栃木

足利・佐野・栃木

ASHIKAGA / SANO / TOCHIGI

こぢんまりとしつつも個性的な街が点在する、栃木県の県南エリア

栃木県の県南エリアに点在する足利市、佐野市、栃木市。足利市は、室町幕府を開いた足利氏発祥の地で、歴史ある社寺も点在する古都らしい風情を残した街は散策するのも楽しい。郊外には、年間150万人以上もの来園があるという「あしかがフラワーパーク」があり、一年を通して色とりどりの花々やイルミネーションを満喫できる。「佐野厄よけ大師」で知られる佐野市を訪れるなら、ご当地グルメの「佐野ラーメン」も見逃せない。市内には200軒を超えるラーメン店が鎬を削っているので、自分好みの味を食べ比べて見つけてみたい。かつては県庁も置かれた栃木市は、江戸時代からの宿場町として栄えた街。水運で賑わった商人町でもあったことから「北関東の商都」とも呼ばれてきた。白壁の土蔵群が今でも残る巴波川(うずまがわ)周辺の散策を楽しみながら、当時の面影を巡ってみよう。イチゴの生産量日本一の栃木県にあって、最大規模を誇るイチゴ狩り施設の「スローライフリゾート いちごの里」は小山市にある。

recommend spot

エリアの見どころ

  • spot 01
    あしかがフラワーパーク
    圧巻の大フジ棚に感激! 四季を通して楽しめる花と光の楽園
    栃木県天然記念物にも指定されている大フジで知られる花のテーマパーク。しかしその魅力はフジの花にとどまらず、四季を通して楽しめるよう、一年に8つのテーマが設けられている。「日本夜景遺産」にも認定された冬のイルミネーションも必見!
    ライトアップされた大フジ棚。現在は600畳分にもなる
  • spot 02
    史跡足利学校
    日本最古の学び舎を復元。自学自習の精神を今に伝える
    創建は奈良時代や平安時代など諸説あるものの、室町時代には「学徒三千」といわれるほど多くの学徒が学んでいた、日本最古の学校。国の史跡に指定されている。孔子の教えを学んでいた教育の原点たる学び舎。その精神を感じてみたい。
    徳川4代将軍家綱の時代に造営された孔子廟。孔子坐像が祀られている
  • spot 03
    鑁阿寺
    室町幕府を開いた、足利氏一門の氏寺
    1196年(建久7)に足利義兼(あしかがよしかね)によって建立された足利一門の氏寺。足利氏の守り本尊として大日如来を祀る本堂は国宝に指定されている。地元で「大日様」と親しまれてきた、足利の街を見守り続ける古刹。美しい自然に抱かれた境内をのんびり巡りたい。
    国宝に指定されている荘厳な本堂
  • spot 04
    足利織姫神社
    男女の神様を祀る縁結びの神社で愛の鐘を鳴らそう
    機織りを司る天御鉾命(あめのみほこのみこと)と、織女である天千々姫命(あめのやちちひめのみこと)という、男女二柱の神を祀っていることから、産業振興と縁結びにご利益があるとされる。一の鳥居から229段の階段を上り、参拝しよう。
    宇治の平等院鳳凰堂を模したとされる華麗な社殿
  • spot 05
    ココ・ファーム・ワイナリー
    100%日本のブドウから野生酵母で造る自然派ワイン
    山の斜面を切り開いた自家畑を目の前に望むワイナリー。1984年(昭和59)からワイン造りをスタート。2007年(平成19)から日本のブドウを100%使用し、野生酵母で自然に寄り添いながらのワイン造りを続けている。サミットでの採用歴や社会的事業に関する受賞歴を誇る、日本の自然派ワインの実力をお試しあれ。
    ワイナリーから見渡せる自家畑。2000年(平成12)の九州・沖縄サミットで採用されたワインはここで栽培されたリースリング・リオン種
  • spot 06
    佐野厄よけ大師
    厄除け祈願で訪れたい関東三大師のひとつ
    全国的に名が知れわたる名刹で、厄除け元三慈恵大師(がんざんじえいだいし)を安置。正月の大祭には50万人もの人々がその大きなご利益にあやかるために列をなす。徳川幕府とも縁が深く貴重な文化財も多数。祈祷は予約なしで受けられるので気楽に構えて訪問しよう。
    護摩祈祷のお経がこの本堂から絶えず聴こえてくる
  • spot 07
    青竹手打ち佐野ラーメンの店 Ra
    佐野の伝統「青竹手打ち」で自慢の一杯を提供
    ラーメンの街として200軒以上のラーメン店がひしめく佐野。なかでも、青竹を使った手打ち麺は大正時代から続く佐野の伝統で、今でもその伝統を守ると同時に個性を出しながら営んでいる店が多い。「青竹手打ち佐野ラーメンの店 Ra」もそんな店のひとつ。青竹で手打ちした麺に適度なもちもち感とコシが残るようにこね、豚、鶏、昆布のバランスを重視した上品な味わいのスープに合わせる。佐野ラーメンといえばスープにからみやすいちぢれ細麺が多いが、Raではそこまでちぢれさせていないのがポイント。麺の茹で時間にベストなタイミングがあるため、麺の固さの指定は不可としている。オススメは地元で古くから栽培されている伝統野菜「かき菜」を麺に練りこんだ「手打ち翡翠佐野ラーメン」。かき菜のほのかな甘みと風味を楽しめる一品は地元民にも観光客にも人気だ。良質な三元豚を使用したチャーシューの味わいも評判がいい。佐野に根差した味を堪能するならぜひこちらへ。
    「手打ち翡翠佐野ラーメン」800円。麺はコシやスープとのバランスの配慮などから「ちぢれ麺」とまではいかない細麺
  • spot 08
    佐野プレミアム・アウトレット
    国内外の人気ブランド約180店舗が集結!
    「最高のショッピング体験」をコンセプトに全国展開されているプレミアム・アウトレット。ハイブランドから生活雑貨まで幅広いブランドラインナップを誇るのが栃木県佐野市にある佐野プレミアム・アウトレットだ。近隣には、日光や那須といった観光スポットも豊富。そんな北関東随一のショッピングリゾートに出かけよう。
    レストランやカフェも多くそろっている
  • spot 09
    塚田歴史伝説館
    「蔵の街並み」を象徴する8つの白壁土蔵で往時の暮らしをしのぶ
    江戸時代後期、栃木市内を流れる巴波川(うずまがわ)の舟運により江戸に木材を運び、回漕問屋として栄えた塚田家の所蔵品を展示する記念館。巴波川沿いに8つある蔵のうち6つを開放している。栃木に伝わる『巴波川悲話』の人体ロボットによる芝居も見ものだ。
    巴波川と蔵の街並み。塚田家の旧母屋や旧米蔵などが並ぶ
  • spot 10
    蔵の街遊覧船
    たゆたう小舟に身を任せ、小江戸情緒をゆったり満喫
    昔ながらの小舟「都賀舟」に乗り、巴波川(うずまがわ)を25分ほど遊覧する「蔵の街遊覧船」。船頭さんによる街並みや歴史の解説、『栃木河岸船頭唄』の名調子を聞きながら、小江戸と呼ばれる街の風情を感じる船旅を堪能しよう。
    蔵の街並みを横目に巴波川を遊覧する
  • spot 11
    横山郷土館
    明治に隆盛した豪商の暮らしを再現。「開かずの金庫」も?
    江戸末期、巴波川(うずまがわ)の舟運を活用して麻問屋として財をなし、さらに「栃木共立銀行」という銀行を営んだ豪商・横山家の店舗兼住宅や蔵などを見学できる。当時使われていた紙幣や金庫、美しい回遊式日本庭園など、見どころ満載の懐かしい空間を満喫しよう。
    巴波川を隔てて対岸からの横山郷土館。ガス灯がシンボル
  • spot 12
    岩下の新生姜ミュージアム
    おもしろフォトスポット満載! 食べて遊んでショウガづくし
    栃木が産んだ名産「岩下の新生姜」にまつわる展示・アトラクションを楽しめるミュージアム。「世界一大きな岩下の新生姜ヘッド」や「ジンジャー神社」などとことんショウガづくしの世界を、入館無料で満喫できる。カフェメニューの主役ももちろん岩下の新生姜。そのおいしさをぜひ確かめて。
    左奥に「岩下の新生姜」ピアノ、右奥に「岩下の新生姜」巨大パッケージがセットされたイベントステージ。中央は公式キャラクターの「イワシカ」
  • spot 13
    とちぎ山車会館
    豪華絢爛・迫力満点の「とちぎ秋まつり」を体感!
    金糸銀糸の刺繍と彫刻が施された山車が繰りだす「とちぎ秋まつり」。2年に1度開催される伝統の祭りをデジタル技術によって再現しており、その興奮と感動をいつでも体感できる。山車に光る江戸・明治の職人技をご堪能あれ。
    3台の見事な山車を迫力の映像とともに。写真の山車は左から日本武尊(やまとたけるのみこと)、天照大神(あまてらすおおみかみ)、素盞嗚尊(すさのおのみこと)
  • spot 14
    スローライフリゾート いちごの里
    県内最大規模の「いちごの楽園」でいちごづくし!
    とちおとめに代表されるイチゴの王国・栃木においても有数の規模を誇る観光農園。生産から加工、販売までの一貫体制によって、併設のカフェやレストランでイチゴを使った料理やスイーツも提供している。狩って食べて買って、イチゴ三昧の一日を過ごそう。
    直営カフェの人気スイーツ「天使のパンケーキ」1380円
  • spot 15
    「美人の証明書」を発行する弁天様を祀る神社
    厳島神社 美人弁天
    歴史と文化の町・足利の中心地から少しはずれた住宅街にひっそりと鎮座。厳島神社の御祭神・市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)の分身であり、美、良縁、健康にご利益があるとされる美人弁天を祀る。その加護にあやかれる「美人証明」を目当てに訪れる参拝者も多い。
    金色の美人弁天像が納められている六角の宮
  • spot 16
    足利まちなか遊学館
    足利観光の拠点。伝統の着物で古都を歩こう
    室町幕府を開いた足利氏発祥の町・足利。中心市街地には鑁阿寺(ばんなじ)や足利学校などの史跡も点在し、古都の風情を残している。足利まちなか遊学館では、そんな町の情報提供を行っているので、おさんぽのスタート地点としてオススメ。
    館内では織物に使用された織機を展示している
  • spot 17
    足利市立美術館
    歴史と文化のまちならではの企画展が見もの!
    足利市の中心市街地にある、集合住宅と一体となった美術館。絵画や彫刻、現代アートなどを中心に、自主企画展と巡回展の組み合わせで年4回の展覧会を開催する。足利ならではの歴史・文化にちなんだ自主企画展も多く、遠方からでも足を運びたいアート空間だ。
    2022年(令和4)6月12日〜7月21日までの企画展「リアルのゆくえ」の様子。斬新な現代アートの数々を展示
  • spot 18
    太平記館
    足利の情報発信地。レンタサイクルも便利!
    国道293号線を挟んで史跡足利学校の向かい。古民家を生かした施設で、足利土産の販売や観光案内、お得な情報の発信など、足利の情報発信基地として運営されている。足利学校へ行く観光客もこちらの駐車場を利用できるので便利だ。喫茶スペースもあり、足を休めるのにもちょうどいい。歴史の町、足利を散策する際の拠点として機能している。レンタサイクルのサービスも提供している。普通自転車が3時間400円、1日800円。電動アシスト付自転車が3時間600円で1日1200円。自転車ならばこの周辺から少し足を延ばして、足利織姫神社や厳島神社美人弁天までまわるのもオススメできる。ぜひ上手に活用したい。お土産は足利の主要農産物7品目をブランド化した「あしかが美人」のドレッシングや古印入りの最中、ココ・ファーム・ワイナリーのワインなどを販売。足利では玉ねぎと片栗粉のみで作った焼売に、ソースをつけて味わう文化があるため、焼売用のソースの種類もたくさんそろっている。ここで足利情報&お土産をゲットして上手に旅を楽しもう。
    喫茶スペースではコーヒーや抹茶、「メロンクリームソーダ」(400円)、「ゆずスカッシュ」(350円)などをイートインできる
  • spot 19
    めん割烹 なか川
    江戸時代の絶品そばを昔ながらの食べ方で
    史跡足利学校や鑁阿寺(ばんなじ)などの史跡が点在する、風情ある街なかの1軒。戦後から1983年(昭和58)までは「旅館なか川」として、その翌年から現在まで蕎麦店として営んできた。旅館業時代から書家の相田みつを氏が訪れ、以来50年にわたり交流。その作品も店内に展示されている。なか川の蕎麦は、国内にわずか20数か所しか残っていないという、在来種のそばの実を使ったもの。自家栽培によって残してきた在来種のそばの実を自家製粉し、渡良瀬山系伏流水の井戸水を加えて打ち、香り、風味、食感豊かなそばを提供している。さらなるこだわりが、昔ながらの食べ方。蕎麦はまず何もつけずにそのまま味わう。野生味あふれる味がある蕎麦だからこそ、江戸時代は蕎麦だけで酒を飲めたのだとか。なか川名物である「天ぬきそば」で実際にその食べ方でトライしてみると、そのおいしさに驚く。つゆなしでも完食できてしまうほどの蕎麦のおいしさを、ぜひ試してみてほしい。日本酒も全国から上質なものにこだわってそろえているので、おいしいお酒とともに、昔ながらの蕎麦を堪能しよう。
    なか川名物「天ぬきそば」そば粉生クレープ付き2750円。そばの風味、ブリュレ仕立てのクレープと、さまざまなおいしさを楽しめる
  • spot 20
    赤見屋本店
    伝統の「青竹手打ち」を守る佐野ラーメンの老舗
    大正時代から続く歴史ある「佐野ラーメン」を楽しめる老舗店。1954年(昭和29)の創業以来、佐野ラーメン伝統の青竹を使用した、コシのある手打ち麺を提供している。家族で協力しながら新メニューも編み出すなど、アットホームな営みも魅力の一店だ。
    「中華そば」700円。醤油ダレでじっくり煮込んだチャーシューのうまみを楽しめる「チャーシューメン」は1000円
  • spot 21
    みかも山公園
    万葉集に詠まれた三毳(みかも)山麓に広がる県内最大の公園
    万葉集に詠まれ、「新・花の百名山」にも選定されている三毳山(みかもやま)。その山麓に整備された栃木県内最大の都市公園で、冬はザゼンソウやロウバイ、春はカタクリや桜、ツツジなど四季折々の自然を満喫できる。面積が広いので、各駐車場からの距離感などを事前にチェックしておきたい。
    コスモス号、キスゲ号など計4台のフラワートレインが園内を巡る
  • spot 22
    渡良瀬遊水地
    日本最大の遊水地で自然観察ウォーキングを満喫!
    総面積3300万平方メートル、総貯水容量2億㎥にも及ぶ、日本最大の遊水地。栃木県南端の渡良瀬川下流に造成されたもので、貴重な動植物が生息していることから、2012年(平成24)にはラムサール条約の登録地になった。池の外周に整備された広い遊歩道を歩き、自然観察を楽しもう。
    熱気球が飛んでいることも。レジャー、スポーツの利用日程はウェブサイト参照
  • spot 23
    唐澤山神社
    城マニア必見!断崖の山城跡に創建された神社
    939年(天慶2)「天慶の乱」において、平将門を討伐するなどの功績を挙げた藤原秀郷を祭神とし、1883年(明治16)、その居城跡に創建。400年以上前に築かれた石垣をはじめ、断崖の要塞としての形跡が数多く残る。神社、歴史、お城好き必見のスポット。
    「大手道」にあたる参道は緑のシャワーが心地いい
  • spot 24
    渡良瀬遊水地
    豊かな自然を楽しみ、県境ならではのスポットを巡る
    関東平野のただ中に広がる、周囲約30km、東京ドーム約700個分の面積を有する広大な遊水地。南側の一部は埼玉県に属しており、穏やかな谷中湖の眺めや、名物を味わえる道の駅などが人々を引き付けている。
    谷中湖の埼玉県側からの眺め。空気の澄んだ日には日光連山や赤城山をはじめとする、関東一円の山々を見渡せる
  • spot 25
    三県境
    たった3歩で3県をまわれる場所へ散歩しに行こう
    埼玉県加須(かぞ)市(北川辺地域)、栃木県栃木市、群馬県板倉町の境目となっている行政界で、加須市側にある「道の駅かぞわたらせ」から南南東に約450m、歩いて6分ほどの水田のなかにある。全国で40か所以上ある三県境のほとんどは山頂や尾根、河川の上にあるが、ここは気軽に歩いて行ける平地に存在する全国的にも珍しい場所だ。かつてこの場所は、渡良瀬川が「海老瀬の七曲がり」と呼ばれるほど蛇行して流れており、洪水の際に幾度も堤防が壊れていた。そのため、明治から大正にかけて大規模な河川改修工事が実施され、現在の河道となった。2016年(平成28)に行われた測量の結果、3方向からの水路の合流点から、以前に入れられたと思われるコンクリート製の杭が見つかり、その点が三県境であると確認された。現在は周囲が遊歩道として整備され、観光客が思いおもいのポーズで記念写真を撮るスポットとなっている。また、近くにある「道の駅かぞわたらせ」には「三県境(さんけんきょう)ショップさいぐんと」があり、3県の名産品や限定商品が販売されている。
    水路の合流部に3県の境を示す杭が設置されている
recommend spot

人気スポット

recommend spot

旅のヒント

  1. その1

    東京方面から足利方面へ行く場合、浅草駅から東武鉄道の特急「りょうもう」を利用するのが便利。

  2. その2

    栃木方面へ行く場合も、東武鉄道の特急「日光」「けごん」など本数が多く便利。

  3. その3

    佐野方面の場合、東京駅やバスタ新宿からのバス「マロニエ号」を利用すると早くて安く行くことができる。

  4. その4

    JRを利用する場合は、東北本線小山駅が起点となる。ここで両毛線の普通列車に乗り換えて、栃木駅や佐野駅、足利駅などで下車する。

  5. その5

    車の場合、足利へは北関東自動車道足利ICが、佐野へは北関東自動車道佐野田沼ICや東北自動車道佐野SAスマートICが、栃木へは東北自動車道栃木ICが最寄りのICとなる。

recommend spot

関連記事

記事一覧
recommend spot

モデルプラン

栃木のその他のエリア

+ -
back
open

足利・佐野・栃木エリア