岐阜

中濃

CHUNO

豊かな自然を生かした観光スポットが数多くそろう

中濃は、岐阜県中南部エリアの総称。美しい池や鍾乳洞、高原、広大な公園など、自然が育む絶景スポットが多く点在しているエリアだ。地形は南西部に平野が広がっており、基本的に山間部が中心。林業や果樹栽培などが盛ん。おもな観光スポットには、豊かな自然を生かした公園施設や自然散策スポットなどのほか、戦国時代からの歴史をもつ「郡上八幡城」、日本の滝百選にも選ばれている「養老の滝」や隣接するアート庭園「養老天命反転地」などがある。城下町ならではの風情漂う、郡上八幡の古い町並みを歩けば、歴史を感じながらゆったりと観光めぐりもできる。日帰りで楽しむのもいいが、いくつかのスポットをまわるなら宿泊もおすすめ。関市から郡上市、さらに美濃加茂市と足を延ばして、ドライブを満喫するといいだろう。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    名もなき池
    モネの連作「睡蓮」をほうふつとさせる名画のような池
    フランス印象派の画家クロード・モネの連作『睡蓮』に似ているとされ、「モネの池」との通称をもつ「名もなき池」。スイレンやコウホネなど、自然の色彩が織りなす名画のような美しさを堪能しよう。
    透明度の高い水面にスイレンやコウホネが咲き、その間を鯉が優雅に泳いでいる
  • spot 02
    ぎふワールド・ローズガーデン
    国内随一のバラの品種数を誇る「バラと花のテーマパーク」
    ヨーロッパなどで古くから栽培されてきたオールドローズから国内外の最新品種まで、バラエティ豊かなバラを観賞できる世界最大級のバラ園を完備。バラ以外にも季節によってさまざまな花が咲き誇る、国内屈指のフラワーガーデンだ。
    見渡す限りにバラが咲き、フォトスポットとしても人気の「ウェルカムガーデン」
  • spot 03
    大滝鍾乳洞
    総延長およそ2kmに及ぶ東海地方最大級の鍾乳洞
    東海地方で最も大きな石灰洞窟といわれる大滝鍾乳洞。天井部分に広がる鍾乳石群「天上界」や金属イオンが溶け込んだ「赤い鍾乳石」、国内最大規模という地底滝「神秘の大滝」など、見どころ満載の自然スポットだ。
    洞内で最も見事な景観をつくり出している鍾乳石群「天上界」
  • spot 04
    ひるがの高原 牧歌の里
    標高約1000mの高原に広がる「自然・動物・食」のテーマパーク
    岐阜県郡上市高鷲町(ぐじょうしたかすちょう)の最北にあり、豊かな自然に恵まれているひるがの高原。そんな高原に位置する「ひるがの高原 牧歌の里」では、季節の花を観賞したり、地元のグルメを味わったりとさまざまな楽しみ方をできるスポットだ。牧場でのんびりと草をはむ動物たちを見ているだけでも心が癒やされることだろう。
    高原の澄んだ空気と寒暖の差が、花の鮮やかさをよりいっそう際立たせる
  • spot 05
    郡上八幡城
    「日本でもっとも美しい山城」ともいわれる名城
    八幡山の山上にあり、作家の司馬遼太郎も感動を記した美しい山城「郡上八幡城」。野面積の石垣や日本最古の木造再建天守、城主の家宝や鎧などを見学しながら、歴史の息吹をゆっくりと感じてみたい。
    現在の天守は1933年(昭和8)に再建された。日本最古の木造再建天守である
  • spot 06
    郡上八幡 古い町並み
    清流の文化や「郡上おどり」で知られる歴史豊かな町並み
    戦国時代に郡上八幡城の城下町として整備され、家々の軒先を流れる水路が独特の情緒を醸し出している「郡上八幡 古い町並み」。ほかにも「郡上おどり」や食品サンプル作りなど多数の見どころがある。
    古い町並みのなかで最も賑わいを見せる新町(しんまち)
  • spot 07
    さんぷる工房 本店
    郡上八幡の名産品である食品サンプルの世界を満喫
    食品サンプルの生産シェアで日本一を誇っている郡上市。「郡上八幡 古い町並み」には、そんな食品サンプルを楽しく体感できる観光施設がいくつも点在している。そのひとつが、展示コーナーや制作工房などを併設する「さんぷる工房 本館」だ。レストランのショーウィンドウで見るような食品サンプルや、実際に制作している職人の技術を間近で見学することができる。「自分で作ってみたい!」と思った人には、サンプル作り体験(有料)もある。作ったサンプルを持ち帰ることができるのもうれしい。商品販売コーナーもあり、食品サンプルを応用したパフェのペン立てやメモスタンド、本物そっくりのバナナやソフトクリームといったオリジナルの創作グッズも購入できる。
    展示コーナーの食品サンプル。ラーメンや焼きそばなどがあり、どれも本物そっくりだ
  • spot 08
    ぎふ清流里山公園
    里山体験からアクティビティまで幅広い楽しみ方を提供
    豊かな自然のなかに展示施設やアクティビティ、子どもたちの遊べる広場などが点在する「ぎふ清流里山公園」。里山の景色を眺めながら、昭和の風景と出合ったりグルメを味わったりと、さまざまな楽しみ方をできるスポットだ。
    「ぎふ清流里山公園」の正面ゲート前。道の駅や野菜の直売所などもある
  • spot 09
    養老公園
    自然やスポーツ、アートなどを楽しめる広大な自然公園
    養老山のふもとに広がる面積およそ78万6000平方メートルの都市公園。「岐阜県こどもの国」やスポーツ施設、キャンプ場「RECAMP養老」、名瀑「養老の滝」、アート庭園「養老天命反転地」などが点在し、思いおもいのひとときを楽しめる。
    開放感いっぱいの「芝生広場」。弁当を広げたり、ボール遊びをしたりと自由なひとときを満喫しよう
  • spot 10
    養老の滝
    高さ約30mの名瀑や「孝子(こうし)伝説」の伝わる菊水泉などを見物
    養老山麓に広がる「養老公園」内にあり、日本の滝百選にも選ばれている「養老の滝」。ほかにも老父を若返らせたという「孝子伝説」で有名な菊水泉や7つの橋、養老寺など、多数の見どころが点在している。
    清冽な水しぶきを上げる「養老の滝」。葛飾北斎が浮世絵に描いたことでも知られている
  • spot 11
    養老天命反転地
    来場者の平衡感覚や遠近感を揺さぶる不思議なアート庭園
    「養老天命反転地」とは、世界的に有名なアーティストである荒川修作氏と、そのパートナーで詩人のマドリン・ギンズ氏の30年以上に及ぶ構想を実現したアート庭園。体を使って直接体験することのできるアート作品として知られ、全国から多数の来場者が訪れる。園内を自由に散策しながら、予想もつかないような不思議の数々を体験してみよう。
    養老山のふもとに、自然を生かした広大なアート庭園が広がっている
  • spot 12
    郡上八幡博覧館
    郡上の魅力のすべてを伝えるミュージアム
    大正時代に建てられた税務署を利用したミュージアム。郡上おどり、城下町、水の都、伝統工芸など、郡上八幡がもつさまざまな魅力を、凝縮して紹介している。特に郡上おどりの実演は必見。町歩きの前に訪れると、より郡上八幡を楽しめる。
    土・日曜、祝日を中心に開催されている「郡上おどり」の実演。観客も一体となって踊りを楽しめる
  • spot 13
    サンプルビレッジ いわさき
    大人も子どもも心弾む「食品サンプル」のテーマパーク
    レストランや食堂の軒先などで見かける、食品サンプルを製造するメーカー直営の観光施設。ロウ製の天ぷらやレタスなどの食品サンプル作りを気軽に体験できる。また、キーホルダーやストラップなど、注目を集めること間違いなしのユニークな土産も販売。
    ついつい食べたくなってしまうが、すべて食すことのできない食品サンプル
  • spot 14
    ひるがのピクニックガーデン
    桃色吐息が咲き誇る高原リゾート
    4万株の桃色吐息(ペチュニア)が咲き誇る高原リゾート。標高1000mの山頂には大日岳、白山連峰を一望できるカフェがあり、地元食材を使ったドリンクやスイーツを味わえる。ワイルドなバギーツアーやジップラインなどアクティビティも充実。
    桃色吐息は7月から10月まで長期間咲く。高原リフトは全長1000mあり、乗車時間は片道約8分
  • spot 15
    フェザーミュージアム
    世界的メーカーが運営する刃物の総合博物館
    カミソリ製品をはじめ理美容製品、工業用刃物、医療用刃物を製造するフェザー安全剃刀株式会社が運営する、世界初の刃物の総合博物館。フェザーの歴史を知ることができるのはもちろん、「切る」という行為やそれにまつわる歴史、文化、道具にもフォーカスして紹介している。
    フェザー安全剃刀株式会社総合研究所に併設している。カミソリ型(右手前)のライトも目をひく
  • spot 16
    美濃和紙あかりアート館
    秋の風物詩「美濃和紙あかりアート展」の世界を年中体感
    国の伝統的建造物群保存地区「うだつの上がる町並み」に、美濃和紙で作られた光のオブジェが並ぶ「美濃和紙あかりアート展」。例年秋に開催しているこのイベントの雰囲気を、年中楽しめるのが「美濃和紙あかりアート館」だ。
    「美濃和紙あかりアート展」開催時の写真パネルも掲げられており、臨場感たっぷり
  • spot 17
    旧今井家住宅・美濃史料館
    和紙問屋として栄えた豪壮な商家
    江戸から明治時代にかけて造られた商家が軒を連ねる、国の伝統的建造物群保存地区の「うだつの上がる町並み」。そのなかでも、ひときわ豪壮な姿を見せているのが「旧今井家住宅」だ。
    間口十二間(約22m)、奥行八間(約14.5m)、建坪96坪(316.8平方メートル)の規模を誇る、美濃市内最大の商家
  • spot 18
    郡上八幡 美山鍾乳洞
    冒険心をくすぐる立体迷路型鍾乳洞
    郡上市天然記念物に指定されている、世界でも珍しいタテ穴の鍾乳洞。約2億5千万年前のペルム紀の海底でできた石灰岩が多くあり、学術的にも高い価値をもつ。洞窟内には「希望のカメ」「愛のトンネル」など、長い歳月をかけて自然が創造した31もの見どころがある。
    2億5千万年という悠久の時が生んだ、自然の彫刻を堪能しよう
  • spot 19
    美濃和紙の里会館
    学び、体験できる和紙のテーマパーク
    1300年以上の伝統を誇る美濃和紙。「本美濃紙」(ほんみのし)は、「和紙:日本の手漉和紙技術」として2014年(平成26)にユネスコ無形文化遺産に登録された。そんな美濃和紙の魅力に触れられるのが「美濃和紙の里会館」。貴重な展示物の見学や、紙すき体験を通して和紙を身近なものに感じられる。
    美濃観光の中心地「うだつの上がる町並み」から、車で15分ほどの場所にある
  • spot 20
    可児市戦国山城ミュージアム
    可児に点在する山城巡りの拠点
    国史跡 美濃金山城跡(みのかねやまじょうあと)や、2020年(令和2)度の大河ドラマで注目を集めた明知城跡(あけちじょうあと)など、山城跡が点在する可児市。これらの山城跡を巡る際に拠点となるのが「可児市戦国山城ミュージアム」だ。
    1885年(明治18)に竣工した旧小学校校舎を利用したミュージアム。この建物は懸け造りの3階建てという珍しい形態となっており、道路に面して玄関がある階が2階となる
  • spot 21
    ヤイリギター
    クラフトマンシップを感じるギター工場見学
    1965年(昭和40)に株式会社ヤイリギターとして設立した、国産ギターメーカー。材料となる天然木の品質にこだわって作られるギターは、国内外の名だたるアーティストたちに愛されている。工場見学の実施やショールームの開放など、とてもオープンなのも魅力。工場見学は毎週土曜に2部制で開催されている(変更の場合あり)。職人たちが真剣な眼差しを向けギター作りに没頭している様子を目の当たりにすると、見学しているほうもついつい力が入ってしまう。工程やギターの豆知識などを専任のスタッフがていねいに案内してくれるので、演奏経験がない人も興味をもって見学ができるはず。見学は完全予約制で、人数制限も設けられている。詳細は必ず公式ウェブサイトを確認しよう。また、ショールームには100本を超えるギターが展示・販売されており、自由に試奏ができる。アウトレットコーナーには一般の楽器店では販売していない一本も並んでいるので、ギターの購入を検討する際は立ち寄ってみるのがおすすめ。
    木材の状態から出荷される状態まで、ギター作りの工程を追うように見学できる
  • spot 22
    木曽川渡し場遊歩道(かぐや姫の散歩道)
    木曽川沿いで見られる美しい竹林や貴重な歴史遺産
    江戸時代に中山道の渡し場として栄えた場所。「木曽のかけはし、太田の渡し うすい峠がなくばよい」と歌われるなど、中山道の三大難所として旅人に知られていた。1927年(昭和2)に太田橋が木曽川に架けられ、渡し場としての役目を終えた。以降、左岸は荒れた竹藪と化してしまったが、2007年(平成19)より整備が始まり遊歩道が完成。木曽川沿いに竹が立ち並ぶ、神秘的で美しい景観を見ることができる。水の浸食によってできたさまざまな奇岩など、川沿いにも見どころが多い。平知盛(たいらのとももり)の妻にまつわる悲しい伝説が残る、夜泣き岩もそのひとつ。木曽川一帯の舟運と材木に関する監視を行う役所であった、「土田川並番所」の川杭跡も歴史好きには興味深い。東側には市指定文化財になっている「今渡の渡し場跡」がある。石畳が整備されており、往時の繁栄をしのぶことができる。また、約1800万年前の森林が埋没し化石化した「化石林」は太古のロマンを感じさせる光景。渇水時のみ確認することができる。
    竹林の歩道は約600m。青々とした竹がどこまでも連なる
  • spot 23
    宗祇水
    「全国名水百選」の一番手
    「日本名水百選」の第1号として知られる名水で、水の都・郡上八幡の象徴。連歌の宗匠として知られる宗祇(そうぎ)が、文明年間にこの泉の付近に庵を結び、この水を愛飲したことから名付けられたとされる。宗祇は時の郡上領主であり、武家歌人として知られていた東常縁(とうのつねより)より、古今集の秘事を伝授してもらうため郡上を訪れた。およそ3年の歳月を費やし、常縁より奥義の伝授を受けた宗祇。大願を果たし帰路に着く宗祇を、常縁は吉田川に架かる宮ヶ瀬橋のたもとまで見送った。この際、常縁は「もみぢ葉のながるる竜田白雲の花のみよし野思ひ忘るな」と詠み、別れを惜しんだとされる。その返歌として宗祇は次のように詠む。「三年ごし心をつくす思ひ川春たつさわにわきいづるかな」。宗祇水は常縁が詠んだ歌から「白雲水(はくうんすい)」と呼ばれることもある。江戸時代の初め、郡上藩主の遠藤常友(えんどうつねとも)が宗祇水の周りを整備して以来、当時の姿を残したまま現代に受け継がれている。
    1985年(昭和60)に「全国名水百選」の一番手として環境庁から指定を受けた
  • spot 24
    桜間見屋
    郡上で愛される素朴な味のニッキ飴
    「名水百選」にも選ばれている宗祇水(そうぎすい)の入り口にたたずむ、1887年(明治20)創業の老舗。看板商品は辛さと香りが口いっぱいに広がる「肉桂玉(にっけいだま)」だ。「肉桂」とは通称「ニッキ」と呼ばれるもの。卓越した職人技で、肉桂特有の辛みと砂糖の甘さのバランスを絶妙に保ちながら飴を作り上げている。上質な中ざら糖を使用した肉桂玉は、くどさの残らないすっきりとした味わい。沖縄産の上質な黒砂糖を使った「黒肉桂(くろにっけい)」も、ニッキと黒砂糖の香り豊かなハーモニーを楽しめる逸品だ。添加物を使わずほとんど手作業で作られる素朴な肉桂玉は、郡上の名物として長く愛されている。また、白雲と桜になぞらえた紅白のくるみ餅「宗祇」や、肉桂餅の「常友(つねとも)」など、郡上の地で確立されたとされる「古今伝授(こきんでんじゅ)」にちなんだ銘菓もある。そのほか朴葉(ほおば)味噌や漬け物などこの地域の土産が幅広くそろっている。
    肉桂玉(右)と黒肉桂(左)の缶入り(各750円)
  • spot 25
    日本料理だいえい
    京料理店で修行を積んだ店主の卓越した技と目利き
    1971年(昭和46)創業の老舗日本料理店。活け造り料理に端を発する店であり、内陸部でありながら海鮮料理の鮮度のよさは折り紙付きだ。関市を流れる長良川で友釣りされた天然鮎の塩焼きなど、地の食材を使った料理も豊富。2代目店主・高木登企久氏が自ら市場で目利きし、香り高くうまみの凝縮された鮎を厳選している。鮎の塩焼きには、地元の食材や海の幸を用いた料理が添えられる。季節によって内容は異なるが、この日は枝豆のジュレ、蟹の煮こごり、岩もずく、揚げぎんなんなど。彩りもすばらしく、京都の名店で修行を積んだ店主の心意気を感じられる。また、ランチタイムに人気なのが「特製篭盛御膳」。お造りや焼魚、天麩羅、煮物、だし巻き玉子、ちりめん御飯など、店主が丹精を込めて作った料理を少量ずつ多品目味わうことができる。夜は豊富にそろう一品料理を、日本酒とともに味わうのがおすすめ。三千盛(みちざかり)、百春(ひゃくしゅん)、初緑(はつみどり)など、岐阜の地酒も豊富にそろっている(1合750円~)。
    「天然鮎塩焼き」(2000円~)。鮎漁が解禁となる6月から9月頃まで味わえる(変動あり)
  • spot 26
    田舎料理しゃくなげ
    板取川を眼下に鮎やいわなに舌つづみ
    抜群の透明度を誇る清流・板取川を横目に、ドライブを楽しめる「あじさい街道」沿いに立つ郷土料理店。アジサイの名所として知られる「21世紀の森公園」から、車で5分ほど南へ進んだ場所にある。入店して座敷へ上がると、まずロケーションのすばらしさに圧倒される。広く取られた窓からは、すぐ下を流れる板取川を一望。山間のこの地へ訪れたよろこびが一気に増す。メインは鮎やいわななどの川魚料理。6~9月は店主が釣り上げた天然鮎を味わうことができる。鮎の塩焼き2匹と種鮎天ぷらが付いた「天然鮎定食」(3000円・数量限定)は特に人気。ダムがなく流れが早い板取川は水温が低いのが特徴で、その水で育つ鮎は身が引き締まっている。板取川の水を使って養殖しているいわなを使った唐揚げも人気。添えられるポン酢は板取産のユズを使って手作りされている。そのほか、定食に付く煮物や漬け物もほとんど手作り。素材そのもののよさを引き立てるような、素朴な味わいだ。土鍋を使った炊き込みご飯の「鮎飯」「岩魚飯」(各1人前1750円、注文は2人前から)もぜひ味わいたい名物。
    「いわな唐揚定食」(1750円)。絶妙な揚げ加減と塩加減で、骨や尾までおいしく食べられる
  • spot 27
    角丸
    うなぎ処・関でも屈指の老舗名店
    国の重要文化財指定を受けているさまざまな建物を見ることができ、「美濃の法隆寺」と称される「新長谷寺(しんちょうこくじ)」の門前に構えるうなぎ料理店。1874年(明治7)にうなぎ串専門店として創業したのが店の始まりとされる。うなぎが鎌倉時代に移り住んだ刀匠たちのスタミナ源として重宝されたことから、関市内にはうなぎ専門店が数多存在。そのなかでも「角丸」は屈指の老舗である。代々秘伝のタレを継ぎ足して使っており、現在は6代目店主・大野司郎氏へと受け継がれている。タレはやや甘めなのが特徴で、子どもから大人まで万人に愛されるやさしい味わい。注文が入る度に、炭火を使って強火で焼き上げるのもこの店の伝統だ。外はカリッと、中はフワッとした食感に仕上げている。鰻丼は肝吸いも付いて2700円、鰻を1匹まるごと使った上鰻丼(肝吸い付き)3300円など、価格もリーズナブル。岐阜関刃物会館などがある「せきてらす」や、「フェザーミュージアム」なども店から徒歩圏内にあり、観光とともに極上のうなぎを楽しむのがおすすめだ。
    上鰻丼(肝吸い付き)3100円。甘めでコク深いタレがうなぎやご飯にからむ
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旅のヒント

  1. その1

    関市にある「名もなき池」から郡上市にある「郡上八幡城」までは、車で40分ほどでアクセスできる。名もなき池には日中に多くの観光客が訪れるため、ゆっくりと眺めたいのであれば早朝がおすすめ。その後、郡上八幡城へ移動するといい。

  2. その2

    「郡上八幡城」の駐車場は、山頂の「郡上八幡城駐車場」と中腹の「城山公園駐車場」の2つがある。ただし「郡上八幡城駐車場」に向かう道は幅が狭く、歩行者と共用なので注意が必要だ。

  3. その3

    「ひるがの高原 牧歌の里」には弁当を持ち込むこともできる。動物との触れ合いやアスレチックなどの遊びを満喫して、一日滞在するプランがおすすめだ。

  4. その4

    「養老公園」には「養老の滝」や「養老天命反転地」、「岐阜県こどもの国」など、数多くのスポットが点在。一日で全部をまわろうとすると、かなりの駆け足になる。ゆっくり巡りたいなら、園内の「養老キャンプセンター」で宿泊もできる。

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