群馬

吾妻エリア

AGATSUMA AREA

日本の名湯・草津へようこそ。四万、沢渡、万座、まだまだあります

日本一の自然湧出量を誇る草津温泉を筆頭に、温泉王国・群馬でも最も良質な温泉が集まっている地区だ。「恋の病以外はすべて効く」といわれた草津は湯畑周辺が開発され、観光地として磨きがかかってきた。また、時間に余裕があれば試してほしいのが「草津の上がり湯」。強酸性の草津の湯に浸かったあとには、肌にやさしい温泉に入るのが湯治のあり方。四万(しま)や沢渡(さわたり)のひなびた温泉や、白濁の万座温泉、ほかにも一軒宿の温泉など隠れた名湯がある。草津周辺では白根山の湯釜にはぜひ足を運びたい。エメラルドグリーンの湖水は神秘的だ。造るかやめるかで話題になった八ッ場ダムはすでに完成、観光スポットとなった。水陸両用のバスや、湖水に身を投げ出すバンジージャンプに挑戦しよう。上毛かるたで「浅間のいたずら」と詠まれた鬼押出し園も見ごたえ十分だ。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    四万温泉
    ゆったりとした時間が流れる温泉地。温泉×自然で心も体も癒やされる
    伊香保、草津と並ぶ上毛三名湯のひとつ、四万温泉。「四万(よんまん)の病を癒やす」といわれる効能豊かな湯が自慢。やわらかな泉質で「草津の上がり湯」としても重宝されてきた。上信越高原国立公園内にあり、豊かな自然も魅力だ。
    四万川の上流に位置する自然豊かな温泉地
  • spot 02
    積善館
    昔ながらの湯治体験ができる\日本最古の湯宿建築
    日本最古の木造湯宿建築として知られる「積善館」。1691年(元禄4)に建てられた「本館」、国の登録有形文化財である「山荘」、伝統と現代性が融合した「佳松亭(かしょうてい)」の3棟からなり、朱塗りの「慶雲橋(けいうんばし)」から眺める本館のたたずまいは、ジブリ映画『千と千尋の神隠し』の世界観をほうふつとさせる。本館は江戸時代に病や傷の治療を目的に長期滞在する湯治場(とうじば)として賑わった歴史を引き継いでおり、湯治体験をできるのも特徴。お弁当形式での食事と必要最小限の接客サービスでじっくりと湯を堪能できる。\2020年(令和2)には、慶雲橋の手前に「薬膳や 向新(むこうしん)」がオープン。昭和初期の木造建築を改装したレトロモダンな空間で、薬膳粥をはじめ、薬膳を用いたドリンクやスイーツをいただける。四万の湯と合わせて楽しめば、体の奥から元気が漲ってくること間違いなしだ。
    夜は橋がライトアップされ昼間とは違った表情を見せてくれる
  • spot 03
    奥四万湖
    色の変化に注目!見る人を魅了する神秘の「四万ブルー」
    吸い込まれるようなコバルトブルーの水面に心を奪われる。四万温泉の最奥に位置する奥四万湖は、四万川(しまがわ)ダムによって形成された人造湖。「四万ブルー」と称される、美しい水の色が最大の特徴だ。どうして青く見えるのか?その謎は解明されていないが、温泉の成分を含む湖水の中に青色の光を散乱させる微粒子が存在するためと推測される。一年を通して美しい青色を見ることができるうえ、太陽の位置や季節によって微妙に色が変化するのも楽しみのひとつ。雪どけ水の流れ込む春先は水量が多く透明度も高いため、最も青みを増す。湖畔は一周約4kmで、公園や見晴台が整備されている。車で一周できるため、ドライブを楽しみながら色々な角度から湖を眺めてみよう。豊かな自然を満喫できるカヌーも人気のアクティビティだ。
    奥四万湖までは温泉街から車で約10分、徒歩約50分
  • spot 04
    沢渡温泉
    山間にひそむ情緒あふれる秘湯\美肌の湯をじっくり楽しむ
    JR中之条駅からバスで約20分。四万温泉と草津温泉に挟まれた山間に、知る人ぞ知る名湯がある。無色透明の硫酸塩泉は肌ざわりなめらか。「一浴玉の肌」といわれ、肌がつるつるになると評判だ。温泉街には温泉を治療に利用している病院もあり、泉質の良さは折り紙つき。かつては暮坂峠を越えて草津温泉へとつながる幹線道だったことから、酸性度の高い草津の湯で荒れた肌を癒やす上がり湯として湯治客で賑わい、蘭学者・高野長英(たかのちょうえい)や詩人・若山牧水(わかやまぼくすい)ら多くの著名人も訪れた。\1935年(昭和10)に大水害、1945年(昭和20)に大火災に見舞われ、一度は壊滅状態に陥ったが復活。現在、温泉街には坂道に沿って約10軒の旅館が立ち並ぶ。歓楽的な賑わいはないが、ひなびた雰囲気が心地良く、純粋に温泉を楽しみたい人におすすめだ。温泉街の真ん中には、地元の人も多く利用する共同浴場がある。
    標高約600mに位置する静かな山里の温泉街
  • spot 05
    四万川ダム
    雄大なダムと神秘の四万ブルーに感動
    四万温泉の最奥に位置する四万川ダム。ダム湖の「奥四万湖(おくしまこ)」には神秘的なブルーの水がたたえられ、息をのむほど美しい絶景が広がる。季節や太陽の位置によって微妙に水の色が変化。何度訪れても感動するスポットだ。
    感動の景色を満喫できる四万川ダムと奥四万湖
  • spot 06
    草津温泉湯畑
    日本三名泉にも数えられる名湯・草津温泉のシンボル
    源泉の湧出量日本一を誇る草津温泉。そのシンボル・湯畑は、源泉が湯けむりを上げて流れる様子を間近に見ることのできる草津きっての観光名所だ。周辺には飲食店や土産物屋のほか、共同浴場や足湯、手洗乃湯などが立ち並び、散策しながら温泉情緒を満喫できる。
    ライトアップでムード満点に盛り上がる夜の湯畑
  • spot 07
    鎌原観音堂
    浅間山の歴史を伝え、今の世の安心を見守る
    いまだ歴史的大災害として語り継がれる1783年(天明3)の浅間山大噴火。噴火による溶岩や土石流により、火口から12kmの距離にあった鎌原村は壊滅的な被害を受け、その被害は利根川河口にまで及んだという。その苦難を乗り越えて、唯一残ったのが鎌原観音堂。大噴火の際に大階段を駆け上がった93名が命を救われたという逸話が残る場所で、現在は災害と復興を未来へ語り継ぐ施設としても地域の貴重な遺産として大切に残されている。あたりには里山の風景がひろがり、ドライブ途中にひと息つく場所にはぴったり。週末を中心に、地元奉仕会の方々が常駐している。さらに地域をよく知りたいという人には、すぐ近くにある嬬恋郷土資料館を訪れてみるのもよいだろう。浅間の災害から学ぶ展示コーナーのほか、嬬恋の代名詞ともいえるキャベツの生育の過程を学んだり、スピードスケートが盛んで、オリンピックのメダリストも輩出している当地の貴重な資料を見たりすることができる。
    浅間山の大噴火で、多くの避難民を救ったとされる鎌原観音堂
  • spot 08
    千代の湯・白旗の湯・地蔵の湯
    無料の共同浴場を巡って豊富な源泉を堪能!
    草津温泉街には、地区ごとに共同浴場があり、「千代の湯」と「白旗の湯」「地蔵の湯」の3つは、観光客にも無料で開放されている。いずれも湯畑から歩いて行ける距離にあり、しかもそれぞれに異なる源泉から湯を引いている。温泉街を散策しながら、はしご入湯するのも楽しい。湯畑を下ってすぐの「千代の湯」の源泉は湯畑。当たりのやわらかい泉質だ。「白旗の湯」の湯は、源頼朝が発見したと伝わる白旗源泉。草津の豊富な源泉のなかでも泉質が特に良いとの呼び声が高く、白濁しているのが特徴。そして「地蔵の湯」は、眼病に効くといわれる地蔵源泉を楽しめる。浴場の前には足湯もあり、ゆったりとくつろげる。\共同浴場は、地区の人の厚意で入浴できる。利用の際は、きれいに使うなどの配慮を忘れずに。
    湯畑を流れ落ちたばかりの新鮮な湯畑源泉を堪能できる「千代の湯」
  • spot 09
    松むら饅頭
    自家製餡が自慢の創業75年の老舗
    湯畑から1本入った路地を行くと、風情ある店先から、蒸したてのまんじゅうの香りが漂ってくる。店頭では、職人によるまんじゅう作りの様子が見える。タイミングが良ければ、できたてのまんじゅうをその場で味わうこともできる。温かい湯気の立つまんじゅうをひと口頬張ると、口どけが良く黒糖の香ばしい皮と上品な甘さの自家製餡とが混ざり合い、口の中で絶妙なハーモニーを奏でる。できたての味はいうまでもなく絶品だが、冷めてもおいしいのが同店の自慢。1945年(昭和20)の創業以来、手作りの味を守り続けている。特に餡は北海道産のあずきにこだわり、こし餡と粒餡をほど良くブレンド。なめらかななかにあずきの触感を感じられる。まんじゅうと同じ餡を使った「塩ようかん」もおすすめだ。
    保存料をいっさい使用していないまんじゅう
  • spot 10
    国指定名勝 吾妻峡
    岩肌を削る清流と大自然が織りなす圧巻の渓谷美!
    利根川水系・吾妻川の中流にある約2.5kmにわたる渓谷「吾妻峡」。1935年(昭和10)、国の名勝に指定された、群馬を代表する景勝地だ。両岸にそびえる深い岩肌の間を激しく流れる清流の眺めは、まさに絶景!
    青く光る川水はどこまでも清んで美しい
  • spot 11
    岩櫃城跡
    国指定史跡に登録された戦国武将・真田氏ゆかりの山城
    岩櫃山の中腹に築城され、厳しい岩肌に守られた「岩櫃城」。戦国時代の真田氏の拠点として広く知られる名城だ。岩櫃山には登山道が整備され、歴史散策を楽しみながら絶景も堪能できる。
    標高802.6mの岩山・岩櫃山。切り立った絶壁が天然の要塞として岩櫃城を守った
  • spot 12
    箱島湧水
    不動尊御神木の杉の根本から湧き出る神秘の名水
    「名水百選」にも数えられる「箱島湧水」。木々に囲まれた大自然のなか、湧き水が滝となって流れ落ちる景色は美しく、自然散策にも適したスポットだ。
    澄んだ空気がすがすがしい「箱島湧水」の水源地
  • spot 13
    鬼押出し園
    浅間山大噴火で生まれた幻想的な溶岩の世界
    1783年(天明3)、浅間山の大噴火で流出した溶岩流が固まり、幻想的な空間を創出している「鬼押出し園」。園内は浅間山観音堂を中心に、さまざまな散策コースが設置されている。
    溶岩の間に散策路が設けられている
  • spot 14
    八ッ場ダム
    見て学んで遊んで楽しむ吾妻エリアの新名所
    2020年(令和2)の4月に運用を開始したばかりの「八ッ場ダム」。ダイナミックな躯体や美しいダム湖「八ッ場あがつま湖」はもちろん、ミュージアムやキャンプ場など、湖畔に用意された観光スポットが大人気!
    展望台「やんば見放台」からの眺望
  • spot 15
    万座温泉
    濃い硫黄の香りが立ち込める温泉の真髄を味わえる観光スポット
    標高1800mという高地にあり、1日に約540万ℓもの豊富なお湯が湧出する。濃度の高い硫黄によってつくられた白い岩肌、鼻をつくような硫黄の香り……。温泉に入る前から、五感を通してその効き目が伝わってくる、まさに「温泉=大地の恵」を実感できる温泉地。
    湯畑上部から万座温泉一帯を望む
  • spot 16
    万座しぜん情報館
    暖炉を囲んでゆったり休憩、万座の地質や生物を学べる案内・展示施設
    万座・草津地域の自然を紹介するために平成30年にオープンした自然案内・展示施設。入り口で出迎えてくれるかわいらしいクロサンショウウオをはじめに、鳥や自然に関する研究者・著者でもある石塚館長が工夫を凝らした館内では、万座周辺の植物や動物の生態、さらには万座温泉の歴史までを楽しみながら学ぶことができる。豊かな自然フィールドを使ったオリジナルの探訪ツアーが年間通じて開催されており、「春のサンショウウオ探検」「モリアオガエルを見に行こう」などのツアーは、キャンセル待ちがでるほどの人気。同館には、観光案内窓口が設けられているほか、企画展や講演会などに使用できる多目的ホール、寒い季節には暖炉を囲んで座れるスペースもあり、周辺散策のスタート地点やドライブ途中の休憩スポットとしてもオススメ。
    木のぬくもりあふれるデザイン
  • spot 17
    万座プリンスホテル
    万座エリアを見渡す高原に悠然と建つ温泉リゾート拠点
    標高1,800mのロケーションを生かし、斜面に沿って建てられた万座プリンスホテル。パウダースノーを楽しめる万座温泉スキー場のゲレンデに直結しており、温泉とウインタースポーツの両方を近くで味わえる貴重な施設でもある。そのロケーションを生かした絶景が大きな魅力で、雄大な山々を眺めながら露天風呂に入ることができる。夏には新緑、秋には紅葉、行くたびに違う景色が広がり、季節や気候条件などが揃えば眼下にひろがる雲海に出会えることもあるのだとか。特に冬、乳白色のお湯と溶け合うような雪景色のなかで入る冬の露天風呂は人気。心と体が自然と一体になった気分で、日頃の疲れを一気に忘れさせてくれる。
    大自然と一体となれる露天風呂「こまくさの湯」
  • spot 18
    万座温泉 日進館
    温泉だけでなく、食事や運動を楽しみながら健康を叶える
    本館内にある長寿の湯では、源泉100%の「姥湯(うばゆ)」や屋根付き露天風呂に熊笹を浮かべた「ささ湯」など、6つの湯船を楽しめる。本館から少し歩くと大自然に囲まれた展望を楽しめる露天風呂「極楽湯」があり、天気の良い昼間は雄大な山々、夜は満点の星空を堪能できる。また、食事や運動も含めた心と体の健康維持を大切に考えたイベントを数多く実施。ロビーなどのスペースを使い、自由に参加できる健康プログラムやカルチャーライブも頻繁に開催されている。日帰り入浴はフェイスタオル付きなので、ハイキングやドライブの途中に疲れた体を癒やすのにはぴったり。さらに、飲食店が少ない万座エリアにあって、好きな料理を自分で選ぶランチセットも食べられる貴重な場所でもある。
    別棟の露天風呂のほか、いくつもの湯船を楽しめる
  • spot 19
    万座ホテルジュラク
    万座の名勝「空吹(からぶき)」を見ながら入る唯一無二の露天風呂
    万座の名勝である空吹(からぶき)から立ち昇る蒸気を眺めながら入れる露天風呂のある万座ホテルジュラク。眼前いっぱいに広がる青空と硫化水素ガスにより白くなった岩肌を眺めていると、異世界に迷い込んでしまったような不思議な感覚に。ホテルの800m先から引く、専有の源泉「法性の湯」は、日本一硫黄含有量が多いとされており、さらなる特別感を演出してくれる。大浴場のすぐ隣にあるのが、湯上りの火照った体で涼むのにちょうどいい、空吹を一望できるテラス。夜には満点の星空を楽しめるように、過剰な灯りをつけない配慮がなされている。室内には無料で利用できるマッサージチェアがあり、疲れた体をさらに癒やしてくれる。
    露天風呂から万座の名勝地を一望できる
  • spot 20
    バラギ湖
    3つの百名山を見渡せる場所で、五感を使って大自然を満喫
    バラギ湖は、「日本百名山」でもある四阿山(あずまやさん)のふもと、標高1300mのバラギ高原にある、周囲約2kmの小さな湖。起伏の少ない高原に位置するため、四阿山以外にも、浅間山、草津白根山の3つの「日本百名山」を一望できる貴重なロケーションだ。
    空と山と湖だけの雄大な風景が広がる
  • spot 21
    野反湖
    手つかずの雄大な自然、山遊びの要所にある天空の湖
    野反湖(のぞりこ)は群馬県・中之条町の北部にあるダム湖。長野・新潟県境とも近く、2000m級の山々に囲まれた場所にある。辺りには手つかずの自然が広がり、その雄大な風景は「天空の湖」との呼び名もあるほど。
    坂道を上り切るとロングドライブの疲れを癒やしてくれる景色が広がる
  • spot 22
    道の駅 六合
    温泉宿からRVパークまで、泊まっても楽しめる森のなかの道の駅
    四万(しま)温泉や草津温泉への道中の立ち寄りスポットとしておすすめなのが、群馬県吾妻郡中之条町にある「道の駅 六合」。敷地内には飲食から入浴、宿泊などさまざまな楽しみがあるのが特徴だ。
    山あいにある道の駅 六合(くに)は、敷地内にさまざまな楽しみがある複合施設
  • spot 23
    道の駅 あがつま峡
    絶景の渓谷を間近に、温泉やドッグランで一日中遊べる道の駅
    群馬県内でも有数の紅葉スポットであり、関東の耶馬渓とも称される国指定の名勝「吾妻渓谷」。その玄関口ともいえる場所にあり、ドライブの休憩スポットや地元住民の憩いの場となっているのが「道の駅 あがつま峡」だ。
    広大なエリアに複数の施設が併設されている珍しい道の駅
  • spot 24
    浅間酒造観光センター
    創業1872年(明治5)老舗酒蔵の魅力が詰まった観光ドライブイン
    国道145号線を進むと、大きな赤い看板がひときわ目を引くドライブインがある。首都圏から草津方面へ向かうドライバーの憩いのスポットとなっている「浅間酒造観光センター(あさましゅぞうかんこうせんたー)」だ。
    観光ツアーでも定番となるほどの充実した観光ドライブイン
  • spot 25
    草津熱帯圏
    草津の湯のぬくもりで育った動物たちの楽園
    草津温泉の熱を利用し、室温が一年中20℃以上に保たれた巨大ドーム内。天井高約15mの室内には、亜熱帯のジャングルを思わせる植物が生い茂る。ここ「草津熱帯圏」では、亜熱帯環境のなかで、多種多様な動物たちと触れ合うことができる。
    温泉の熱で亜熱帯の気候が再現された巨大ドーム
  • spot 26
    暮坂峠
    若山牧水の詠んだ風景がよみがえる上州の情緒あふれる峠路
    暮坂(くれさか)峠を通る道は、群馬県中之条町の沢渡地区と六合(くに)地区を結ぶ古くからの街道。この道は草津の仕上げの湯とも称される沢渡温泉へと通じる道で、江戸時代には隠れた名湯を楽しむ人たちの多くの往来があった。
    標高1088mにある暮坂峠の頂
  • spot 27
    芳ヶ平湿原
    自然の奇跡がつくり上げた大小の池塘(ちとう)きらめく湿地帯
    芳ヶ平湿原(よしがだいらしつげん)は中之条町と草津町とにまたがる湿地群で、湿地の生態系を守るための国際条約「ラムサール条約」に登録されている希少な場所。同所へ向かう途中の国道292号線は国道の最高地点とされ、活火山である草津白根山などの絶景を目当てに、車だけでなく、自転車やバイクで訪れる人も多い。
    大小さまざまな池塘(ちとう)の上に穏やかな風が吹く湿地帯エリア
  • spot 28
    花敷・尻焼温泉
    川遊びと温泉を同時に堪能。大自然に包まれる無料の露天風呂
    地域のさまざまな場所で温泉が湧き出す群馬県中之条町。なかでも六合(くに)地区には、川沿いに多くの古い由緒ある温泉が残っている。その1つが長笹沢川に湧き出る尻焼温泉(しりやきおんせん)。川そのものが温泉になっている全国的にも珍しい場所で、古くから痔に効果があるとされ、川底の石に座って入浴したことから尻焼温泉と名付けられたそう。大自然と一体となった大露天風呂風の雰囲気を無料で楽しめるとあって、キャンピングカーでの旅やファミリーでの行楽の途中に立ち寄る人が多い。渓谷沿いのため、隣接する駐車スペースはないが、3分ほど歩いた場所に専用の無料駐車場がある。尻焼温泉からすぐの距離には花敷温泉もあり、今では1軒の宿が残るのみだが、鎌倉時代に源頼朝が狩の途中に見つけて入浴。湯の一面に花びらが浮かんでいたことからその名が付けられたという。尻焼温泉は、川の一部を利用しているので、前日からの降雨の状況などで水量が変わる。事前に天気を調べてから出かけるのがおすすめだ。
    尻焼温泉は、川全体が露天風呂になっている全国でも珍しい温泉
  • spot 29
    チャツボミゴケ公園
    希少植物が織りなす、グリーンに輝く川辺を歩く
    無数にある苔の種類のなかでも特に珍しいとされるチャツボミゴケの生態。なにより特徴的なのがその生育環境で、すくすくと育つには強酸性の水辺が必要となる。中之条町にあるチャツボミゴケ公園は、火山性の地下水がチャツボミゴケの生育に適した環境を生み出している日本国内でも貴重なスポットだ。園内には、ときどき硫黄のにおいが立ち込めるなど、チャツボミゴケの生育条件に適う強い酸性の水質であることがうかがい知れる。群生地に向かうには、約5分間隔で出発する循環バス(600円)が便利。園内の木道を周遊しながら、「穴地獄」の異名をもつ大きな穴が無数に存在する一帯で、チャツボミゴケの群生を観察することもできる。また、群生地周辺には大小の池が点在しており、半日~1日のハイキングコースも設定されている。循環バスの発着場前には、土産売り場や屋根付きで広めの休憩スペースも設けられているなど、観光地としての整備が行き届いており、誰でも安心して訪れることができる。
    鮮やかなグリーンが美しいチャツボミゴケ
  • spot 30
    野反湖キャンプ場
    絶景の湖を見下ろす場所で満天の星空に包まれるキャンプ場
    野反湖の絶景を見ながら、ゆっくりのんびり過ごしたいという人にオススメなのが野反湖キャンプ場。当地の標高は約1500m、町の明かりも届きにくいため、天気のよい日には数えきれないほどの星が空いっぱいに広がる。野反湖キャンプ場には、宿泊場所として、テントサイトのほかに、天気の悪い日でも過ごしやすいバンガローもあり、アウトドア初心者も安心してキャンプを楽しめる。なかでも野反湖を見渡す丘陵地に立つ8人用のバンガローは、湖周辺を一望できるイチ押しスポット。さらには犬などのペット同伴で泊まれる部屋もあるなど、シンプルながら行き届いたサービスが魅力のキャンプ場だ。地球のスケールの大きさ実感できる大自然のなかでのキャンプは、きっと一生ものの貴重な体験となるはず。管理棟から野反湖方面に少し降りたところには、フリーサイトのテントエリアもあり、湖面近くでより本格的なキャンプを楽しみたい人に人気。管理棟内には、コインシャワーやコインランドリーもあり、キャンプ客だけでなく、釣りやトレッキングの休憩地としてなど、幅広い楽しみ方がある。自然が好きな人にはぜひ一度はゆっくり訪れてほしい場所だ。
    野反湖全体を望めるキャンプ場のバンガロー
  • spot 31
    四万温泉柏屋カフェ
    コーヒーの香りに包まれて時間を忘れてくつろぐ
    四万温泉エリアでゆったりコーヒータイムをとるなら柏屋カフェがおすすめ。ていねいに焙煎されたこだわりのコーヒーを手づくりケーキとともに楽しめる店だ。ランチで人気なのは柏屋カレー。キーマカレーとタイカレーの2種の味が楽しめる。そのほかにも、魚介入りエスニックスープのイタリアンラーメンなど、ここでしか食べられないメニューも多く、旅先での思い出づくりにもぴったり。昭和の雰囲気残る味わいのある店舗は、昭和初期に建てられたもので、柏屋衣料品店として地域に親しまれてきたもの。2002年(平成14)にフルリノベーションして、現在の店舗に生まれ変わった。落ち着いて食事や休憩をとりたいという人には2階のスペースがおすすめ。窓から四季折々の自然を楽しみながら、高級ラウンジを思わせるバーカウンターや半個室のテーブルでくつろぐことができる。その気軽さから、夫婦・カップルから家族・グループ連れまで幅広い客層が来店する。また、近くを流れる四万川沿いにピッツァやベーカーリーを主力にした新店舗がオープンしたばかり。低温長時間熟成で作られた自家製パンなどを、川を眺めながらゆったりテラス席で味わえる貴重な空間となりそうだ。
    店内で焙煎された豆を使った温泉マークのカプチーノは人気メニュー
  • spot 32
    川魚料理くれない
    絶品、湯蒸し「うなぎ」を求めて食通が集まる四万温泉の名店
    関東地域で屈指の透明度と不思議な青さが魅力の奥四万湖(おくしまこ)。湖から流れ出る四万川は、四万温泉の風情をつくり上げている由緒ある河川だ。その四万川に架かる落合橋の脇に建つのが「川魚料理 くれない」。1934年(昭和9)創業の歴史ある温泉宿「くれない旅館」に併設され、小上がり席からは四万川の流れを眺めながら、ヤマメやいわなのほか、名物のうな重を楽しむことができる。四万温泉の湯でふんわりと湯蒸しされたうなぎの味を求めて、日帰り客から、近くの旅館の宿泊客までが多く訪れる名店。割烹料理の名店で腕を磨いだご主人が何より大切にしているのが魚の鮮度で、生きたまま仕入れられた川魚は、山の水で満たした生け簀に入れられ、その日に提供されるぶんだけを仕込み、注文が入ると四万温泉の湯を使い、せいろでじっくり蒸されてから焼かれる。ひと口で心豊かしてくれる滋味深い味わいに、多くの人がリピーターとなるのもうなずける。メニューには川魚の塩焼きのほか、うなぎの蒲焼きや白焼き、焼き豚なども用意されており、同店オリジナルの日本酒「くれない」との相性もぴったり。四万温泉でゆっくり食事と酒を楽しみたい人におすすめの店だ。
    食べる前から、ふっくらとした食感を想像できる、美しい焼き上がり
  • spot 33
    本家ちちや
    草津土産の定番が進化、食べ比べが楽しい温泉まんじゅう
    温泉の思い出話とともに、多くの観光客が持ち帰るお土産の定番といえる「温泉まんじゅう」。草津の清らかな水と厳選素材を使った「本家ちちや」の温泉まんじゅうは、しっとりとした生地にほどよい甘さの食感で、同温泉を訪れる常連客からも人気が高い。その味わいの秘密は鮮度へのこだわり。冷蔵による作り置きをせず、売れ行きを見ながら製造数を調整、つねに新鮮なまんじゅうを販売することを目指している。本家ちちやだけでしか味わうことのできないのが、白い皮の温泉まんじゅう。きめ細やかな白生地に栗餡をこし餡で包んだ2色の餡が入っている。2種類の餡の風味が交わりあう奥深い味わいとあって、白餡を指名買いするリピーターも多い。黒糖生地につぶ餡を入れた伝統的な茶まんじゅうも一度に楽しめるミックス商品も用意されているので、食べ比べをしてみたい人にはおすすめだ。本家ちちやの店舗は町内に3店舗あり、草津の湯畑の目の前にある湯畑店では、蒸したてを食べられるほか、21時まで営業しているので、湯上がりの散策ついでにふらりと寄ることもできる。足湯で温泉情緒を感じながら、蒸したての温泉まんじゅうを味わう、草津ならではの醍醐味を感じてみてはいかがだろう。
    湯畑から1分の本店。店内製造で作りたての味を楽しめる
  • spot 34
    草津菓匠清月堂
    草津で育った大きな花豆が、群馬を代表する銘菓やスイーツに
    草津を代表する農産物の1つが、寒暖差の大きな標高1000m以上の高地でよく育つといわれる「花いんげん豆」。高原特有の気候で大きく育った花いんげん豆は、コクがあり風味が豊か。その質の高い花いんげん豆を使った甘納豆を看板商品とするのが、創業1923年(大正12)の老舗「菓匠清月堂(かしょうせいげつどう)」。同店で昭和20年代から製造をスタートした花いんげん甘納豆は、群馬県優良物産品に認定されているほか、全国的な菓子コンクールで入賞した実績をもつなど、名実ともに草津を代表する銘菓となっている。草津の湯畑近く、光泉寺の門前通りにある2号店内では、店内に併設されたカフェで甘味と抹茶を楽しみながらひと息つくことができる。カフェメニューで人気なのが、「どらてぃら」と名付けられた、自家製の花いんげん豆のどら焼きが丸々1個入ったティラミス。生クリームとあんこがボリュームたっぷりに入った、甘いものを好きな人にはたまらない逸品。風味の良い高級宇治抹茶やこだわりのコーヒーとの相性もばっちりで、観光で草津温泉を訪れた人の、心と胃を癒やしている。帰りがけのお土産の購入だけでなく、湯畑散策の途中の休憩場所としてもおすすめのお店だ。
    光泉寺の門前通りに門通り店、草津役場の向かいに本店がある
  • spot 35
    草津温泉湯の香本舗
    オリジナル商品から限定グッズまで、ここにしかない土産選びを楽しめる
    草津温泉のシンボルともなっている湯畑の目の前にあるのが、菓子や漬け物、入浴剤からキャラクターグッズまで、さまざまなお土産物がそろう「草津温泉湯の香本舗」。草津町がドイツのビーティヒハイム゠ビッシンゲンと姉妹都市であることにちなんだというドイツ風の店舗外観が特徴的。その外観同様に店内には、遊び心あふれる商品が並んでいる。なかでも人気商品の1つが、草津の源泉を使った入浴剤。入浴後も体がぽかぽかになるという口コミで、まとめ買いする人も多い。そのほかにもカボスが香るハンドクリームなど、スキンケア用品も充実。また、店頭のオーブンで焼かれるクッキーには厳選した小麦とバターが使われ、幅広い層から人気がある。さらには、創業1900年(明治33)という歴史のなかで培われた信頼を生かし、世界的なキャラクターブランドサンリオともコラボ。コアなファンも多いご当地キティは、湯の香本舗でしか売られていない限定バージョンがあるほどだ。つまり店内に並ぶほとんどの商品が、ここでしか手に入れられない同店のオリジナルのもの。せっかくの旅だからこそ、その旅先でしか手に入らないものが欲しいという人には、とてもおすすめできる土産物店といえる。
    店頭で焼き上げられるクッキーは、幅広い世代に喜ばれる草津土産の1つ
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旅のヒント

  1. その1

    草津温泉には東京の新宿駅南口のバスタ新宿をはじめ、東京駅、練馬区役所前から直行バスが出ている。乗り換えなしで行けるので便利だ。

  2. その2

    在来線を利用する場合は、上野駅から出ている特急草津号で長野原草津口駅に向かう。そこからはJRバスに乗り換える。

  3. その3

    いちばん早いのは新幹線で高崎駅まで行き、在来線に乗り換える方法。高崎駅では名物の「だるま弁当」を買い、旅情を楽しみたい。

  4. その4

    移動には車が便利。首都圏からは関越道の渋川伊香保IC、または上信越道の碓井軽井沢ICで下りる。早く着くのは関越道ルートだが、途中に立ち寄る観光スポットで選択したい。

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