宮城

秋保・作並

AKIU / SAKUNAMI

伊達家歴代藩主も訪れた歴史深い温泉。自然豊かな景観も魅力のエリア

宮城県の中心都市・仙台市の西部に位置する秋保・作並エリア。秋保、作並ともに仙台の奥座敷と呼ばれる有名な温泉地。秋保温泉は、仙台市街から車で約30分のところにあり、仙台旅行の立ち寄りスポットとしても人気。日帰り入浴できる宿が多いので、気軽に温泉を楽しめるのもうれしい。自然を満喫できるスポットもあり、「日本の滝百選」にも指定されている「秋保大滝(あきうおおたき)」や奇岩が連なる渓谷「磊々峡(らいらいきょう)」が見どころ。開湯約1300年の歴史を誇る作並温泉は、自然が美しい山間に広がる温泉。風光明媚な景色を眺めながら湯に浸かれる宿が多く、心身ともにリラックスできる。観光スポットとしては、縁結びにご利益があるといわれる「定義如来(じょうぎにょらい)」や赤レンガの趣あるウイスキー蒸溜所「ニッカウヰスキー仙台工場 宮城峡蒸溜所(にっかういすきーせんだいこうじょうみやぎきょうじょうりゅうじょ)などが点在する。

recommend spot

エリアの見どころ

  • spot 01
    仙台うみの杜水族館
    豊かな東北の海の魅力を体感できる水族館
    「仙台うみの杜水族館」は、三陸の海を再現した大水槽や東北最大級のイルカやアシカ、鳥によるダイナミックなパフォーマンスなど見どころが満載。仙台旅の定番観光スポットとして人気がある。
    三陸の海を切り取ったような大水槽「いのちきらめくうみ」
  • spot 02
    中国菜館まんみ
    「マーボー焼きそば」発祥の名店は麺料理パラダイス!
    店のまかないで食べていたという「マーボー焼きそば」。「おいしそう」という常連客に出してみるとその評価は上々。いつしか店の正式メニューに載るようになったが、そこから今の仙台名物になるまでには30年以上もの月日が流れることになる。2013年(平成25)、とあるバラエティ番組の放送をきっかけに大ブレイク。今では仙台中華の代表メニューのひとつになった「マーボー焼きそば」を古くから提供している店が「中国菜館まんみ」なのである。
    麺と餡のバランスが絶妙な「麻婆炒麺」(960円)
  • spot 03
    鐘崎 総本店 笹かま館
    宮城の「食」と「文化」を楽しめるアミューズメント・パーク
    創業70年を超える「鐘崎」は、宮城名物「笹かまぼこ」の老舗ブランドのひとつ。地下鉄東西線の誕生以来、再開発が進む卸町エリアの広大な敷地に店を構える「鐘崎 総本店 笹かま館」は、笹かまぼこを食べて、見て、味わえるアミューズメントパークとして人気のスポットだ。大人気コンテンツ「笹かま手作り体験教室」(要予約1000円税込み)は、スタッフにすり身の形の整え方や焼き加減を教えてもらいながら、自分だけの笹かまぼこを作って食べる貴重な体験ができる。「鐘崎ショップ」では、隣接する本社工場で製造された作り立ての笹かまぼこを販売、ゆっくりと買い物を楽しめる。おいしくヘルシーなカフェごはんのそろう「杜のこんだてCafe」では、ランチタイムに、すり身を練り込んだガレッドがメインの「特製プレートランチ」を味わえる。また、笹かまを自分で焼いて熱々を味わえる「ぷっくら焼きコーナー」(1本250円税込み)がある。敷地内には七夕飾りを通年展示する「七夕ミュージアム」も併設。毎年8月6~8日に3日間だけ行われる「仙台七夕まつり」のきらびやかな吹き流しを間近に鑑賞できる。
    人気の笹かまぼこ手作り体験教室
  • spot 04
    魚河岸処 仙
    安い、早い、うまい、活気あふれる市場の行列店
    鮮魚専門店「仙令平庄」の目利きが厳選した海鮮をリーズナブルに味わえる「魚河岸処 仙」。種類豊富な海鮮丼とにぎりは、どれもボリューム満点。それも抜群の鮮度と驚きの安価で味わえるとあって、杜の市場のなかでも行列の絶えない人気店として知られる。なかでもマグロは冷凍ではなく生マグロのみを厳選するこだわりで、すべての海鮮丼でその自慢のマグロのおいしさを堪能できる。看板メニューの「海鮮丼」は、マグロ、エビ、イクラ、サーモン、ほたて、白身魚など約7種類の海鮮を惜しみなく盛り付け。ネタはどれも大振りで丼からあふれ出さんばかりで、食べごたえ十分だ。ご飯を少なめ・普通・大盛りからお好みで選べるのも客には好評。数量限定の「日替丼」(780円)は、1日50食の限定メニューだ。その日おすすめの海鮮5種類を載せていて、売り切れ必至。食券を購入して、待つこと数分で膳を受け取れるスピーディなやりとりも市場ならでは。
    名物の「海鮮丼」(1,180円)
  • spot 05
    震災遺構 仙台市立荒浜小学校
    東日本大震災の脅威と教訓を未来へ伝える震災遺構
    2011年(平成23)の東日本大震災で津波の被害を受けた仙台市立荒浜小学校。4階建ての校舎の2階まで津波が押し寄せたなか、児童や教職員、避難した住民320人が津波から難を逃れた。現在は、被害の甚大さから利用できなくなった校舎を、震災遺構として保存公開し、津波の脅威や教訓を後世に伝えている。震災遺構の多くは危険がともなうため入場できないものも多いが、荒浜小学校は内部をじっくりと見学できる。震災当時、荒浜地区を襲った津波は高さ9mにも達し、校舎の1・2階には大量のがれきが流れ込んだ。すでにがれきは撤去されたものの、床や天井に残る生々しい傷跡からは、当時の惨状をうかがうことができる。被害の少なかった4階では、地震発生から救助までの経過を写真や映像で紹介。また荒浜小学校の思い出を振り返る模型も展示している。階段を上り校舎の屋上に立つと荒浜地区全体を見渡せ、震災前後で変わった風景を比較することができる。震災から復興が進む沿岸部の状況も見てほしい。
    被災した当時のまま遺構として残された荒浜小学校
  • spot 06
    三神峯公園
    48種もの桜が咲く仙台市郊外の憩いのお花見スポット
    ソメイヨシノをはじめ、ヤエザクラ、シダレザクラ、センダイヨシノなど、実に48種類もの桜が植えられた公園。早咲き、遅咲きの桜がそろうので、例年4月上旬から5月上旬までの長期間にわたり花見が楽しめ、多くの市民で賑わいを見せる。園内中央には広々とした芝生広場があり、花見はもちろんレジャーを楽しむ多くの家族連れがやってくるスポットでもある。
    樹齢100年を超える大木の桜も見られる
  • spot 07
    榴岡公園
    仙台藩主お墨付きの花見名所は今も多くの市民で賑わう
    桜の古木がほどよい間隔で園内の緑地に植えられた榴岡(つつじがおか)公園は、仙台市民に古くから親しまれているスポット。江戸時代中期頃には、仙台藩主によってシダレザクラが植えられ、一般に開放されたという歴史をもつ、由緒ある花見の名所でもある。園内には芝生広場や噴水もあり、年間を通して遊べる憩いの場となっている。
    ソメイヨシノとシダレザクラが同時期に咲く
  • spot 08
    秋保温泉
    名取川の渓谷沿いに湯煙を上げる古湯
    仙台市西部の名取川の渓谷沿いにある秋保温泉。福島県の飯坂温泉、宮城県の鳴子温泉とともに奥州三名湯のひとつに数えられる東北屈指の温泉地だ。仙台市街地から車で30分ほどで着くため、仙台旅行のコースにも入れやすく人気が高い。温泉のほかにも奇岩怪石が見られる絶景や土産選びにぴったりのスポットなど、立ち寄りスポットも多い。
    名取川沿いに温泉旅館が立ち並ぶ
  • spot 09
    秋保大滝
    豪快に流れ落ちる秋保の名瀑
    秋保は温泉以外にも訪れたい観光スポットが多いエリア。自然に触れ合うなら、温泉街からも近い「秋保大滝」を訪れよう。遊歩道に整備された階段を歩き、しぶきを感じる滝壺近くまで行ける。間近にダイナミックな光景を眺められる癒やしのスポットだ。
    名取川全流が流れる迫力満点の秋保大滝
  • spot 10
    秋保おはぎ本舗 さいち
    たっぷりのつぶ餡に包まれた手作りおはぎ
    秋保温泉の中心地にある「秋保おはぎ本舗 さいち」は、一見どこにでもある小さな町のスーパーマーケットだ。しかし、週末ともなると、オープンと同時に客が相次ぎ、店前の駐車場はあっという間に満車になる。訪れるほとんどの人の目的は秋保おはぎで、1日平均5000個以上売れる名物商品なのだ。おはぎは定番であんこときなこ、ごまの3種類あり、不動のいちばん人気はあんこ。宮城県産みやこがねを使った弾力のあるもち米を、北海道産あずきをていねいに炊いたたっぷりのあんこでくるんでいる。粒の大きい餡は甘さひかえめで、大きなおはぎながらペロリと食べられてしまう。おはぎが見えないくらいにまぶされたごまは、シャリシャリとした黒ごまの食感が特徴。香ばしい風味もたまらない。おはぎは保存料など添加物を使っていないため、賞味期限は当日限り。取り寄せはできないので、秋保温泉を訪れた際にぜひ立ち寄ってみたい。
    「秋保おはぎ」(3個入り 375円)
  • spot 11
    作並温泉
    雄大な自然と約1300年の名湯を楽しむ
    宮城県と山形県との県境にある温泉地・作並温泉。古くから仙台の奥座敷と呼ばれ、歴代の仙台藩主の隠し湯であったと伝えられている。温泉地には宿のほか縁結びの神社や手つかずの自然が体験できる散策路もあり、観光も楽しめる。
    作並温泉へ進む国道沿いでは、大きな作並こけしがお出迎え
  • spot 12
    ニッカウヰスキー仙台工場 宮城峡蒸溜所
    赤レンガのウイスキー工場が作並の自然と調和
    仙台市街から山形方面へ車で約40分。山形との県境に近い豊かな緑に囲まれたところに赤レンガの建物「ニッカウヰスキー仙台工場 宮城峡蒸溜所」はある。広瀬川と新川(にっかわ)2つの川の合流付近で、ウイスキー造りに欠かせない清流に恵まれていることからこの地に工場ができた。工場では、ウイスキーの製造過程やニッカウヰスキーの歴史がわかる無料の蒸溜所見学をガイド付きで実施。自然公園のように広大な工場内の施設をガイドの説明を聞きながら巡り、最後にゲストホールでウイスキーやアップルワインの試飲を楽しめる(ソフトドリンクもあり)。ギフトショップでは、宮城峡蒸溜所でしか手に入らないウイスキーやグッズのほか、お土産にぴったりな菓子類も取り揃えている。作並温泉を訪れた際にはぜひ立ち寄ってみよう。
    北海道余市蒸溜所に続く第2の蒸溜所として建てられた
  • spot 13
    定義如来(極楽山西方寺)
    「定義さん」と親しまれている如来様
    仙台市の西部エリアの山間部に定義如来(極楽山西方寺)はある。縁結びや子授け、安産などにご利益があるといわれ、地元では「定義(じょうぎ)さん」と呼ばれて古くから親しまれている。歴史を感じさせる山門や五重塔のほか、名物グルメもあって観光スポットの定番コースだ。
    参道を進むと阿吽像の立つ山門が現れる
  • spot 14
    定義とうふ店
    定義山参拝には欠かせない名物グルメ
    定義如来(極楽山西方寺)(じょうぎにょらいごくらくざんさいほうじ)の参道沿いにある老舗「定義とうふ店」。寺に訪れた人の多くが立ち寄り、揚げたての「三角定義油あげ」を味わうのが参拝の定番コースとなっている。店舗は厨房も併設しており、次々と油揚げのできる様子をガラス越しに見ることができる。厚さ約3cmで、手の平ほどの大きなサイズの油揚げは、初めに120℃の油で火が通るまで揚げたあとに、190℃の油で二度揚げ。そうすることで、表面がカリッと、中はふんわりとした食感になる。テイクアウトできる土産用もあるが、店外の屋根付きスペースでアツアツの揚げたてを味わうのがおすすめ。テーブルに備えてある醤油とにんにく七味をかけて頬張れば、サクッとした歯ざわりを感じたあとに大豆のうまみが口いっぱいに広がる。まるで豆腐そのものを味わっているような濃厚なコクの感じられる豆乳も人気だ。
    熱々のうちに食べたい「三角定義油あげ」(130円)
  • spot 15
    二代目 たまき庵
    厳選したそば粉で打つ香り高い手打ちそば
    秋保大滝(あきうおおたき)のそばの名店「たまき庵」から暖簾を引き継いだ店主の阿部さんは、もともと仙台と山形の一流ホテルで腕を振るっていた和食の料理人。長い調理経験を生かして自身の店を持ちたいと、ここ秋保でそば店を開いた。オープンから4年、北海道、長野、茨城、福島、福井など国内の多くの産地から玄そばを仕入れ、まずはそれらの粒の選定から始める。皮をむき、余計なものを取り除き、石臼でじっくり挽き、そばの実の芯に近い部分のみを使い、そばを打つ。毎朝、この作業は変わらない。香り、のどごし、そしてうまみ。仕入れる玄そばの産地にあわせ、微妙に製粉方法などを変えながら、毎日クオリティの高いそばを打ち続けている。春は山菜、秋はきのこ類が加わる天ぷらも、この店の人気メニュー。カラリと揚がった天ぷらは、サクサクとした衣とタネのバランスが絶妙。そばのおともにぜひとも加えたい。そばは基本的に二八だが、そば粉十割の極太の田舎そばや、蕎麦がきなどもあり、そば好きをうならせる。
    季節の天ぷらが付く「天麩羅ざるそば」1870円
  • spot 16
    森のオーブン Dottore
    緑に包まれた店で味わう薪窯ピッツァ
    秋保温泉街から少し離れた雑木林のなかに、隠れ家のようにひっそりたたずむピッツェリア。オープンから10年、たどりついたのは、国産小麦と天然酵母をブレンドした生地を長期熟成して作るピッツァだ。「国産小麦、天然酵母、そして長期熟成、その3つのバランスがあってこそうちのピッツァの味になる」と店主の佐藤大志さん。オープン当初は、もちもちの生地に塩味を加えたナポリピッツァのスタイルと味を踏襲し、そのおいしさを追求した。しかし、徐々にここ秋保で作る場合の土地や気候の違いに気づき、自分のオリジナルピッツァを作り始めた。食べやすくなめらかな生地、そして薪窯での「焼き」。短い時間でいかに最良の焼き加減にするか、そしてピッツァの額縁といわれるコルニチョーネのでき具合。ドットーレのコルニチョーネは、強い甘みとのバランスを取るうえでも、とても大事な要素となる。最後のひと口まで香ばしさを味わえるようしっかり焼き上げられた、店主の想いが詰まったマルゲリータを、秋保の森を眺めながらゆっくりと味わいたい。
    定番のひと品「マルゲリータ」1600円
recommend spot

人気スポット

recommend spot

旅のヒント

  1. その1

    仙台駅から秋保温泉に向かう場合は、レンタカーか仙台駅と川崎町を結ぶ「タケヤ交通西部ライナー」が便利。主要な宿泊施設をまわるので、温泉宿に泊まるときの利用におすすめだ。

  2. その2

    仙台駅から作並温泉へは車・電車ともに約40分で到着する。最寄りの作並駅からは、各宿無料送迎バスを運行している。

  3. その3

    作並はこけしの産地。こけしの絵付け体験をできる施設や店があるので、興味のある人は事前に調べておこう。

  4. その4

    「秋保大滝」など自然を楽しめるスポットでは、足場が悪い場所もある。履きなれたスニーカーを用意しておくと良い。

recommend spot

関連記事

記事一覧
recommend spot

モデルプラン

宮城のその他のエリア

+ -
back
open

秋保・作並エリア