千葉

ベイエリア

BAY AREA

テーマパークから美術館・博物館、動物園まで見どころ満載のエリア

東京に隣接した東京湾のいちばん奥にあるエリア。臨海部は京葉工業地帯の一部だが、海沿いにはテーマパークや公園、緑地が点在しており、貴重な自然の干潟も残る。千葉で最も人口密度の高いエリアであり、沿岸を除けば多くが住宅地で、主要駅の周辺にはビルが並ぶオフィス街がある。特に1970年代から整備が始まったJR京葉線海浜幕張駅周辺のエリアは、高層ビル群と住宅街が融合した日本最大の「新都心」として近未来的な都市の姿を見せている。一方で内陸部に行くと、人気キャラクターも生まれた千葉県が全国一の生産量を誇る梨の畑が点在し、農業県である千葉らしい一面も垣間見られる。このエリアでは文化施設が見どころの中心で、博物館、美術館とも充実した展示を誇る施設が多数ある。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    菊富士
    津軽の味覚を堪能できる創作郷土料理の店
    1927年(昭和2)創業。「創作郷土料理の店」と銘打ち、郷土料理をはじめ、本格的な会席料理を提供している。「津軽で培われてきた素朴な郷土料理に、日本料理の感覚や技術などを少し加えて、より味わい深い料理にしたい」と語るのは、東京の日本料理店などで修業し、菊富士を継いだ現社長の板垣重敏さん。「けの汁」とは、細かく刻んだ根菜や山菜、凍豆腐、油揚げなどを煮込み、味噌や醤油で味付けした汁物。津軽では小正月(1月15日)の行事食として作られてきた料理だ。菊富士のけの汁は「だしは昆布、煮干し、焼き干し。具材のワラビと干したゼンマイが味の決め手で、大鰐(おおわに)温泉で作られる津軽味噌の赤と白をあわせている」とのこと。いろいろなうまみがからみ合った味わいに仕上がっている。また「いがめんち」は、イカの足(ゲソ)と野菜をミンチにして、小麦粉と混ぜて揚げたり焼いたりする家庭料理。同店ではイカの身も使い、卵も入れて、ふんわりした本格的な真薯(しんじょ)のように仕上げている。これら郷土料理は、定食だけでなく単品料理としても提供。板垣社長は大の日本酒好きで、地酒も多種そろえている。料理と一緒にじっくり堪能したい。
    「けの汁」600円。ずんだや大根、ニンジン、フキ、ゼンマイ、ワラビ、油揚げ、凍豆腐などの具材がたっぷり
  • spot 02
    妙見本宮 千葉神社
    絶大なる霊力をもつ北極星の神、妙見様の総本宮
    天の中心である北極星の御神霊「北辰妙見尊星王(妙見様)」を主祭神とする、1000年(長保2)開創の神社。すべての方角を司る星の神様の力を求め、厄除開運・八方除を願い、日本全国から人々が訪れている。
    日本初の重層社殿をもつ神社
  • spot 03
    千葉ポートパーク
    ビーチもある施設豊富な公園
    千葉港中心部にある、ビーチを有する広さ約28万3000平方メートルの公園。1.6kmに及ぶジョギングコースやテニスコートなどもあり、アクティブに利用することも、簡易テントを持ち込んだりベンチに座ったりして、のんびりと過ごすこともできる。公園の南側には桜並木があり、春は見事な景色を見せてくれる。
    西側駐車場のすぐ前に千葉ポートパーク全体図を示したモニュメントがある
  • spot 04
    千葉県立美術館
    千葉県ゆかりの美術資料の収集、展示を行う美術館
    「みる、かたる、つくる」を基本理念に、千葉県にゆかりのある作家や作品の収集、保管、展示を行っている美術館。県内美術団体の作品発表の場にもなっており、秋には県展が開催される。美術を学び体験するための県民アトリエ棟も併設されている。
    建物の中心に位置する第7室は庭園に面しており、高い傾斜天井をもつ
  • spot 05
    千葉ポートタワー
    千葉市街と東京湾を一望できるランドマーク
    1986年(昭和61)に千葉県民500万人突破記念として建てられた展望施設。地上100mを超える高さに2階から4階までの展望施設があり、日没後も営業するため夜景を見ることもできる。2階は2011(平成23)年4月に恋人たちの聖地に選定され、ロマンティックな雰囲気でデートを楽しめる。
    鏡面ガラスの外観が印象的なタワーだ
  • spot 06
    千葉港めぐり観光船
    40分で海から工場見学ができる
    千葉みなと駅から徒歩約7分でアクセスできる桟橋から出発する、千葉港や幕張メッセ沖合、工場夜景見学が可能な観光船。子どもたちの社会科見学にもよく利用される人気の船だ。JFE東日本製鉄所などの工場のほか、成田空港に燃料を送る基地、中央埠頭コンテナターミナルなどを間近に見ることができる。船上放送ではどの方角にどんな施設が見られるか、それらの施設がどのような役割を果たしているかをアナウンスしている。土・日曜、祝日には11:30、13:30の出航の「千葉港めぐり観光船(所要約40分)」に加え、14:30から幕張沖合を50分で巡るクルーズも加わる。4月から11月の第2、第4土曜は70分の工場夜景クルーズも催行され、バリエーションも豊富だ。日曜、祝日はポートタワーにも入場できる共通パスが販売されるので、お得に千葉港観光を楽しめる。
    客定員284名の観光船「あるめりあ」
  • spot 07
    千葉市美術館
    浮世絵、江戸絵画コレクションがすばらしい
    約1万点のコレクションを誇る11階建ての美術館。コレクションは常設展として1か月おきに展示替えされ、バラエティに富んだ作品を鑑賞することができる。独自の視点による多彩な企画展も開催されている。「つくりかけラボ」と名づけられた、来館者参加・体験型のプロジェクトもユニーク。幅広い世代の人々が気軽に立ち寄り、アートに関わることができる。
    戦前の銀行建築を包むように建てられた美術館
  • spot 08
    千葉県立中央博物館
    千葉の自然と歴史を学べる総合博物館
    1989年(平成元)にオープンした「房総の自然と人間」を常設展示のテーマとしている総合博物館。豊富な資料と精密な模型、実物の展示により、千葉の自然と人々の関わりを深く学ぶことができる。講座や観察会も頻繁に行われており、研究の現場に触れるチャンスもある。
    化石や岩石標本も豊富で、チバニアンについても学ぶことができる「房総の地学展示室」
  • spot 09
    千葉市動物公園
    新ゾーンがオープンし、ますます注目の動物園に
    レッサーパンダの風太くんのブームで、一躍全国区に躍り出た動物園。風太くんとファミリーは健在で今も人気者だ。2021(令和3)年にはチーターの繁殖に成功し、サバンナの動物たちが展示されている平原ゾーンも整備されてフルオープン。地域を代表する動物園としてますます注目されている。
    千葉都市モノレールの「動物公園」が最寄り駅。写真のゾーンはBBQ場もある「ふれあい動物の里」
  • spot 10
    加曽利貝塚博物館
    縄文時代を代表する遺跡のひとつとして知られている貝塚
    縄文時代のさまざまな情報が眠るタイムカプセルのような貝塚を紹介する博物館。2017年(平成29)に貝塚として初めて国の特別史跡に指定され、新たな情報を得るための発掘調査が続けられている。約2000年という長い期間にわたり、繰り返し同じ場所が利用されていた結果が残る貝塚を知ることのできる貴重な場所だ。
    公園入り口の碑。左うしろに見えるのは、貝層断面が発掘調査時のまま保存されている建物だ
  • spot 11
    ホキ美術館
    日本国内でも珍しい写実絵画専門美術館
    目の前のモチーフをできるだけリアルに再現する「写実」という手法。現代の美術では主流とはいえないこの表現方法に注目したユニークな美術館が、千葉市郊外の住宅地のなかにある。
    人物画が中心に展示されているギャラリー2
  • spot 12
    京成バラ園
    イベントも多彩な関東最大級のバラのテーマパーク
    季節のイベントも多数開催され、レストランやショップ施設も備えるバラのテーマパーク。『ベルサイユのばら』にちなんだ花壇も作られるなどコラボ企画も多く、エンターテインメント面も充実している。
    色とりどりの花壇が美しい
  • spot 13
    谷津バラ園
    庭園美も楽しむことができる歴史あるバラ園
    800種類、7500株の世界各国のバラを展示するバラ園。歴史のある古い品種を大事に育てており、園内はテーマ別に展示が行われているので、目的の品種のバラも見つけやすい。公園西側の大パーゴラと南側のバラのアーチのエリアは一段と高くなっており、眺望も楽しむことができる。
    大パーゴラからは園全体を俯瞰して見ることができる
  • spot 14
    東京ディズニーリゾートⓇ
    連日多くのファンが訪れるファンタジックな夢の国
    1983年(昭和58)の開園以来、数え切れない人たちに夢を与えてきた日本を代表するテーマパーク。現在は日本のみならず、アジアを中心に世界中から人々が訪れる。東京ディズニーランドⓇと東京ディズニーシーⓇ、2つのテーマパークからなり、たくさんのアミューズメント施設だけでなく、バラエティ豊かなレストランやショップを完備。そしてミッキーマウスをはじめ、ディズニーの人気キャラクターたちが訪れる人を出迎えてくれる。
    東京ディズニーランドのランドマーク的存在、シンデレラ城 (C)Disney
  • spot 15
    浦安市郷土博物館
    浦安のドラマチックな歴史を体感できる博物館
    ディズニーランドのお膝元としてのリゾートタウン的なイメージがある浦安が、実は歴史の波と災害とを乗り越えて発展したことがわかる博物館。独特の文化と古い町並みとをリアルに感じ取ることができる展示が好評だ。
    昭和の町並みにタイムスリップできる「浦安のまち」
  • spot 16
    ふなばしアンデルセン公園
    スタッフのこだわりが育てた花の公園
    「トリップアドバイザー」によるアミューズメント施設ランキングでUSJを抜き、国内第3位の人気施設になったこともある公園。アンデルセンの故郷、デンマークのオーデンセの雰囲気いっぱいの園内は1年中花に覆われ、ゲストが目的に応じて楽しむことができるようエリア分けが行われている。
    メルヘンの丘ゾーンの広場には「みにくいあひるの子」をモチーフにした噴水がある。飛び立つ白鳥が目指す方角はオーデンセだ
  • spot 17
    市川市動植物園
    動物たちとの距離が近い動物園
    市川市の北部、周囲に梨畑が広がるエリアにある動物園。規模は大きくないがユニークな動物たちと出合える人気のスポット。併設の植物園とともに市民の憩いの場となっている。
    動物園のアイドルはこのレッサーパンダ
  • spot 18
    県立現代産業科学館
    日本の産業を支える縁の下の力持ちへ感謝!
    日本は世界をリードする工業国のひとつだが、かつて日本が得意としてきた重化学工業はメインストリームからはずれてしまった。しかし今でも製鉄や電気、エネルギー産業は日本の工業を支えている。
    手前の円筒形の建物は夏季にプラネタリウムを上映するドーム型ホール
  • spot 19
    アイ・リンクタウン展望施設
    大パノラマを昼も夜も楽しめる無料展望スポット
    JR市川駅の前にそびえる2つの高層ビルは、再開発された市川駅南口の顔。このうち、西側(東京方面)ビルの最上階の45階に、市川市で最も眺めのいい場所がある。
    展望施設から見る東京の夜景。夜は東京スカイツリーがひときわ目立つ
  • spot 20
    千葉市科学館
    「わくわくする体験」を。日常の身近なところから科学へ
    「人が主役」となる参加体験型がコンセプトの科学館。自然科学、先端技術、地球環境、宇宙などの科学を、子どもから大人まで楽しめる展示で紹介する。市民に向けた講座や実験教室など、千葉市科学館ならではの企画もめじろ押しだ。
    10階の「ジオタウン」に展示された小惑星探査機「はやぶさ2」の10分の1模型
  • spot 21
    亥鼻公園
    千葉市の礎を築いた千葉氏ゆかりの白い天守が見守る公園へ
    平安時代の終わりから戦国時代まで下総国を中心に活躍した千葉氏。1126年(大治元)に千葉常重が千葉の地に居を構え、これが千葉市の発祥とされる。千葉氏ゆかりの亥鼻城跡は歴史公園となり、天守を模した建物は郷土博物館。千葉氏や千葉市の歴史について深く学ぶことができる。
    亥鼻城の模擬天守。その前に立つのは千葉常胤(つねたね)をイメージした銅像
  • spot 22
    稲毛海浜公園
    広がる白い砂浜。都市型ビーチを楽しめる緑と水辺の公園
    千葉市美浜区にある稲毛海浜公園は、夏は海水浴場となる白い砂浜やプールが人気。広大な園内はウォーキング、ジョギングにも最適で、近年登場した海へ延びるウッドデッキやグランピング施設は千葉市の新たな人気スポットとなっている。
    「いなげの浜」のウッドデッキ。晴れた日には富士山や東京スカイツリーも遠望。東京湾越しに沈む夕日の美しさでも知られる
  • spot 23
    中山競馬場
    数々のビッグレースの歴史が刻まれた競馬場を丸ごと楽しむ
    年末の風物詩、有馬記念は、JRAの全レースのなかで最も売上高が大きいビッグレース。その舞台となる中山競馬場は90年を超える長い歴史をもち、年5回の競馬開催が行われる。子どもも女性も幅広い世代が楽しめる魅力ある施設にも注目したい。
    第4コーナーを回り、ゴールへと疾走する馬たち。芝スタンドから望む
  • spot 24
    意富比神社(船橋大神宮)
    古よりあつい信仰を集め、今も市民の心を照らす光となる社
    意富比(おおひ)神社、通称船橋大神宮は1900年以上の長い歴史を有し、今も船橋市民の心のよりどころとなり、初詣には多くの参拝者で賑わう。境内には摂末社がいくつもあり、かつて海を守った私設灯台も大切に保存されている。
    神門の奥におごそかにたたずむ拝殿と本殿は明治期に再建された
  • spot 25
    サッポロビール千葉工場
    東京湾を望み、緑に囲まれた美しいビール工場
    サッポロビールで国内最大の生産量を誇るビール工場で、関東エリアへの出荷を支えている。見学ツアーでは黒ラベルの製造工程を詳しく知ることができるほか、東京湾を眺めながらできたての生ビールを試飲できる。
    マリンハウスのラウンジスペースには歴代のビールのポスターや缶が展示されている
  • spot 26
    居酒屋 一九 船橋南口本店
    船橋産のうまいもんを味わいながら小松菜ハイボールで乾杯!
    JR船橋駅、京成船橋駅から徒歩数分と便利な場所にある居酒屋 一九 船橋南口本店。ここは西船橋駅前で40年以上続く居酒屋「一九」を経営する山商グループが2017年(平成29)にオープンした居酒屋で、船橋港で水揚げされた新鮮な魚介類や西船橋で育った小松菜など地産地消グルメを味わえる店。特に人気なのは、船橋三番瀬で獲れたホンビノス貝の酒蒸し(748円)や、港から直送されるスズキのステーキ、麺に小松菜が練り込まれた「西船小松菜やきそば」など。ほかにも一九名物の「もつ煮込み」(473円)は40年以上変わらない味が常連に愛されている。これらの料理にあわせたいのが、西船橋名物「小松菜ハイボール」。小松菜の生産農家と共同開発した飲み物で、香りのいい生の小松菜のペーストを使用し、隠し味にはグレープフルーツのシロップ、レモンも添えられ、思った以上にさっぱりとした飲み口だ。店内は1階、2階あわせて約100席あり、1階には10名までの個室、2階には20名までのテラス席も備わって貸切も可能。仕事帰りやグループでの飲み会にも利用したい居酒屋だ。
    小松菜の生産が盛んな船橋市で産まれた「小松菜ハイボール」495円。青汁のような見た目だが、さっぱりとして飲みやすい
  • spot 27
    石井農園Erdbeere
    6品種のイチゴ狩りを楽しめる都心近くの農園
    新鮮・完熟というベストな状態でイチゴを味わえるイチゴ狩り。小さな子どもにも簡単にでき、家族連れにも人気のレジャーだ。イチゴ農園は車がないと行きづらいことが多いが、鉄道駅から徒歩で行けるアクセス抜群の農園もある。おすすめなのが、船橋市の石井農園だ。
    摘みたてのイチゴは格別のおいしさ。甘酸っぱい季節の恵みを存分に楽しもう
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旅のヒント

  1. その1

    見どころの多くは駅の近く、または駅からバスでアクセスできる場所にあり、基本的に車で移動する必要はない。

  2. その2

    政令指定都市の千葉市はかなり広い。同じ千葉でも、中心地である千葉駅周辺からかなり離れた場所にある見どころもある。千葉都市モノレールなどを使ってアクセスができるので移動も楽しい。

  3. その3

    大型商業施設周辺ではしばしば渋滞が発生している。車で移動する場合は渋滞が発生しやすい場所と時間をあらかじめチェックしておきたい。

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