東京

渋谷・原宿・表参道

SHIBUYA / HARAJUKU / OMOTESANDO

若者カルチャーと最先端ファッションの発信地

最先端のカルチャーが集まり、多くの若者で賑わう渋谷・原宿。そして、ラグジュアリーなアパレルブランドが立ち並ぶ表参道は、言わずと知れた東京のトレンドの発信地である。近年、渋谷の大規模な再開発で駅直結の「渋谷スクランブルスクエア」が誕生し、さらなる進化の過程にあるこの街の魅力は、留まることを知らない。「渋谷センター街」や原宿の「竹下通り」は、いまやファッションだけでなく、グルメ、サブカルチャーにおいてもシーンを牽引するスポットだ。一方、都心でありながら「明治神宮」「代々木公園」など、喧騒から離れて自然のなかに身を置けるスポットや、「渋谷区立松濤美術館」「根津美術館」といったゆっくりとアートに浸れる文化的施設も数多く点在し、年代問わず多くの人々をひきつけてやまない理由となっている。

recommend spot

エリアの見どころ

  • spot 01
    明治神宮外苑
    聖徳記念絵画館や明治神宮野球場があり、四季の移ろいを楽しめる
    新宿区にある、明治天皇と昭憲皇太后の業績を永く伝えるために造成された明治神宮の外苑。明治神宮野球場をはじめとするスポーツ施設が充実、自然豊かで散策に訪れる人も多い。
    絵画館にまっすぐ延びる「いちょう並木」は東京を代表する景色のひとつ
  • spot 02
    いちょう並木
    黄金色に染まる季節は必見
    青山通りから神宮外苑のシンボル・聖徳記念絵画館につながる「いちょう並木」は、都内屈指の紅葉スポット。絵画館を中心に、シンメトリーになった風景はどこか日本離れしたような美しさがある。ドラマの撮影現場としてもよく使われているため全国的にも有名で、一度は映像で見たことがあるのではないだろうか。例年、11月中旬-12月初旬にかけて見頃を迎え、多くの人がカメラを持って訪れる。並木道は300m、合計146本のイチョウが歩道を挟んで植えられている。全盛期は地面に葉が落ち、歩道が黄金色のトンネルとなる頃。ベンチに座ってじっくり堪能したい。黄葉する季節でなくても、春-夏の新緑の頃は凜とした風景となり、秋に葉が緑から黄色に移り変わる頃も見ごたえがあり、また違った「いちょう並木」の表情を楽しめる。
    紅葉の最盛期には平日でも多くの人で賑わう
  • spot 03
    聖徳記念絵画館
    明治天皇の生誕から崩御までの出来事を80枚の壁画で展示
    明治天皇、昭憲皇太后の事績を描いた壁画80点から、日本が大きく変化した明治時代を振り返ることができる。壁画はドームのある中央広間を中心として、左右に日本画40枚、洋画40枚を明治天皇の生誕から崩御まで年代順に展示。壁画は、当時の一流画家により史実に基づいて考証を経て描かれており、教科書でなじみのある『大政奉還』(邨田丹陵)や西郷隆盛と勝海舟で行われた『江戸開城談判』(結城素明)などもある。絵画館の一般公開が開始されたのは1926年(大正15)だが、当時は5点しか展示されておらず、80点の壁画すべてがそろったのは1936年(昭和11)だった。国の重要文化財にも指定されている美術館建築は外壁と階段には岡山県の花崗岩を使用、内部壁面や中央ドームの壁、床にはほぼ国産天然大理石を使用しているので合わせて見ておきたい。
    日本の初期の美術館建築として国の重要文化財に指定されている
  • spot 04
    国立競技場
    神宮外苑の杜の100年先を見据えたスタジアム
    1964年(昭和39)東京大会でオリンピックスタジアムとして親しまれた国立競技場が2019年(令和元)にリニューアル。東京2020オリンピック・パラリンピックのメイン会場として、神宮外苑の自然に調和するスタジアムへと生まれ変わった。これまで旧国立競技場にあった壁画や彫像等の記念作品もそのまま受け継がれており、新たなフィールドでこれからも歴史を刻んでいく。日本の伝統建築を受け継いだという軒庇(のきびさし)の水平ラインが印象的な外観は、和モダンや木のぬくもりを感じさせ、木洩れ日をイメージしたという客席は、5色のアースカラーがランダムに配色されている。これは空席を目立たせない工夫でもある。観客席数は6万7750席、陸上競技のほか、サッカーやラグビー、コンサートなどでも使用されている。
    軒庇には47都道府県から集められたスギ(沖縄はリュウキュウマツ)が使われている
  • spot 05
    表参道
    ケヤキ並木とファッションの道
    明治神宮に参拝するための道として1920年(大正9)の鎮座祭に合わせて整備された。現在は海外高級ブランドショップが軒を連ね、ファッションストリートとしても人気のエリアとなっている。
    景観を維持するため、面する建築物は高さ30mまでと決められている
  • spot 06
    キデイランド原宿店
    キャラクターを通じて日本のトレンドを発信
    玩具やキャラクターグッズを通じてトレンドを発信し続けているキデイランド。地下1階から4階までの5つのフロアからなり、ディズニー、ディック・ブルーナ、スヌーピーで有名なピーナッツなど、人気キャラクターグッズの品ぞろえが豊富。連日、子どもから大人まで幅広い層の客で賑わう。また、日本のトレンドがあるとして海外セレブたちからも愛され、来日の際に店舗を訪れる様子はたびたびメディアでも取り上げられてきた。実は原宿店が最初にオープンしたのは終戦直後の1950(昭和25)年。当時は外国人が多く住んでいたため、外国人顧客向けに洋書や外国人向けの雑貨をいち早く扱ったり、店名も呼びやすいキデイランド(=子どもの国)にしたりと、ブランド価値を高めていったのだとか。いつ訪れてもかわいくておもしろい、そして新しいものに出合えそうだ。
    表参道に来たらとりあえず立ち寄る、という人も少なくない
  • spot 07
    ラフォーレ原宿
    原宿ファッションとカルチャーの拠点
    表参道と明治通りが交わる神宮前交差点に、1978(昭和53)年に誕生したショッピングセンターで、原宿のランドマークとして知られる。レディス、メンズ、雑貨、アクセサリーなど、個性豊かなショップを展開しており、インパクトのある広告でもおなじみ。オープン以来、若者のトレンドを発信し続けている。フロアは地下1.5階から6階まであり、6階は「ラフォーレミュージアム原宿」。街づくりの観点からファッションのみならず、演劇、ファッションショーなどアートとカルチャーにも力を入れている。時代が変わっても若者を中心に個性を追求できる場として、ラフォーレは原宿にとってなくてはならない存在だ。
    誕生から44年、最先端のファッションと文化を発信し続けている
  • spot 08
    表参道ヒルズ
    ショッピングだけでなく建物自体にも見ごたえあり
    表参道を代表する商業施設であり、約100店舗の専門店にはハイブランドが集結。建築家の安藤忠雄氏が設計した建物は、大階段やスパイラルスロープなど、来る人をひきつける圧巻の建築美を誇る。
    スロープはこう配と全長が表参道とほぼ同じになるように設計された
  • spot 09
    竹下通り
    個性的なファッションとカワイイがあふれる
    1970年代から若者文化・流行の発信地として多くの人で賑わう商店街。竹の子族、タレントショップ、カワイイ文化の世界進出など、時代ごとにさまざまなブームを生み出してきた。
    原宿駅から竹下通り入り口。週末になると人波であふれる
  • spot 10
    マリオンクレープ 原宿竹下通り店
    日本で最初の紙巻きクレープ店として有名
    原宿スイーツとして不動の人気を誇る「クレープ」。1976年(昭和51)、渋谷公園通りの駐車場にあった小さなワゴンから始まったマリオンクレープは、フランス発祥のクレープを初めて日本に広めたパイオニアとして知られている。1977年(昭和52)に竹下通りにオープン、今はフレンチポップな赤い看板が目印で、常時約70種類以上のメニューをそろえている。ジャムやチョコレート、ホイップクリームといった定番のトッピング以外にも、ケーキやアイスクリームが入ったちょっとぜいたくなクレープ、ツナやカレーが入ったスナッククレープまで、迷ってしまうほどの幅広いラインナップだ。また、ふんわり口当たりが良く、サクサク感も楽しめる自慢の生地は、数種類以上の材料を独自のブレンドで焼き上げ、香りにもこだわりがあるとか。季節や気分に合わせて訪れるたびにいろいろなクレープを試してみたい。
    1977年(昭和52)のオープン直後からあっという間にクレープ人気に火がついた
  • spot 11
    Totti Candy Factory原宿店
    カラフルで人目を引く、特大レインボーわたあめ
    巨大でインパクトのある見た目とパステルカラーで、いまや原宿名物ともいえるレインボーわたあめ。2015年(平成27)のオープンから、夢のようなかわいらしさを求めて若者や外国人観光客が多く訪れている。店内もポップでカラフル、カップ入りのわたあめや濃厚なガトーショコラがベースのケーキポップなど、見て癒やされ、甘さで疲れを吹き飛ばしてくれるお菓子が並ぶ。特別なマシンで美しい形に作られる原宿店限定のわたあめ「原宿レインボー」は高さ45cmでフレーバーは上からストロベリー、レモン、メロン、サイダー、グレープ。見た目だけではなく味の変化も楽しめる。このわたあめを持って散策するだけでも原宿らしさを堪能できて、注目の的になること間違いなし。
    オープン当初から原宿・竹下通りのアイコン的存在に
  • spot 12
    キャットストリート
    ファッションとグルメを満喫できる裏原宿の散歩道
    明治通りから一歩内側に入っただけなのに、どこかのんびりとした雰囲気のある「キャットストリート」。有名セレクトショップから古着屋、カフェ巡りも楽しめる、人気エリアを歩いてみよう。
    入り口付近には緑が植えられており、待ち合わせスポットに使える
  • spot 13
    ヨンデル像
    キャットストリートのシンボル
    記念写真や待ち合わせスポットになるような等身大のシンボルを作りたい、という思いから建てられた女性の像。表参道からキャットストリートへの入り口に2013年(平成25)に設置された。約170cmの東洋人の女性像は2011年(平成23)に日本芸術院賞を受賞した彫刻家・吉野毅氏による作品『夏の終り'11』。台座には「未来、希望、夢、愛、繁栄、創造」などのキーワードから街への思いを込めて作られた作家の堺屋太一氏の詩が刻まれている。詩は「このまちは、ときをよんでる。」から始まっており、「時や人や愛を呼んでる」という内容から女性像は「ヨンデル」と名づけられた。イベント時には装飾なども施される。キャットストリートへ訪れる際の目印として、芸術的な街づくりにも貢献している。
    キャットストリート入り口の目印になっている
  • spot 14
    骨董通り(高樹町通り)
    美術館、カフェに高級雑貨店などが集まる、高感度カルチャーの聖地
    辺りには根津美術館や岡本太郎記念館、ジャズライブハウスの「ブルーノート」、骨董店、ギャラリー、高級レストランやカフェが立ち並び、大人から若者まで高感度な人たちが集まってくるカルチャー指数の高いエリアにある通り。
    南青山5丁目の交差点から骨董通りを望む
  • spot 15
    根津美術館
    表参道で東洋の古美術と日本庭園の美に触れる
    実業家・根津嘉一郎(1860~1940年)(ねづかいちろう)の収集した古美術コレクションを保存、展示するために1941年(昭和16)に開館。広大な敷地内には庭園があり、数々の貴重な美術品とともに、四季折々の美しい風景も楽しめる。
    本館外観。現在の本館は3年半かけた新創工事の末、2009年(平成21)にオープン
  • spot 16
    岡本太郎記念館
    20世紀を代表する偉大な芸術家が愛した自宅兼アトリエ
    昭和から平成の時代に大活躍した芸術家・岡本太郎が42年にわたって住み、作品を生み出してきたアトリエが、現代芸術の推進拠点にもなるようにという、岡本敏子さんの想いから公開されている。
    サロンではご本人がシリコンに埋まって作った等身大の岡本太郎氏に会える
  • spot 17
    太田記念美術館
    膨大な浮世絵コレクションを所蔵する私設美術館
    実業家の五代太田清藏が蒐集した浮世絵コレクションを、広く一般に公開するために設立された美術館。小さな建物からは想像できないほど収蔵品は多く、1万5000点を超える。それをさまざまなテーマで頻繁に展示替えしているため、何度訪れても異なる作品を見られる。
    浮世絵の個人コレクションとしては世界有数の規模を誇る
  • spot 18
    明治神宮
    東京の中心に位置する、静やかな御神域
    東京ドーム15個分という驚きの広さを有する都心の神社。100年もの時間をかけて育った巨大な杜に囲まれている。アクセス良好で行きやすい場所ながら、東京を代表するパワースポットとしても知られている。
    さまざまな駅から徒歩ですぐ。立ち寄りやすい場所としても知られている
  • spot 19
    明治神宮御苑
    明治神宮のなかにある美しい庭園
    明治神宮の南側に広がる「明治神宮御苑」。歩きながら自然を見て楽しめる庭園は、明治神宮の大きな見どころのひとつとなっている。都会の真ん中の美しい庭園で、ゆったりとした時間を過ごしてみては。
    季節ごとにその表情を変える自然を満喫できる
  • spot 20
    明治神宮ミュージアム
    明治天皇、昭憲皇太后ゆかりの品を展示
    1920年(大正9)に創建された「明治神宮」は明治天皇、昭憲皇太后をお祀りする神聖な場所。JR原宿駅からすぐ、地下鉄からもアクセス良好で、創建以来100年以上にわたり、国内外から多くの人々が訪れている。敷地内には明治天皇、昭憲皇太后ゆかりの品々を保存、展示する施設「明治神宮ミュージアム」があるので見逃すなかれ。こちらは鎮座100年記念事業として2019年(令和元)に誕生した施設だ。明治天皇、昭憲皇太后の御尊影をはじめ、明治天皇がお使いになられた品々などを目にすることができる。雅な宮廷の様子と明治期の文化を今に伝える場所なので、明治神宮に参拝する際はぜひこちらにも立ち寄りたい。
    2019年(令和元)に誕生した施設
  • spot 21
    清正井
    多くの人が足を運ぶ、パワースポット
    豊臣秀吉、徳川家康と深いつながりをもった有名な戦国武将、加藤清正。肥後(熊本)を治めたことで知られる大名だが、清正公は築城、灌漑事業を得意とし土木の神様としてもその名を轟かしている。その清正公ゆかりの「清正井」があるのは明治神宮のなかの御苑。今では東京随一のパワースポットとして多くの人が足を運んでいる。清正井は清正公が掘ったと伝えられ、湧き水が今も絶えることなく、こんこんと湧いている。透明で澄んだ美しい水の流れ出る様を見ていると、心の内から浄化されるようだ。行列ができることもある人気スポットだが、ぜひ落ち着いた気持ちで訪れたい。静謐な雰囲気を味わいながら、その清らかな水面を眺めよう。澄んだ美しい水だが飲用は禁止。
    都内有数の湧き水で、今も清らかな水をたたえている
  • spot 22
    代々木公園
    野鳥の飛び交う都心の巨大公園
    1964年(昭和39)の東京オリンピックの際にオリンピック選手村として活用された地は、現在公園として整備され多くの人々に癒やしを与えている。アクセス良好の公園の魅力を一気見してみよう。
    JR山手線原宿駅から徒歩ですぐという好立地
  • spot 23
    渋谷スクランブルスクエア
    渋谷最高峰のパノラマビューを体験できる
    2019年(令和元)11月にオープンした渋谷駅直結・直上の大規模複合施設。約200店のショップ・レストラン、そして渋谷最高峰からの景色を堪能できる展望施設を備えた、渋谷の新しいランドマークだ。
    渋谷スクランブル交差点から外観を見上げる
  • spot 24
    渋谷センター街
    若者文化の発信地であり続けてきた渋谷きっての繁華街
    気軽に利用できる店が立ち並び、若者が集まるストリート文化の拠点。スクランブル交差点から続く人の流れは昼夜を問わず途切れることがなく、東京でも有数の賑やかな街だ。
    渋谷駅前の交差点を渡ってすぐ。アーチが目印
  • spot 25
    渋谷区立松濤美術館
    名建築家が手がけた建物でユニークな企画展を楽しむ
    閑静な住宅街に囲まれた渋谷区立の美術館。石造りの特徴的な建物は、孤高の建築家・白井晟一によるもので、企画展はもちろん建築そのものにも注目したい。2021年(令和3)に開館40周年を迎えた今も質の高い展示に定評がある。
    吹き抜けに架かるブリッジは白井建築の見どころのひとつ
  • spot 26
    東京ジャーミイ
    天井のきらびやかな装飾に圧倒される
    小田急線・代々木上原駅と東北沢駅の間に位置するイスラム教の文化施設。井の頭通り沿いに突如現れるオスマン様式のモスク(礼拝所)のドームの屋根とミナレット(尖塔)が印象的で、東北沢駅を地上に出て道路を渡った広場からその美しい姿を眺めることができる。ステンドグラスや絨毯など、緻密なアラベスク紋様(植物模様・幾何学模様)が施された内装は圧巻で、特にドームの天井はため息が出るほどの美しさ。宗教施設なので肌の露出をおさえた服装で訪れたい。かつてこの地にはロシアのカザンから日本に避難してきたタタール人が建てた東京回教礼拝堂があったが、2000年(平成12)に東京ジャーミイとして生まれ変わった。敷地内にはトルコから輸入したハラール食品や雑貨を扱うショップもあり、イスラム教徒だけではなく、珍しい食品の手に入る店として日本人にも人気がある。週末には無料の見学ツアーも催行している。\\※訪れる際は、女性の場合は、ストールかスカーフを持参し、長袖・長ズボン、ロングスカート(足首まで隠れるもの)など、肌の露出の少ない服装で行くこと。女性のショートパンツ、キャミソール、タンクトップ、ミニスカートなどでは入場不可。また男性の場合も、ハーフパンツやタンクトップでの入場は遠慮したい。
    ドームの装飾やステンドグラスの美しさに息をのむ
  • spot 27
    目黒区立駒場公園
    かつての侯爵邸がそのまま公園に
    旧加賀藩主の前田家の邸宅として整備され、戦後に敷地がそのまま公園として転用された歴史をもつ駒場公園。洋館、和館などの邸宅はもちろん、日本近代文学館もあり、じっくりと時間を取って楽しみたい見どころにあふれている。
    旧前田侯爵邸の洋館とその横に立つヒマラヤスギ
  • spot 28
    旧前田侯爵邸 旧前田家本邸
    侯爵家の輝かしい栄華に思いを馳せる
    目黒区・駒場公園内に位置する旧前田家本邸は、旧加賀藩主前田家16代当主の侯爵、前田利為(としなり)侯の居宅として建てられた館。カントリーハウス風の洋館と純日本風の和館がある。
    玄関から2階への階段には真っ赤な絨毯が敷かれている
  • spot 29
    日本近代文学館
    文学愛好家はぜひ訪れたい
    文学資料を保存・収集することを目的に、高見順、小田切進などの文学者たちによって財団法人が発足し、1967年(昭和42)、目黒区駒場公園内に開館。初代名誉館長でもある川端康成が残した書簡や、芥川龍之介の肉筆原稿など、10万点もの原稿、草稿、書簡、日記、遺品などが保存されており、事前予約で閲覧も可能だ。初版本などの書籍も多数所蔵しており、ここにしかないタイトルも多いという。2階の展示室では年に5回ほど展覧会が行われ、過去には「トルストイ展」や「近代文学の150年展」などが開催されている。1階には独特の雰囲気のあるカフェ「BUNDAN」があり、疲れたらここで休憩するのもおすすめだ。収蔵資料が年々増加したことで、千葉県成田市に分館を建設し、2007年(平成19)にオープンしている。
    2022年(令和4)に開館55周年を迎えた日本近代文学館
  • spot 30
    日本民藝館
    無名の職人の手から生み出された工芸品の美しさを知る
    目黒区立駒場公園のすぐ南西に位置する「日本民藝舘」は、1936年(昭和11)に開館した国内外の工芸品の数々を所蔵する美術館だ。「民藝」という美の概念の普及と、「美の生活化」を目指す民藝運動の本拠として、思想家で「民藝運動の父」とも呼ばれる柳宗悦(やなぎむねよし)によって創設された。所蔵品のほとんどは柳宗悦の審美眼を通して集められたもので、その数は約1万7000点余り。朝鮮時代の陶磁器やアイヌ衣装、沖縄の陶器や染織品など、質の高いコレクションで有名だ。本館には2021年(令和3)に改修された大展示室のほか、いくつかの小部屋があり、それぞれテーマの異なる工芸品が展示されている。本館の向かいに建つ西館は柳宗悦が生前住んでいた建物で、栃木県から移築した石屋根の長屋門と母屋からなる。こちらでは、柳宗悦の書斎や、妻で声楽家だった柳兼子の記念室を見学できる。
    玄関には特別展に関連する工芸品などが展示されている
  • spot 31
    日本オリンピックミュージアム
    オリンピックのすばらしさ、オリンピアンのすごさを体感する
    明治神宮外苑に隣接し、JAPAN SPORT OLYMPIC SQUAREの1、2階に所在する「日本オリンピックミュージアム」は、オリンピックについて学び、体験できる施設。たくさんの展示や映像を通してオリンピックの歴史や意義を知り、オリンピックとは何かを考えさせてくれる。1階は「ウェルカムエリア」。さまざまな企画展やイベントを開催したり、JOCの理念や活動を紹介。ミュージアムショップもある。2階は「エキシビションエリア」。大会の起源、現在までの歴史、迫力満点、臨場感あふれる映像と音響を楽しめるオリンピックシアターなど五感でオリンピックを体感することができる。ぜひ体験してほしいのは「オリンピックゲームス」のコーナー。ターゲットやジャンプ、2人でシンクロを体験するなど老若男女がわいわいと楽しめる。が、結果を知って愕然となること確実。オリンピアンたちの身体能力のすごさを実感できるはずだ。敷地内には、1964年(昭和39)年の東京大会聖火台(縮尺4分の3)や1972年(昭和47)札幌大会聖火台(縮尺3分の2)なども置かれているので忘れずに見学しよう。
    オリンピックシンボルを連想した輪が浮かび上がる天井。1階の広々としたエントランス風景
  • spot 32
    おもはらの森
    屋上に広がる都心の森で癒やしの時間を過ごす
    原宿のメインエリアである神宮前交差点に2012年(平成24)4月にオープンした「東急プラザ 表参道原宿」。その6階部分は周辺地域の緑との調和を目指した屋上テラス「おもはらの森」となっている。地上30mにあるこの森には、ケヤキやカツラなどの中高木が30本以上植栽されているほか、在来種の山野草類を約50種植えられており、都市化で失われつつある四季折々の自然風景が再現されている。誰もが気軽に利用することができ、一歩足を踏み入れれば、ここがファッションの最先端原宿であることを忘れてしまいそうな緑に覆われた空間が広がっている。センターの植林部分を囲むように椅子とテーブルが配置されており、周囲の階段を上ると木々の間から原宿の街並みを一望できる。スターバックスが隣接しているので、カフェをしながらゆったりとした時間を過ごすのもオススメだ。毎年クリスマスシーズンには趣向を凝らしたイルミネーションの点灯も行われており、多くの買い物客の目を楽しませている。原宿に立ち寄った際は大都会の真ん中にある森へ、ぜひ足を運んでみよう。
    森の中心にあるエリアを囲むように配置された椅子
  • spot 33
    MICASADECO&CAFE神宮前
    一度食べたら忘れられないふわふわのパンケーキ
    最先端のトレンドが集まるスポット、原宿キャットストリートから1本入った裏路地にある「MICASADECO&CAFE神宮前」は、2020年(令和2)にキャットストリートに面した場所から現在地に移転した。つねに入店待ちの行列ができるほどの人気店で、みんなのお目当てはふわふわ&もちもちのパンケーキだ。メニューを開くとプレーンからココナッツカスタード、さらに季節にあわせた期間限定パンケーキもあり、どれもおいしそうで目移りがする。迷ったがまずはお店の看板メニューでもあるリコッタチーズパンケーキを注文。1枚5cmくらいの厚みがあるパンケーキは焼き上がるまでに時間がかかるので焦らず待とう。粉糖のアートが描かれたプレートに乗って運ばれてきた、分厚いパンケーキが3枚重なった光景は圧巻。生クリームとメイプルシロップをたっぷりかけて口に入れると、ふわっふわの食感で口の中でとろけていく。上品な甘さのなかにリコッタチーズのコクも感じられ、大満足の味わいだ。食べ終わる頃には幸せな気分に満たされてほっこり。サンドイッチやパスタなど食事のメニューもあるので、ランチにも利用できる。東京メトロ明治神宮前駅7番出口より徒歩約7分。
    いちばん人気のリコッタチーズパンケーキ(1650円)
  • spot 34
    365日
    代々木八幡のパンの名店、食のセレクトショップも併設
    パン特集のメディアに必ずといってよいほど登場する大人気のパンの店。店名のとおり、うるう年の1日を除いて毎日営業し、いつでも焼きたてのパンを食べることができる。「365日」を代表するパンのひとつが「クロッカンショコラ」。ココアブリオッシュに、口どけのよい自家製ガナッシュを絞り入れ、カリっとしたパールクラッカン(チョココーティングした粒状シリアル)を載せたもの。3種類の違った食感のチョコレートを楽しめるおしゃれなパンだ。「ハタケ」はしょっぱいフレンチトースト。その名のとおり、パンを畑に見立てて、農家直送のケールやチンゲンサイなどを載せている。国産小麦で焼いた食パンにもファンが多い。オリジナリティあふれるパンが勢ぞろいしている。また、「国産」にこだわった食のセレクトショップも併設しており、全国のワインや知る人ぞ知るジャム、調味料、味噌などがずらりと並ぶ。食に興味があると、毎日のぞいてチェックしたくなるようなパンと食の店だ。
    365日ならではのオリジナルのパンがたくさん
  • spot 35
    SHIBUYA SKY
    東京の夜空に光の柱が舞う「CROSSING LIGHT」の演出が圧巻!
    地上299mの大規模複合施設「渋谷スクランブルスクエア」の人気アクティビティである展望施設「SHIBUYA SKY(渋谷スカイ)」。渋谷上空229mの屋上展望空間「SKY STAGE(スカイステージ)」から眺める東京の夜景は格別だ。一面に浮かび上がるビル群の煌めく明かりに囲まれて、ライトアップされた東京タワーとスカイツリー(R)を同時に拝むこともできる。さらに、ここだけでしか見られないのがサーチライトを使った「CROSSING LIGHT」の演出だ。幻想的な音楽とシンクロして動く光の柱が夜空を照らし、神秘的な空間をつくり出す圧巻のアートだ(季節によって演出内容は変動する)。期間限定のルーフトップバー「THE ROOF SHIBUYA SKY(ザルーフ渋谷スカイ)」では、酒類やソフトドリンク、スナックを販売しているので、美しい夜景を眺めながらお酒を楽しむこともできる。1フロア降りた46階の屋内展望回廊「SKY GALLERY(スカイギャラリー)」では、最先端の映像技術を用いたインタラクティブなアートを体験できる。東京の夜景をいろんな角度から満喫できる「SHIBUYA SKY」。何度でも足を運びたくなること間違いなしのスポットだ。
    18台のサーチライトと音楽が連動した「CROSSING LIGHT」の演出
  • spot 36
    渋谷スクランブル交差点
    スクランブル化して約50年、日本一有名な交差点
    スクランブル交差点とは、横断する歩行者と自動車の通行を完全に分離する歩車分離式信号機が使用される交差点をいう。渋谷スクランブル交差点の正式名称は「渋谷駅前交差点」。渋谷で最も人通りの多い場所、かつ東京の繁華街を象徴する交差点でもあり、世界の人々にもよく知られている東京名所のひとつ。交差点は大小の道路が入り交じった5叉路で、合計10本の車線が交差しその間に5本の横断歩道が敷かれている。車の渋滞が常態化しているのも「名物」だ。もともとは歩行者と車が交互に通行する一般的な交差点だったが、1973年(昭和48)にスクランブル化。多いときには一度の青信号で3000人が移動するという。圧巻な眺めだ。交差点を囲むビル群にはいくつものテレビカメラが設置されており、交差点の様子がニュース映像で流れることも多い。交差点の北西角は「ハチ公前広場」で待ち合わせ場所として有名。最近ではサッカーのワールドカップ開催時期やハロウィンイベントのときなどに人々が集うことも多く、いろいろな場面で注目されている。
    広い交差点を縦横に行き交う人々。ぶつかりあわないように注意して歩こう
  • spot 37
    MIYASHITA PARK
    昭和時代の公園をリニューアル。現代のニーズにフィットした街に
    渋谷駅の北東側、山手線の線路に隣接して造られた、公園、商業施設、ホテルが複合するスポット。既存の公園を屋上に移設し、階下には約90のショップが並び、地上18階、240室を備えるホテルが隣接する。
    明治通りと線路の間に立つモダンな複合商業施設だ
  • spot 38
    渋谷横丁
    全国のソウルフードが勢ぞろい、飲んで食べて楽しめるスポット
    渋谷駅から数分歩いた場所に「昭和の商店街」が広がっているとは驚いてしまう。「ミヤシタパーク」内「RAYARD MIYASHITA PARK」の1階、全長100mのストリートに、全国各県のご当地料理やB級グルメ、ソウルフードなどを提供する屋台が展開されているほか、生産者直結の食材別専門店やバル、どこか懐かしい純喫茶、スナックなどなど19店舗がずらりと並んでいる。「東北食市」では牛タン、牡蠣、ホヤ、会津のソースカツ丼など東北名物が食べられる。「近畿食市」では京のぶぶ茶漬け、にしんそば、「九州食市」では長崎トルコライスやごぼう天うどんなども。店内は実に活気があり、本当にその土地で食べているような錯覚を覚える。ときにはギターの流しが来たり、マジシャンのテーブルパフォーマンスがあったり、「横丁広場」ではDJライブなども行われる。各種イベントも定期開催され、毎日が祭りのよう。一人で行ってもグループでも楽しい、渋谷のエンターテインメント横丁は外国人にも人気だ。
    提灯や暖簾が下がり気分がわくわくしてくる店内
  • spot 39
    WITH HARAJUKU
    原宿の独自カルチャーを世界へ向けて発信する場所
    2020年(令和2)6月に原宿駅前に開業した「WITH HARAJUKU(うぃずはらじゅく)」は、店舗、ホール、シェアスペース、集合住宅などが入る複合施設。この街を行き交う人々をつなぐ新しい文化の発信地としての役割をもつ。
    1階エントランスを入ったところにある大型ビジョン
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    Nintendo TOKYO
    任天堂のゲームの世界にどっぷり没入できる神スポット!
    「Nintendo TOKYO」は国内初の任天堂の直営オフィシャルショップとして2019年(令和元)に渋谷にオープンした。ゲーム機やソフト、グッズを販売しているほか、任天堂製品の最新情報を得られるスポットだ。
    不動の人気を誇るゲームキャラクターのマリオ
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    SHIBUYA109渋谷店 MAGNET by SHIBUYA109
    若い女性に40年以上支持されるファッションのメッカ
    渋谷のファッション文化発信基地ともいえる「SHBUYA109渋谷店」は昔も今も若い女性たちの「聖地」。100軒以上の店がテナントとして入り、つねに賑わっている。メディアで取り上げられることも多い。
    丸い棟のようなビルは「シリンダー」と呼ばれる渋谷の象徴でもある
  • spot 42
    鳩森八幡神社
    豊かな木々に囲まれた千駄ヶ谷の鎮守は創建1100年
    千駄ヶ谷に鎮座する神社で、江戸時代には「江戸八所八幡宮」の一社に数えられた。境内には東京都の有形民俗文化財に指定された、都内で現存する中で最古の冨士塚「千駄ヶ谷の冨士塚」があり、多くの人々に親しまれている。
    長い参道を歩いていくと社殿が見えてくる
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    青山ファーマーズマーケット
    新鮮野菜で食卓を豊かに! 農家とつながるマーケット
    農家直送の新鮮な野菜や果物を中心に、ワインやスパイス、カトラリー、生花など、日々の食卓を彩るさまざまな商品が並ぶ、国連大学前広場のファーマーズマーケット。毎週土・日曜の開催で、各日平均60-70店舗が集結する。野菜の選び方、おすすめの食べ方を教えてもらったり、栽培のこだわりを聞いたりと、生産者と直接会話をしながら買い物ができ、明るい挨拶と談笑が飛び交う和やかな雰囲気。都会の真ん中でありながら、気軽に人々との交流を楽しめる、公園のようなコミュニティだ。長年出店しているなじみの顔ぶれも多いものの、季節ごとに5割ほどの店舗が入れ替わり、何度通っても新しい出会いがあるのも魅力。毎月第2週は、パンをテーマにした「GOOD BREAD MARKET」が開催され、都内ではなかなか購入できない、地方の人気ベーカリーの出店も。各日の出店者情報は、公式ウェブサイトをチェックしよう。また、マーケット内には常時8台前後のフードトラックが並び、腰を下ろして小休止できるイートスペースも常設。日曜には、土曜の販売で余った食材を使ったメニューを提供するブランチプロジェクトも実施されている。買い物ついでに、ぜひ食事も楽しみたい。
    昼過ぎから混雑するため、ゆっくり楽しみたいなら早めの来訪が吉
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    モヤイ像
    伊豆七島の新島と渋谷区とをつなげる像
    渋谷駅西口に立つ石像。「ハチ公像」と並ぶ待ち合わせスポットとして知られている。石像は伊豆諸島のひとつである新島で産出される「抗火(コーガ)石」と呼ばれる石で作られており、新島出身の彫刻家、大後友市が考案した。呼び名、像の面持ちはイースター島のモアイ像を思わせるが、こちらはモヤイ像。モヤイとは新島の言葉で一致団結、絆を意味するとされ、この像も、1980年(昭和55)に新島の東京都移管100年を記念して、新島から渋谷区に寄贈されたものだ。新島にはかつてから「渋谷区青少年センター」が設置されるなど渋谷区とのつながりがあり、島をPRしたいという新島側の意向に沿って、ここに像が設置された。駅から至近の場所に立つ像だが、渋谷駅周辺は終日多くの人が行き交うので、遠く離れた改札口に出たりすると像まで思わぬ時間を要することになる。JR利用であれば、南改札を出て右方向に向かう。地下鉄銀座線であれば、B6出口から西口へ向かい、1階に出たら右に進むとその先に像が立っている。
    イースター島のモアイ像よりかなり唇が厚い
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    忠犬ハチ公像
    世界に名高い秋田犬の忠犬は約90年間渋谷駅前に立つシンボル的存在
    待ち合わせスポットとして知られる渋谷駅前の「忠犬ハチ公像」は世界中に知られる日本の忠犬。大正末期から昭和にかけて生存したオスの秋田犬で、飼い主だった東京帝国大学の教授、故・上野英三郎さんの出勤とともに毎朝松濤の自宅から渋谷駅まで出かけ、夕刻には上野さんを迎えに再び渋谷駅までやってきて待っていた。上野さん亡きあとも、毎日駅前で主人を待ち続けたハチの姿は新聞に掲載され、当時人々に大きな感動を与えた。渋谷駅前にハチ公像ができたのは1934年(昭和9)。除幕式にはハチも参列した。第二次世界大戦が始まり、ハチ公像は金属供出のために壊されたが、戦後に再建され今にいたっている。ハチは1935年(昭和10)没。ハチ公像はハチ公広場のなかをあちらこちらに移動したが、現在のハチ公像は1989年(平成元)5月の駅前広場拡張にともない、移動したもの。初めて渋谷駅と向き合う位置になった。ハチ公像の背後にある「渋谷ハチ公前庭園」には、四季折々に咲き乱れる花など約70種類の植物が植えられ、待ち合わせをする人々の心を癒やす。昼休みにコーヒーを片手にほっとひと息つく人々も多い。
    今でも主の帰りを待つかのように渋谷駅改札口を見つめるハチ公像
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    のんべい横丁
    昭和の横丁のノスタルジックな雰囲気が残る一角
    渋谷の街によく出かける人なら、線路脇に「のんべい横丁」の看板が掲げられているのを見たことがあるだろう。渋谷駅東口から山手線の線路沿いに原宿方面へ歩くと2、3分で到着する「のんべい横丁」は小さな居酒屋やバーなどが細い路地に約40軒並ぶレトロな横丁。風に揺れる暖簾、ガラガラと開ける格子戸の玄関、頭上のすぐ上を縦横に張り巡らされた電線など、渋谷駅からすぐの場所に、まるでそこだけ「昭和」が残っているかのような雰囲気は都内を見渡してもそうそうない。戦後、道玄坂辺りにはたくさんの屋台が出ており(闇市)、1950年(昭和25)に現在の場所に移転したという。そんな屋台の面影を残して、どの店舗も1階は10人以下のカウンターの店が多く、初めての人はとまどうかもしれないが、どの店主も気さくですぐに打ち解けることができる。「鳥福」は名古屋コーチンや秋田比内地鶏など全国のブランド鶏を食べられる焼き鳥の店。「えのき」はこだわりの食材を使った料理とワインの店だ。内装も料理も和洋いろいろ。好みの店を見つけて入り浸ってみるのも一興だ。
    赤提灯が招くのんべい横丁の店先
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    代々木八幡宮
    鎌倉時代初期の創建で、境内には縄文時代の遺跡も
    武運の神とされた八幡神を祀り、遠い昔から人々の崇敬を集めた神社。境内には縄文時代の土器をはじめ、多くの歴史遺産が点在する。駅も至近にありアクセスが容易なこともうれしい。
    代々木の鎮守として人々に親しまれている
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    戸栗美術館
    東洋の陶磁器を所蔵、展示する美術館
    陶磁器を中心にした美術品を収蔵、展示する美術館。1987年(昭和62)11月に鍋島家屋敷跡にあたる渋谷区松濤に開館し、2022年(令和4)に35周年を迎えた。創設者の戸栗亨が40歳を迎えた昭和40年代初めから本格的に陶磁器の収集を始め、中国や朝鮮から渡来したもの、あるいは伊万里焼、鍋島焼を中心にした磁器を対象とした。同館では戸栗のコレクションを所蔵し、随時展示を行っている。2階には第1~第3の展示室と特別展示室を設置し企画展が行われる。1階には「やきもの展示室」、ミュージアムショップ、ラウンジが設けられている。「やきもの展示室」では、当館が所蔵する陶片の展示や現代作家の個展などが行われ、ラウンジでは大きな窓越しに四季それぞれの季節感をたたえる庭を鑑賞できる。セルフサービスのお茶の販売もあり、ゆっくりと時間を過ごすことができるのもうれしい。ミュージアムショップでは、現代作家の作品、オリジナルグッズ、図録などを販売。一般の書店には置かれる機会が少ない陶磁器をテーマにした専門性の高い書籍も置かれている。美術館は渋谷駅から徒歩15分。閑静な住宅街のなかに建っている。
    「染付 竹虎文 捻花皿  伊万里 江戸時代(17世紀中期)高2.9cm口径19.6cm高台径12.5cm」は戸栗美術館の代表的収蔵品のひとつ
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    喜楽
    飽きのこない味が魅力、創業70年の老舗町中華
    渋谷駅から道玄坂を上り、少し先で右に分かれる「百軒店通り」に入る。すぐその先にあるのが人気ラーメン店の「喜楽」だ。昼どきは間違いなく行列ができているのですぐにわかる。創業は1952年(昭和27)年というから、もう70年の歴史がある。店は創業以来同じ場所で営業を続けており、以前は木造だったが今はタイル張りのモダンな外装。1階がカウンター7席、2階に数席のテーブル席のみ。これほど小さな店が長い間、営業を続けられてきたことが、味の確かさの証となっている。いちばん人気の「中華麺」は、オーソドックスな醤油味がベースで、近年流行のこってり系のラーメンとは異なるあっさりした味わい。思えば、その昔のラーメンはどれもがこのような味わいで、中華そばと呼ばれるのが一般的だったが、喜楽の「中華麺」は、現代人の好みを察知しながらも、どこかに懐かしさが秘められている。メニューはほかに、チャーシュー麺、ワンタン麺といった定番や、炒飯、中華丼といったご飯物も人気。こってり味に飽きたなら、少しだけ道玄坂を上ってみよう。楽しいひとときが待っている。
    揚げネギの風味が利いている「中華麺」(750円)
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旅のヒント

  1. その1

    渋谷、原宿、表参道はそれぞれ徒歩でまわれる範囲にある。渋谷から原宿は、明治通り経由がアクセスしやすい。その際、「キャットストリート」を通ってもいいだろう。原宿から「ラフォーレ原宿」、「表参道ヒルズ」を通って表参道に出るのは容易だ。

  2. その2

    「明治神宮」を「明治神宮御苑」も含めてまわるのは意外と時間がかかるので、余裕のあるスケジュールで。代々木公園も含めて、自然を楽しむ一日にするのもいいだろう。

  3. その3

    「骨董通り」は意外と距離があるので、「岡本太郎記念館」に寄ったあとは、「根津美術館」に向かうルートがオススメ。

  4. その4

    「Bunkamura」と「渋谷区立松濤美術館」は渋谷の西側エリアにあるので、独自にまわろう。表参道エリアとは一緒にプランニングしないほうがいい。

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