青森

白神山地

SHIRAKAMI MOUNTAINS

手つかずの自然が残る森と、絶品マグロ料理。森と海の恵みにあふれる世界遺産の玄関口

青森県と秋田県にまたがる世界最大級のブナ原生林の価値が認められ、国内初の世界自然遺産に登録された「白神山地」。このエリアはその西側の玄関口であり、かつ日本海にも面している自然豊かな場所だ。白神山地へは、青森、秋田両県から各種散策・登山コースにアクセスでき、青森県だけで14もの代表的なコースがある。このエリアを出発点とする「十二湖散策コース」は、神秘的な色をした「青池」が見られるうえ、比較的軽装でも世界遺産が散策できるとあって人気が高い。深浦町は「世界遺産とマグロのまち」をキャッチコピーとしている。実は、マグロで有名な大間町ではなく、深浦町がマグロ水揚げ高青森県第一位。ここではマグロ料理をぜひ味わいたい。また「夕日の町」としても知られ、深浦町の約80kmにわたる海岸線のどこからでも、幻想的で美しい夕日を見られる。ビュースポットには展望台や公園、ベンチなどが設けられているところが多いので、チェックしておこう。このエリアの海岸線に沿って走るリゾート列車「リゾートしらかみ」も、感動的な景色や水平線を見ながら旅ができる人気のローカル線だ。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    白神山地
    ブナの原生林と手つかずの大自然が育んだ世界遺産
    人の手が加わっていない、手つかずのブナ林が広がる白神産地は、その中心部が世界自然遺産に登録されている。中心部には、初心者でも気軽に楽しめる散策道が整備され、誰でも存分に世界遺産の魅力を体感できる。
    ブナの森から遠く岩木山を望むことができる白神山地
  • spot 02
    十二湖散策コース
    白神山地で気軽なトレッキングを楽しもう
    広大な世界遺産の白神山地は、立ち入りが困難な地域と観光道路などが整備されている地域に分かれている。「十二湖散策コース」は見どころが豊富で、初心者でも気軽に散策を楽しめる、おすすめ度No.1の散策路だ。
    十二湖でいちばん人気の「青池」は青いインクを流したようなコバルトブルーに輝く神秘の池
  • spot 03
    森の物産館キョロロ
    お土産探しや食事もできる十二湖散策コースの拠点
    白神山地の人気散策コース「十二湖散策コース」の拠点が「森の物産館キョロロ」だ。駐車スペースの少ない白神山地のなかで、森の物産館キョロロの向かいには大規模な有料駐車場が整備されていて、利用しやすいのもポイント。ここから青池までは、徒歩10分ほど、ほぼ平坦なルートなので散策もしやすい。さらに路線バスのバス停もすぐ目の前にあるので、公共交通機関利用の旅行者にも便利な施設だ。コースを散策する時間がない人は、鶏頭場(けとば)の池が近くにあるので、その見学だけでもしておきたい。館内では、元深浦町の名産品や白神山地に関するオリジナル土産を購入できるほか、イートインスペースでそばやカレー、ソフトクリームやスムージーなどのスイーツも食べられる。お土産品では、青池にちなんだ商品や、深浦町の「ふかうら雪人参」を加工した商品が売れ筋なので、ぜひチェックしてみよう。
    鶏頭場(けとば)の池のほとりに立つ。目の前に駐車場があり普通車1回500円
  • spot 04
    五能線リゾートしらかみ
    青森県の西海岸の絶景を眺められる観光列車
    青森県と秋田県を結ぶJR五能線は、青森県の西海岸沿いを走り、風光明媚な景観を楽しめる人気のローカル線だ。青い海や沈みゆく夕日を眺めながら、ノスタルジックな列車旅を楽しもう。
    海岸線の国道101号沿いを走るリゾートしらかみ「青池編成」。もっと海岸に近づく場所もある
  • spot 05
    千畳敷海岸
    なだらかな岩棚が一面に広がる絶景スポット
    江戸期、千畳の畳を敷いて酒宴を開いたことから名づけられた景勝地。どこまでも広がる岩棚と、数々の奇岩が織りなす独特な景観は、青森県屈指の観光スポットとして知られている。
    JR千畳敷駅を出てすぐ、目の前に広がる絶景
  • spot 06
    黄金崎不老ふ死温泉
    日本海を眺めながら入浴できる温泉ファン憧れの秘湯
    天然温泉「黄金崎不老ふ死温泉」は日本海に面した絶景が楽しめる秘湯。露天風呂は湯船に入ると、まるで日本海すべてが温泉のような錯覚をしてしまうほど。一度は訪れたい憧れの湯だ。
    日本海を目の前にした絶景の天然露天風呂。湯と海の色とのコントラストも美しい
  • spot 07
    十二湖駅産直コーナー
    十二湖の神秘の青池をイメージしたソフトクリーム
    白神山地の散策コース「十二湖散策コース」の、公共機関での玄関口となるのがJR十二湖駅。そのJR十二湖駅に併設している「十二湖駅産直コーナー」には、駅を利用する観光客のほとんどが食べるという、人気のご当地ソフトクリームがある。それが「青池ソフトクリーム」だ。色は青池のようにコバルトブルーとはいかないが、鮮やかなパステルブルー。青池をイメージした爽やかなヨーグルト風味で、甘さのなかにもやや酸味が効いている。十二湖散策で疲れた身体も元気になれそうな、さっぱりとしたあと味がうれしい。列車乗降客のみならず、バイカーやドライバーたちも、これを目当てに駅までやってくる。ソフトだけでなく、カップ入り(200円)も販売。ほかに、十二湖駅産直コーナー内では、地元の野菜や肉、地元で製造されているどぶろく(500㎖1100円)も並んでいる。土産物を買うにもオススメのスポットだ。
    爽やかなヨーグルト味の「青池ソフトクリーム」300円。コーンのなかにもたっぷりソフトクリームが詰まっている
  • spot 08
    道の駅ふかうら かそせいか焼き村
    天日干しだからおいしい、スルメイカの炭火焼き
    日本海に面して広がる深浦町は、古くから漁業が盛んな街。多種多様な魚介が水揚げされるが、深浦産クロマグロ(ホンマグロ)が有名だ。一方、スルメイカの天日干しも春、夏、秋の風物詩として古くから知られている。そんな深浦の海の幸を買ったり、スルメイカの炭火焼きを味わえるのが「道の駅ふかうら かそせいか焼き村」だ。敷地内の一角にはイカ干し場があり、内臓と目玉を取り除いたスルメイカが干されている。「だいたい午前中に干しますが、その日の天候によって時間を調整しています」と店長の古川さん。干し場には網が張られているものの、太陽の光と潮風がいい具合に入ってくる。ここで適度に干したスルメイカは、建物の入り口付近に設けられた「いか焼きコーナー」でさっと焼いて販売。熱々を頬張ると、干したことでより増したイカのうまみと香ばしさが口中に広がる。深浦町の海岸線は千畳敷をはじめ奇岩怪石の絶景として知られるが、いか焼き村付近には美しい砂浜の風合瀬(かそせ)海岸が広がっている。店先のカウンター席もいいが、建物の裏に広がる日本海を眺めながら食べるのもおすすめだ。
    天日干しのスルメイカを炭火で焼く。身が厚く嚙みごたえのある味わいが特徴だ
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旅のヒント

  1. その1

    白神山地のおもな散策コースは14ほどだが、各コースのなかに複数のルートがある。目的や時間などを考慮し、無理のないコースやルートを設定しよう。また、どのコースの場合でも水分はたっぷりと確保しておこう。

  2. その2

    白神山地の散策は、ガイドと一緒なら、より白神の魅力を知ることができる。どのコースを選んでもベースキャンプとなるビジターセンターなどがあるので、そこでガイドさんを頼むのがおすすめ。

  3. その3

    国道101号を走行する場合、秋田県八峰町と青森県深浦町JR深浦駅間の約48km区間は、コンビニエンスストアがないのどかなドライブコース。そのエリアを通る際は事前に必要なものを購入しておくといい。

  4. その4

    ドライブ旅行の場合、信号が少なくて走りやすい反面、時折出てくる踏切に気づきにくい。踏切を見落とさないよう、細心の注意を払って運転しよう。

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