山形

庄内エリア(南)

SHONAI AREA (SOUTH)

歴史と温泉、パワースポットが集まった人気のエリア

江戸時代には旧庄内藩の城下町であった鶴岡市は、庄内エリア(南)の主たる観光地。かつての藩主居城「鶴ヶ岡城」は今は存在しないが、城跡地に整備された鶴岡公園内の濠などから往時の名残を感じることができる。鶴岡公園を中心に、庄内地方の歴史や暮らしを伝える文化施設、神社仏閣などが中心市街地に密集している。また、庄内藩の歴史よりも遙かに古い開湯1200年の歴史を数えるあつみ温泉、日本海沿いに位置する湯野浜温泉、2001年(平成13)に環境省から「国民保養温泉地」に認定された湯田川温泉は、庄内三大名湯と称される。そして庄内エリア(南)で忘れてはならないのが、日本有数のパワースポットといわれる出羽三山だ。開山1400年を数える月山・羽黒山・湯殿山は、国内だけでなく海外からも観光客が訪れる。そのほか、年間50万人以上の観光客が押し寄せるクラゲで有名な「加茂水族館」など、見るべきスポットが豊富にある。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    六十里越街道
    庄内地方から内陸へとつながる歴史あふれる古道
    庄内地方の鶴岡市から山形県内陸部までを結ぶ山岳道である「六十里越街道」。1200年前に開かれたといわれ、かつては出羽三山詣でを行う白装束の人々で賑わいを見せ、江戸時代には参勤交代にも利用されたという。
    かつて重要な役割を担った庄内と内陸を結ぶ道
  • spot 02
    鶴岡市立加茂水族館
    世界一のクラゲ展示種類数を誇る水族館
    クラゲの展示種類数で世界一の規模を誇る「加茂水族館」。鶴岡中心市街地からは離れた場所にあるにもかかわらず、年間50万人が訪れる。特に、約1万匹のミズクラゲが漂う直径5mの水槽「クラゲドリームシアター」は必見。
    1万匹のミズクラゲが泳ぐ水槽は、思わず息をのむほど幻想的
  • spot 03
    白山島
    赤い桟橋の先にある、歩いて渡れる小さな無人島
    日本海に面した鶴岡市由良。美しい砂浜がひろがる由良海岸のシンボル的存在が、赤い橋でつながれた「白山島」。とても小さな島ながら、家族で楽しめる釣り堀や抜群の眺望など、ぜひチェックしておきたい。
    由良海岸から延びる赤い桟橋を渡った先が、白山島だ
  • spot 04
    龍澤山 善寳寺
    1150年の歴史をもつ海の守護神・龍神の寺
    曹洞宗の三大祈祷場のひとつであり、海の守護神・龍神信仰の本山として全国的な知名度を誇る善寳寺。荘厳な建築や迫力ある祈祷は圧巻。また、敷地内の貝喰の池(かいばみのいけ)には、今も人面魚が棲むといわれる。
    過去の大地震でもヒビひとつ入らなかったという
  • spot 05
    鶴岡公園
    城下町鶴岡のやわらかな雰囲気を味わえる緑豊かな公園
    民が愛した藩主酒井家が長く居城とした鶴ヶ岡城址の公園。かつての二ノ丸、そしてそれを守るお濠と百間堀が、明治維新後に公園として整備された。「桜名所百選」にも選ばれたソメイヨシノをはじめとする桜や老松など花と緑あふれる公園内にはお濠沿いに散策路が整備されており、観光客だけでなく地元の人からも親しまれている。
    喧騒から離れた園内には樹齢数百年の杉や桜が立ち並び、静かな時が流れる
  • spot 06
    大宝館
    赤いドームと白い壁が印象的な大正初期の洋風建築
    山形県鶴岡市の鶴岡公園にあるレトロな洋風建築の「大宝館(たいほうかん)」。内部は鶴岡市出身、または鶴岡市の発展に深い関わりのあった人たちの業績を紹介する郷土人物資料館として一般公開されている。
    青空に赤い屋根と白い壁が映える
  • spot 07
    致道博物館
    庄内の歴史や文化、人々の暮らしを現代に伝える博物館
    鶴岡公園のすぐ西隣に建つ「致道博物館」は、旧庄内藩主酒井家ゆかりの博物館伝来の美術品のほか、移築して保存公開している重要文化財建造物や国指定名勝庭園、重要有形民俗文化財の資料群などもあり、庄内の歴史にじかに触れられる場所だ。
    独特の青色の外観。修復前の白色が創建当初の色だと思っていた近隣住民は、修復後に公開されたとき、鮮やかなブルーに塗られたことに驚いたという
  • spot 08
    スイデンテラス
    田園風景と調和するサスティナブルなホテル
    まるで田んぼに浮かぶように設計された「スイデンテラス」は、木の香りとぬくもりにあふれたホテル。海外の賞も多く受賞している著名な建築家である坂 茂(ばん しげる)による設計は、外観は四季の田園風景に溶け込み、内観はシンプルながら開放感にあふれた造りになっている。また、「Farm to Table」(農場から食卓へ)をテーマに、自社農場で育てた野菜や安心・安全な旬の食材を用いて庄内の食文化を伝えるレストラン、源泉かけ流しの天然温泉やフィンランド式サウナ、フィットネスを備えたスパ、蔵書数2000冊超を誇る2箇所のライブラリーなど、ゆったりとした時間を過ごす仕掛けがあちらこちらにある。山形県産の地ビールや庄内の地酒を楽しめるバーやラウンジといった、大人にうれしい施設も。日頃の緊張をほぐし、庄内地方の豊かな自然に癒やされながら晴耕雨読の時を過ごしてみるのはいかが。
    田植え前の降雨・降雪・風のない日は水盤にホテルが映り込む
  • spot 09
    松ヶ岡開墾場
    日本遺産認定の「サムライゆかりのシルク」始まりの場所
    明治維新後、旧庄内藩士たちが開墾した広大な土地。ここで始められた養蚕事業が、現在の「鶴岡のシルク」につながった。松ヶ岡開墾場では、その歴史と伝統に触れることができる。
    春には美しい桜並木となる、緑にあふれる場所
  • spot 10
    羽黒山
    東北随一のパワースポット「出羽三山(でわさんざん)」の表玄関
    1400年以上前に開山されたという出羽三山。現在・過去・未来の3つを象徴する三山の参拝は、「生まれ変わりの旅」と考えられてきた。そのなかでも羽黒山が司るのは現世。生まれ変わりの旅では、ぜひ最初に訪れたい。
    ふもとから山頂まで続く2446段の石段。歩きやすい靴で訪れよう
  • spot 11
    羽黒山五重塔と杉並木
    樹齢300年の杉木立ちに囲まれた東北最古の五重塔
    羽黒山参拝の大きな目玉ともいえるのが、国宝「五重塔」と、参道に続く杉並木だ。数百年の間、出羽三山の神域に今も変わらず存在するその姿は、神々しくさえある。まさに東北随一のパワースポットというにふさわしい。
    杉の樹々に囲まれてたたずむ荘厳な五重塔
  • spot 12
    三神合祭殿
    羽黒山・月山・湯殿山の神々が祀られた日本最大級の茅葺き建造物
    羽黒山(はぐろさん)山頂に位置し、三山のお参りが一度にできる「三神合祭殿」。建築構造をもつ歴史的・文化的に非常に貴重な木造建造物で、2000年(平成12)に重要文化財に指定された。
    間近に寄るとその巨大さに驚く朱塗りの社殿
  • spot 13
    出羽三山精進料理
    修験道が育んだ「生きるための精進料理」
    三山参りの前に参詣者が心身をきよめ、準備を整えるために提供されるのが「出羽三山精進料理」。出羽三山の山の恵みをふんだんに取り入れた素朴で滋味あふれる料理は、日本だけでなく世界からも注目されている。
    精進料理は、健康志向の人だけでなくベジタリアンやヴィーガンからも注目を浴びている
  • spot 14
    斎館
    羽黒山の精進料理を静寂のなかで味わえる参籠所(さんろうじょ)・食事処
    山頂まで2446段続く階段を間もなく上り終えるという頃、左に見えてくる古い建物が斎館だ。鶴岡市指定文化財の指定を受けるこの建物は元「華蔵院(けぞういん)」というお寺だった。明治の神仏分離で羽黒山の多くの寺と同様に壊されそうになったが難を免れ、神社の斎館として残った。山中で車の音もまったく聞こえない静寂のなかにある斎館では、日中は精進料理を日帰り客に、夜は宿泊客に提供している(要予約)。出羽三山の精進料理の特徴は、煮干しやかつお節も「神様からのおさがり」として使われていること、そして、山菜やきのこなど山中で採れるものを使っていることだそう。他地域の精進料理はルールが細かく決められ、畑で採れたものを使うことが多いなか、独自に育まれた出羽三山の精進料理はフランスやハンガリーなど海外でも披露され、高い評価を得ているという。鶴岡市は2014年(平成26)、日本で初めて「ユネスコ食文化創造都市」として認定されたが、その理由のひとつに山岳修験の聖地、出羽三山に残る、自然とその山の恵みを生きるための精進料理として今に伝えていることが挙げられている。この斎館や羽黒山のふもとの宿坊で、長い歴史をもつ精進料理をぜひ味わってほしい。
    杉の大木に囲まれ、そこから空気が変わるような存在感のある斎館の建物
  • spot 15
    多聞館
    精進料理を継承する、羽黒山麓の宿坊街の老舗旅館
    古来、日本三大霊場のひとつとして人々の信仰を集めてきた出羽三山。その羽黒山のふもとの宿坊街、手向(とうげ)集落で300年以上前から人々を迎えてきたのが「多聞館(たもんかん)」だ。かつて宿坊だったというこの旅館は、大正時代の純和風建築に羽黒山の御神木が使われている。まさに羽黒山の歴史とともにある場所だ。この旅館の主人は、出羽三山の精進料理を継承し、地域発展と観光振興を目指し、2012年(平成24)に仲間とともに「出羽三山精進料理プロジェクト」を立ち上げた。そのため当宿では庄内の郷土料理のほかに、出羽三山で採れた四季折々の山菜をふんだんに使った精進料理を味わえる。ご主人は精進料理や羽黒山の見どころなどについてもわかりやすくていねいに説明してくれるので、出羽三山観光の心強い味方になってくれること間違いなし。
    羽黒山ふもとの手向(とうげ)集落で参詣客を迎える多聞館(たもんかん)
  • spot 16
    湯殿山
    「語るなかれ、聞くなかれ」の神秘が息づく出羽三山の奥の院
    出羽三山の「奥の院」といわれる湯殿山。現在でも本宮は写真撮影禁止、土足禁止、そして見たものを口外するのも禁止という厳しい掟が残されている。一方で、子に恵まれるとして多くの人が訪れる。
    修験道・霊地として多くの人を迎える湯殿山
  • spot 17
    スタジオセディック庄内オープンセット
    あの作品!のオープンセットがそのまま残っている撮影所
    敷地面積日本一を誇る撮影所「スタジオセディック庄内オープンセット」は数多くの映画やドラマが撮影された場所。自然に囲まれた広大な場所で、好きな作品の世界にどっぷり浸ることができる。
    江戸の町にタイムスリップしたかと思う、宿場町エリアの見事な再現
  • spot 18
    湯殿山総本寺 瀧水寺大日坊
    徳川家との縁も深い、即身仏が祀られる弘法大師開創の寺
    空海(くうかい)が開いたとされる湯殿山の総本寺。徳川将軍家の祈祷寺で、春日局(かすがのつぼね)が参詣したことでも有名。重要文化財や県指定天然記念物、また即身仏も祀られている。
    徳川家との深い縁がある「湯殿山大日坊」
  • spot 19
    あつみ温泉
    1200年の歴史をもつ、海・山・川の恵みあふれる庄内の有名温泉
    海まで約2km、山に囲まれた老舗温泉街は、おもてなしが自慢の宿や街なかの足湯に飲泉所、朝市やカフェ、酒屋など、長期滞在にも日帰りにも楽しめるスポットがたくさんある。
    川の両岸に温泉旅館が立ち並ぶ自然豊かな温泉街
  • spot 20
    足湯カフェ チットモッシェ
    「ちょっとおもしろい」がいっぱいの足湯カフェ
    鶴岡市のあつみ温泉街のなかにある足湯カフェ「チットモッシェ」。外国語のような店名だが実は庄内地方の方言で、「ちょっとおもしろい」という意味。全国的にもユニークな足湯併設のカフェで提供されるメニューは多岐にわたる。お子様ランチならぬ「大人様ランチ」など目にも楽しい。もちろんスイーツメニューも充実しており、なかでも足湯に浸かりながらアイスやパフェなどの冷たいメニューを食べるのがおすすめだとか。そのほか、庄内地方で活動する作家の作品を展示・販売するギャラリーや、手もみのリラクゼーションサロンも併設されている。足湯だけの利用も可能で無料だが、タオルは準備されていない。あらかじめ用意するか、現地でオリジナルロゴタオル(100円)を購入しよう。
    建物の前に設置された足湯
  • spot 21
    富樫ろうそく店
    徳川幕府へも献上した庄内の手描き絵ろうそくを体験
    鶴岡駅近くの山王通り商店街にある「富樫ろうそく店」。店内では職人により描かれた多彩な柄の絵ろうそくを購入できるほか、絵付け体験ができる。体験では丸型のろうそく、または縦長のろうそくから選べ、それらのサイズにより料金が異なる。丸型で水に浮かぶろうそくは、インテリアとしても人気だ。絵具で好きな色や柄を描き付ければ、1時間弱でオリジナルの絵ろうそくが完成する。予約は電話で受け付けており。空きがあれば当日でも参加できるが、前日までの予約がおすすめだ。店内にはさまざまな種類のろうそくや線香が売られている。絵ろうそくはすべて手作りなので、一つひとつ表情が異なる。花火など季節ものが描かれた絵ろうそくはその時期にしか買えないため、お土産としてもぴったりだ。庄内の絵ろうそくの歴史は江戸時代中頃までさかのぼる。当時、庄内藩主酒井公(しょうないはんしゅさかいこう)が江戸へ向かう道中で持参したろうそくが破損し、呼ばれた鶴岡の職人、皆川重兵衛(みながわじゅうべい)が修復をしたところ、将軍徳川家斉(とくがわいえなり)から「日本一の職人芸」と称賛された。歴史に思いを馳せながらオリジナルの絵ろうそくを旅の思い出にしてみてはいかが。
    色は何種類でも使用可能。好きな色の絵の具でカラフルに描こう
  • spot 22
    ピノ・コッリーナファームガーデン&ワイナリー松ヶ岡
    サムライシルクの地に生まれた庄内松ヶ岡産のワイン
    かつて庄内藩士たちが開墾し、鶴岡のシルク産業の幕開けとなった松ヶ岡に2020年(令和2)誕生したのが「ピノ・コッリーナファームガーデン&ワイナリー松ヶ岡」。感度の高いショップや、ブドウ畑を見ながら食事とワインを楽しめるレストランが注目を集める。
    白を基調とした建物と緑が映える
  • spot 23
    玉川寺
    四季折々の花と寺猫が参拝者の心を整える禅寺
    羽黒山大鳥居から車で5分程の場所に位置する曹洞宗の「国見山 玉川寺(こっけんざんぎょくせんじ)」。全国的に珍しい九輪草(くりんそう)の純群落や四季折々の草花に囲まれ、別名「花の寺」とも呼ばれる。
    庭園を眺めながら抹茶を。和菓子付き600円
  • spot 24
    羽黒・芸術の森 今井アートギャラリー
    芸術と食で地域とアーティストをつなぐ感性の森
    鶴岡市羽黒町の田園と柿の木畑に囲まれた場所にある「羽黒・芸術の森」施設内には今井アートギャラリー、工房、レストランなどがあり、アートと自然が共存する豊かな空間をつくり出している。
    鶴岡駅から車で約15分。小さな森の広がる緑豊かな場所にある
  • spot 25
    金峯山
    かつての修験道場でもあった祈りの山
    鶴岡市南西に位置し、古来より信仰を集める金峯山。修験の山としても知られる。標高は471mと高くはないものの、庄内平野や鳥海山を眺めることができることから、手軽な登山スポットとしても人気。
    JR鶴岡駅から中の宮まで車で約20分
  • spot 26
    キッズドームソライ
    子どもたちの創造力や好奇心をはぐくむ全天候型の児童教育施設
    JR鶴岡駅から車で10分、徒歩なら30分ほどで到着する「キッズドームソライ」は、田んぼに浮かぶホテル「スイデンテラス」に隣接する全天候型の児童教育施設。世界的な建築家である坂茂(ばんしげる)氏が設計を手がけた施設は、思いっきり体を動かして遊べる「アソビバ」、さまざまなツールを使ってものづくりやアート体験ができる「ツクルバ」、約800冊もの本がある「ライブラリ」からなる。ハイハイの赤ちゃんが遊べるエリアもあり、幅広い年齢の子どもが楽しめると県内外から親子連れが訪れる。「アソビバ」には高さ6mの巨大ネットジャングルや、高さ3.5mのスライドなど子どもが夢中になれる遊びがたくさん。「ツクルバ」では常時1000種類以上の素材と200種類以上の道具を使い、自由に創作を楽しむことができる。文房具や工具だけでなく、3Dプリンターまであるというから驚きだ。「アソビバ」のライブラリには、ハンモックや土管の中でじっくり読書を楽しめる。また週末を中心にワークショップや多彩なイベントを開催。予約が必要な場合もあるため、事前にウェブサイトで確認しよう。
    天気を気にせず年中遊べる屋内遊び場
  • spot 27
    つるおか食文化市場 FOODEVER
    「食文化創造都市・鶴岡」の魅力に触れる複合施設
    日本で最初に「ユネスコ食文化創造都市」の認定を受けた鶴岡市。その豊かな食文化に気軽に触れられるのが「FOODEVER フーデェヴァー」だ。飲食店や観光案内所、土産店からなる複合施設で、鶴岡の魅力を幅広く知ることができる。
    鶴岡駅の目の前にある。まずはここで観光情報をゲットしよう
  • spot 28
    鼠ヶ関シーカヤック
    透明度の高い鼠ヶ関の海を目いっぱい楽しむシーカヤック体験
    鶴岡市最南端にあり、日本海の新鮮な海産物が集まる漁港として有名な鼠ヶ関。近年この地で人気なのが、透明度の高い海で思いきり体を動かすシーカヤックだ。地元のインストラクターが安全の心得や操作方法を教えてくれるので初心者でも安心。箱メガネを使って海をのぞき、鼠ヶ関に生息する海洋生物の観察をするといった体験もできる。2人ひと組で息をあわせて操作すれば、同乗者だけでなく海との一体感も感じられる。さらに2022年(令和4)6月から始まった新アクティビティ「クリアくらげカヤック」にも注目したい。この体験で使用するのは、庄内ではここだけという透明ボディのシーカヤック。船体越しにゆらゆらと見える海の中では、運がよければさまざまな種類の魚を見ることができるだろう。対象年齢は6歳以上。シーカヤックは2人乗りのため、参加者が奇数の場合はインストラクターが同乗してくれる。前日16時までの予約が必要だ。またSUP(スタンドアップパドルボード)や海上スノーケリングなど、美しい海を満喫できるマリンアクティビティを体験できる。
    ボディのすべてが透明になったカヤックは開放感抜群
  • spot 29
    湯田川温泉
    開湯1300年の歴史をもつ鶴岡の奥座敷で心も体もリラックス
    「庄内三大名湯」のひとつに数えられる「湯田川温泉」。金峰山(きんぼうざん)の麓にある湯治場として栄えた湯田川温泉は美人の湯としても名高く、かつては庄内藩主や姫君たちがお忍びで湯あみを楽しんだともいわれる伝統ある温泉郷だ。
    湯田川温泉街の入り口には大提灯が
  • spot 30
    穂波街道 緑のイスキア
    田園地帯の真ん中で味わえる絶品の本格ナポリピッツァ
    JR鶴岡駅から車で約10分、広大な田んぼの真ん中にある「穂波街道 緑のイスキア」は、本格的なナポリピッツァを味わえる人気店。店名の「イスキア」は、店主がナポリ湾に浮かぶイスキア島で修行したことから付けられた。山形県唯一の「真のナポリピッツァ協会」認定店であり、伝統的なナポリピッツァを求め県内外から多くの人が訪れる。南イタリアを思わせる明るい店内で目をひくのは、ナポリから取り寄せたという巨大な薪窯。500℃まで温度が上がり、90秒ほどで一気にピッツァを焼き上げる。ピッツァだけにとどまらず、イタリアから空輸するチーズやハムを使った前菜、庄内浜で揚がった鮮魚を使ったメニュー、生パスタやイタリアワイン、定番のドルチェなど幅広いメニューを楽しむことができる。メニューには自家農園で栽培した新鮮な野菜が使われている。テイクアウトも対応しているので、ドライブ途中にピッツァを買いに立ち寄るのもおすすめ。また敷地内にあるテラスでいただくことも可能。食事のあとには、隣接するジェラート工房「みどりちゃん」のジェラートもあわせて楽しんでみては。
    フレッシュトマトをたっぷり使ったピッツァマルゲリータ
  • spot 31
    そば処三浦屋
    鶴岡発祥といわれる庄内のご当地麺「麦きり」
    つるつるとしたのどごしで、庄内地方では一年中食される「麦きり」。見た目はうどんや冷や麦にも近いが似て非なる「麦きり」は、この地域に古くから伝わる独特の郷土料理である。
    つるつるとしたなめらかなのどごしがたまらない
  • spot 32
    アル・ケッチァーノ
    庄内の多種多様な食材と季節感を盛り込んだイタリアンの名店
    鶴岡市にある有名イタリアン店「アル・ケッチァーノ」。世界にその名を知られる奥田政行(おくだまさゆき)氏が作り出す庄内の食材を生かした四季折々の料理、その味を求め店を訪れる人があとを絶たない。
    地元食材を主役にし、素材そのものの味を最大限に生かす
  • spot 33
    鶴岡アートフォーラム
    アートを通じた交流に重点を置く芸術文化施設
    鶴岡市にある「鶴岡アートフォーラム」は、芸術文化活動の集いや交流の場として開館。企画展に重点を置くほか、郷土作家の作品展示や市民ギャラリー、ワークショップの開催など、教育文化活動にも力を入れている。
    ガラス張りの外観が目をひく
  • spot 34
    知憩軒
    庄内の知恵と歴史を伝え、自然とともに生きる農家レストラン
    鶴岡市郊外の西荒屋地区にある「知憩軒」。宿泊もできる農家レストランとして県内外からゲストが訪れる。地元の食材でていねいに調理された農家ご飯を口にすると、不思議と活力が湧いてくる。
    庄内の食文化が詰まった「いのちを繋ぐ1汁3菜と保存食」1320円
  • spot 35
    やさいの荘の家庭料理 菜ぁ
    採れたての旬の野菜を使った家庭料理で癒やしのひとときを
    地元庄内で採れる旬の食材をふんだんに使った家庭料理で人気の農家レストラン「やさいの荘の家庭料理 菜ぁ」。「人に良いと書く『食』」を提供することをモットーに、2004年(平成16)鶴岡市にオープンした。ランチには、ふっくらと炊き上げられた自家栽培の無農薬・無化学肥料の「ひとめぼれ」や小鉢、肉または魚料理のメインが付く。魚、肉両方を味わえるぜいたくなセットも。肉料理は「庄内豚のあさひ焼」(リンゴ甘だれ)や塩「こうじ焼き」など。庄内浜の地魚がメインの魚料理は、その時期の旬の魚を使用するためメニューは日替わり。小鉢にはその日に畑で採れたものや新鮮な地元野菜が使われている。お米は白米、玄米、または半分ずつの合盛りから選択できる。そのほか、予約制の昼膳や夜のコース、団体や宴会、お弁当の予約も可能。いずれも地元の旬の食材が使われた、安心・安全なメニューだ。客席にはテーブル席、座敷、個室があり、小さな子ども連れのファミリーにも人気だ。隣接するカフェ「ふぅ」ではコーヒーやスイーツを楽しめる。窓の外に拡がる田園風景を眺めながらいただくやさしい食事に心も体も洗われ、日頃の疲れが癒やされるに違いない。
    肉料理の日替わりメニュー。色どりもよく食欲をそそる
  • spot 36
    つけもの処 本長
    創業100年以上の伝統と旬の地元野菜が織りなす漬け物の老舗
    庄内地方に伝わる在来野菜を使った漬け物が人気の「つけもの処 本長」。創業以来、手作りの伝統を守り野菜のもつおいしさを大切にした漬け物が並ぶ。訪れる際には蔵見学をし、漬け物作りを深く知ろう。
    重厚な歴史ある外観
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旅のヒント

  1. その1

    観光の拠点となるのはJR羽越本線の鶴岡駅。新潟と秋田の日本海沿いを結ぶ特急「いなほ」の途中駅であるため、首都圏からもアクセスしやすい。また、庄内空港からは車やバスで30分ほど。

  2. その2

    市街地にある見どころは、鶴岡公園からおよそ徒歩圏内にある。公園内には「荘内神社」や「藤沢周平記念館」、徒歩圏内には「致道博物館」や「致道館」などがある。地図を片手に散策してみるのもおすすめ。

  3. その3

    出羽三山や温泉地、加茂水族館などは鶴岡中心地からは離れた場所にある。公共交通機関は便数が限られ、また、接続が良くない場合もあるので、レンタカーやタクシー観光を申し込むとまわりやすい。

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