国宝の鳥獣人物戯画(展示は複製)や、石水院を一目見ようと参拝者があとを絶たない。
    高山寺の本堂にあたる金堂。江戸時代に仁和寺から移築された
  • spot 25
    琴きき茶屋
    風光明媚な嵐山を眺めながら名物の桜餅を味わう
    天下の名勝として知られる嵐山の渡月橋の北詰に立つ老舗で、嵐山名物として人気の桜餅をいただくことができる。桜餅と抹茶がセットになった「さくら餅(おうす付)」が看板メニューとなっているが、こちらでは同時に2種の甘味を味わうことができるのがうれしい。1つは真っ白な道明寺餅を塩漬けにした桜の葉で挟んだ「さくら餅」。こちらには餡が入っていないので、桜の葉の香りとほんのりとした塩気を味わうことができる。もう1つは、こし餡で道明寺餅を包んだもの。ゆるやかなカーブを描いた形は嵐山をかたどっているという。餅米のプチプチとした食感と、こし餡のあっさりとした甘さを感じることができる。どちらも無添加・無着色、昔ながらの手作業で熟練の職人が丹精込めて作る逸品だ。渡月橋のたもとというベストロケーションで、散策の合間の立ち寄りとしておすすめ。イートインのほか、箱入りで持ち帰りも可能なので、京土産としても喜ばれるに違いない。
    さくら餅のみの単品やコーヒーとのセットもある
  • spot 26
    愛宕念仏寺
    表情豊かな1200躰の羅漢さんが参拝者をやさしく迎えてくれる
    嵯峨野の奥、嵯峨鳥居本にたたずむ寺院。奈良時代、京都・東山に創建され、大正時代に現在地に移転してきた。一般の参拝者によって奉納された1200躰の石造の羅漢像が参拝者を和ませてくれる。
    「羅漢(らかん)」とはお釈迦様の弟子たちのこと
  • spot 27
    落柿舎
    嵯峨野の風景に溶け込む俳人・向井去来の住まい跡
    小倉山のふもとに広がる風光明媚な地・嵯峨野は、平安時代から天皇や貴族が別荘を築いた地であり、「源氏物語」などの文学作品にもしばしば登場している。歴史を刻んだ寺院や神社が点在するエリアを散策していると、ひときわ周囲の景色に調和した風情ある庵が現れる。江戸時代の俳人・松尾芭蕉の門下人であった向井去来の草庵跡だ。去来は1687年(貞享4)にはこの地に庵を結んでいたといわれ、松尾芭蕉も1691年(元禄4)4月18日から5月4日まで滞留し、その間に『嵯峨日記』を記したとされている。以来、多くの俳人が訪れ、庭には彼らの詠んだ句の刻まれた碑が残る。「落柿舎」の名前は、当時は庭に柿の木が40本ほどあったが、その柿の実が一夜のうちにほとんど落ちてしまったことに由来している。趣ある茅葺きの庵の玄関には、主の在宅を示す笠と蓑がかけられ、今にも去来の声が聞こえてきそうだ。庭内には投句箱が設置され、毎年10月の去来祭において優秀作品に賞が贈られているので、旅の思い出に一句ひねってみてはいかがだろうか。
    門を入った左手には、去来が詠んだ「柿主や梢はちかきあらし山」の句碑が立つ
  • spot 28
    御髪神社
    小倉山の麓に鎮座する日本で唯一、髪の健康を叶えてくれる社
    いにしえより多くの和歌に詠まれてきた小倉山のふもとに鎮座する、日本で唯一という髪に関する神社。老若男女を問わず髪の健康を願う人びとや、理容師・美容師、さらには洗髪材や整髪料、育毛剤、カツラなどに携わる企業から信仰を集めている。祭神は藤原鎌足の末孫とされる藤原采女亮政之(ふじわらうねめのすけまさゆき)。鎌倉時代、政之の父は宮中の宝物係であったが、宝物を紛失した責任を取って諸国を行脚することになった。一家が下関(山口県)に居を構えたとき、政之が髪結いをして生計を支えたといい、これがわが国における理容・美容の祖として仰がれる由縁だ。昭和の初めまで全国の理・美容業者は敬髪と始祖の冥福を祈って、政之の命日である17日を毎月の定休日としていたという。社務所では髪への健康を記す絵馬や、理容・美容の技術上達を願うハサミをモチーフにしたお守りなどが授与され人気を集めている。神社の前には小倉池が広がり、新緑や紅葉も美しい。嵐山の賑わいから離れ、静かに神様に思いを伝えに行こう。
    「髪」は「神」に通じるといい、たくさんの絵馬が奉納されている
  • spot 29
    京都嵐山オルゴール博物館
    オルゴールとオートマタの貴重なコレクションを収集・展示する博物館
    100年以上前に作られたアンティークオルゴールや、西洋のからくり人形など約150点を常設展示するミュージアム。スタッフが実演と解説をまじえ、アンティークオルゴールの世界へと誘ってくれる。
    レストランなどで使われていたという大型のディスクオルゴール。ディスクを替えることで現代の音楽も演奏できる
  • spot 30
    天龍寺篩月
    四季折々の風景に囲まれて味わう禅寺の精進料理
    天龍寺の庭園受付から境内を進んで行くと、南側の一角に暖簾のかかる建物が見えてくる。鎌倉時代、禅宗の教えとともに中国から日本に伝えられた精進料理を世界遺産の境内で味わうことができると評判で、海外からの観光客にも人気が高い。店名の「篩月(しげつ)」は天龍寺の開山である夢窓疎石(むそうそせき)が竹藪越しに見た月影が、あたかもふるい(篩)にかけたようであったことから「篩月」の扁額をかけたというエピソードがあり、夢窓疎石をしのんで店名とされた。精進料理というとあっさりとした薄味をイメージするが、野菜・山菜・野草・海草類など四季折々の厳選された旬の素材を使い、動物性の素材を使用せずともしっかりと味付けされているので食べごたえも十分だ。季節によって用いる食材は変わるが、むっちりとした胡麻豆腐はほぼ通年で提供される。臨済宗天龍寺派の正式なもてなし方である鮮やかな朱塗の折敷(おしき)で供していただけるので、お腹のみならず目からも満足を感じられる。精進料理は禅宗の修行のひとつ「食べること」の精神と、自然の恵みに感謝する心を体験できるもの。京料理のひとつである滋味深い料理をじっくりと味わってみよう。
    季節の一汁五菜が並ぶ献立「雪」(3300円)
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旅のヒント

  1. その1

    嵐山エリアへのアクセスには、JR、嵐電、阪急がある。それぞれ駅の場所が離れているので、目的地に合わせて使い分けよう。

  2. その2

    年中多くの人で賑わう場所だが、午前中早めの時間は比較的、人の流れが落ち着いている。

  3. その3

    社寺の拝観終了時間に合わせて閉まるお店が多いので、お土産は夕方までに購入しておこう。

  4. その4

    福田美術館のカフェは、渡月橋の絶景を楽しめる隠れビュースポット。

  5. その5

    高雄周辺へは午前中早めに訪れるのがおすすめ。太陽に照らされ、光り輝く紅葉を楽しめる。

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