北海道

利尻・礼文

RISHIRI / REBUN

最北端の離島で、ここでしか出合えない自然の恵みと海の幸を堪能できるエリア

日本最北の離島・利尻島と礼文島へは、どちらも稚内からフェリーで向かうことができる。稚内から60kmほどの距離に浮かぶ利尻島は、島の中央にそびえる「利尻山」がランドマーク。最北の離島となる礼文島は、300種類の高山植物を楽しめ、「花の浮島」と呼ばれる美しい島。どちらの島でも絶景を眺めてのドライブや、トレッキングが人気だ。名産の利尻昆布やウニを使ったグルメを楽しみながら、美しい自然のなかに身を置いて、リフレッシュに訪れる人が多い。隣り合う両島だが、火山活動でできた利尻島と海底隆起でできた礼文島は、成立時代を含めてまったく異なり、目に入る自然の美しさもまるきり違う。この2島と北海道のサロベツ原野一帯は「利尻礼文サロベツ国立公園」として保護されている。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    利尻島
    百名山の第1座「利尻富士」がもたらす、自然の宝庫!
    稚内からフェリーに乗ること約1時間40分。雄大な利尻富士を要する島が「利尻島」だ。レンタカーを借りて海岸沿いをドライブしつつ、名物のウニや新鮮な魚介グルメを思う存分味わおう。
    登山家で小説家の深田久弥が海に浮かぶ美しさから「日本百名山」の第1座に挙げた利尻山
  • spot 02
    オタトマリ沼
    トレッキング気分も味わえる利尻島一の観光スポット!
    オタトマリ沼は、観光客が必ず訪れる利尻島の一大観光スポット。店の数こそ多くないが、利尻グルメを提供する飲食店や土産物店が並び、満足度が高い。雄大な利尻富士を間近に見ながら楽しもう。
    湖沼の先に利尻山が見える絶景スポット。土産物店や飲食店もある
  • spot 03
    夕日ヶ丘展望台
    丘の上の展望台から、礼文島に沈む夕日を眺めよう
    離島で一度は拝みたい、海や空がオレンジに染まるほどの美しい夕日。夕日ヶ丘展望台は、そんな願いを叶える絶景スポットだ。整備されてはいるが、展望台のある頂上までは山道になっている。歩きやすい靴で向かおう。
    きれいな夕日が出る条件は意外と厳しい。限られた日程でも晴れた日があれば足を運ぼう
  • spot 04
    利尻 島の駅 海藻の里・利尻
    利尻発のアート鑑賞と利尻ならではのカフェメニューを楽しもう
    利尻島を愛する人々が運営する島の駅。利尻発のアート「海藻押し葉」の鑑賞と、利尻の特産品を使った絶品のカフェメニューを楽しめる。島の人も利用するので、旅先ならではの出会いを求めて足を運びたい。
    沓形地区の商店街にあるギャラリー併設のカフェ。利尻発のアートを楽しめる
  • spot 05
    礼文島
    どこを訪れても絶景ばかり。「花の浮島」で日常を忘れよう!
    礼文島は、島全体が「利尻礼文サロベツ国立公園」の一部になっている。美しい光景を探して、とにかくゆっくりと島を散策しよう。利尻島に並ぶウニの名産地なので、採れたてのウニを食べるのが目的の観光客も多く訪れる。
    南国のような礼文ブルーの美しい海は「北の海」のイメージを覆す
  • spot 06
    スコトン岬
    風の強い北の岬で、礼文ブルーの海と対面!
    海底まで見えるほど透き通った海が見られるスコトン岬は、礼文島の最北端。海に張り出した形で展望スペースがあり、美しい海をゆっくり眺めることができる。近くにはウニを食べられる飲食店もある。
    歩きやすい遊歩道が整備されている。青い海に向かって進もう
  • spot 07
    島の人のウニ丼
    うまみが強い礼文のウニを豪快に丼で味わえる
    利尻昆布をたっぷり食べて育った礼文のウニはうまみが強い。礼文島では6-8月はエゾバフンウニ、5-9月はキタムラサキウニと、2種類のウニが採れる。オレンジが濃いエゾバフンウニは濃厚で、キタムラサキウニはややあっさりとした飽きのこない味だ。スコトン岬にある礼文島・最北端の飲食店「島の人」のウニ丼は、採れたてのウニを提供するので、どちらのウニになるのかは訪れてからのお楽しみ。ホカホカのご飯にたっぷりとウニが載った「ウニ丼」の価格は採れ具合で変動するが、だいたい5000-6500円くらいとのこと。舌に載せた瞬間ウニはとろけ、甘みと磯の香りが口いっぱいに広がる。「当店の利尻昆布醤油『磯吟醸』(518円/150㎖)は利尻昆布を使っていて、礼文産のウニと相性抜群です」と言う店長の榊浩佑さんのすすめでウニにそれをかけると、磯の香りがまろやかになり、甘みがいっそう強くなった。ウニが採れないときは、「氷結ウニ丼」(時価)が提供される。
    バフンウニが「これでもか!」とぜいたくに盛られる
  • spot 08
    桃岩展望台
    アイヌの伝承に彩られた岩は世界的に貴重な地質学的鑑賞スポット!
    桃岩展望台は、フェリー港から近い観光スポット。桃岩は「単なる桃の形の岩?」と思ってしまいそうだが、実は地質学的に貴重なものなのだ。展望台までの道のりでは、高山植物を楽しめる。
    展望台からの眺望。右にある大きな岩が「桃岩」だ
  • spot 09
    麗峰湧水
    利尻島の名水、天然のミネラルウォーターを手軽に汲めるスポット
    「麗峰湧水」は利尻島南西部に位置し、湧水を一年中無料で汲むことのできるスポット。利尻島北部にある「甘露泉水(かんろせんすい)」とともに、名水として知られている。利尻島の湧水は、利尻山に降った雨水や雪どけ水が山の地中に浸透してろ過され、30年以上もの長い年月を経て湧き出したものだ。甘露泉水は登山道の途中にあるため車や自転車で訪れることはできないが、麗峰湧水は島を一周するバスが走る道路沿いにあるため、アクセスしやすいのが特徴。給水場にはあずまやがあるほか、小さなベンチと麗峰湧水に関する案内板があるだけ。簡素な施設ではあるが、島を一周するドライブルートの代表的な立ち寄りスポットでもあり、サイクリングの際には貴重な給水スポットとして訪れる人の喉の渇きを潤している。ちなみに麗峰湧水という名称は「雄大で麗しき峰からの恵みの水」であることから命名されたそう。空のペットボトルや水筒などを忘れずに持参して、自然の恵みともいえる名水をいただこう。
    利尻山を模した岩から湧水が常時流れている
  • spot 10
    ウニ採り体験
    利尻島名産のウニを海で採り、殻を割ってその場で味わう
    利尻島名産のウニを自ら海で採り、殻を割ってその場で味わえる体験はいかがだろうか。利尻島西部の神居(かむい)海岸パークでは、観光客向けに「ウニ採り体験」を開催。漁師になった気分でウニ採りを楽しめると好評だ。
    自分で殻を割って生ウニを味わえる
  • spot 11
    利尻昆布お土産づくり体験
    利尻昆布を加工して自分だけのオリジナルのお土産を作ろう
    利尻島を訪れたら、お土産を自分で作る体験にチャレンジしてみよう。名産の利尻昆布を丸々1枚使い、お土産を3品作ることができる上、昆布に関する豆知識も得ることができ、知的好奇心も満たされるプログラムだ。
    利尻昆布を切ったり折ったり、自分で加工しながらお土産を作る
  • spot 12
    利尻富士温泉保養施設
    利尻登山やキャンプ時に利用したい日帰り温泉入浴施設
    日帰り温泉入浴施設として地元の人に親しまれている「利尻富士温泉保養施設」。薄い黄緑色をした弱アルカリ性の湯が特徴で、温泉プールや足湯も併設されている。利尻山登山にチャレンジする人にははずせない立ち寄りスポットだ。
    空気が澄んだ日には男湯の露天風呂から利尻山が見えることもある
  • spot 13
    利尻ふれあい温泉
    ホテル利尻併設の日帰り温泉施設。茶褐色の湯は知る人ぞ知る名湯
    利尻島の沓形(くつがた)地区にあるホテル併設の温泉施設で、日帰り入浴で源泉かけ流しの湯を楽しめる。炭酸水素などの多種多様な成分が含まれている茶褐色をした湯が特徴で、泉質がよいと評判だ。
    潮風を感じられる露天風呂は5~10月に営業(冬期は閉鎖)
  • spot 14
    ミルピス商店
    利尻の旅人に長年語り継がれ今に続く、最果ての自家製乳酸飲料
    利尻島の沓形(くつがた)地区の街はずれにあるミルピス商店は、1965年(昭和40)から半世紀以上「ミルピス」を製造販売する店。ミルピスとは、牛乳と乳酸、砂糖などを原材料にした自家製の乳酸飲料で、爽やかな味わいが特徴だ。利尻島を訪れたツーリング族をはじめ、旅人に長年語り継がれてきた名物ドリンクでもある。かつては今より濃い味だったが、地元の学生に振る舞い、品評してもらって味を改良し、今のスッキリ味が確立したそう。その後、オーナー自らが島内で採取した行者ニンニクやコクワ、野ブドウなどを使い、別の味のミルピスも登場した。どの味も喉越し爽快でスッと飲めるので、2~3本飲み比べてみるのもおすすめだ。現在、ラインナップは10種類以上にのぼる。利尻島がデザインされたオリジナルの180㎖瓶と紙の丸い蓋。このちょっとこぶりな牛乳瓶のようなルックスも、レトロ感があっていい。
    利尻島の伝説のドリンク、ミルピスは1本400円(瓶返却の場合は1本350円)
  • spot 15
    さとう食堂
    フェリーターミナルが目の前。利尻の海の幸を手軽に味わえる食堂
    「さとう食堂」は、利尻島のおもな玄関口である鴛泊(おしどまり)フェリーターミナルの向かいにある飲食店。観光シーズンとなる春から秋までの季節営業だ。ここの人気メニューは「ウニ丼」と「海藻ラーメン」。ウニ丼には利尻島産の生ウニを使用しているが、使うウニは、ムラサキウニやバフンウニなど、直近の漁次第で変わる。タイミングによってはムラサキウニとバフンウニの2色丼を味わえることも。海藻ラーメンには利尻島産のわかめ、ふのり、ぎんなんそう、まつぼの4種が、麺が見えないほどたっぷり盛られている。塩味ベースのラーメンだが海藻の出汁が驚くほどしみ出ており、豊かな磯の香りと味わいが印象的だ。フェリーターミナルの目の前なので、フェリー到着直後や出航待ちの間の食事にはもってこい。ランチタイムのほか、フェリー入出航前後は特に賑わうので、島に上陸したらできるだけ早めに、また島から出る際は乗船手続きや出航時間をよく確認し、余裕をもって訪れたい。
    観光客に人気の「ウニ丼」。価格は漁次第だが、取材時はムラサキウニ5000円、バフンウニ8000円
  • spot 16
    北のカナリアパーク
    木造校舎と利尻富士を望む礼文島の絶景観光スポット
    礼文島南部にある「北のカナリアパーク」は、礼文島観光でははずせない人気の絶景スポット。映画のロケセットだった木造校舎のたたずまいと、海の向こうに見える利尻富士の眺めがとても絵になる観光施設だ。
    カフェの屋外テラス席からは、赤い屋根が特徴的な昔懐かしい木造校舎と利尻富士を遠望できる /写真提供:礼文町
  • spot 17
    礼文ガイドサービス フラワーコースガイド
    礼文島を旅するならお花ガイドとともにフラワーコースを歩こう
    礼文島観光の定番は、トレッキングコースを歩いてさまざまな花を見ること。人気のコースは「桃岩・知床コース(フラワーコース)」。お花ガイドが案内するツアーであれば初心者でも手軽に楽しめて安心だ。
    「フラワーコース」は桃岩展望台をお花ガイドと歩く人気トレッキングコース/写真提供:礼文ガイドサービス
  • spot 18
    武ちゃん寿司
    礼文島の名物グルメ、ウニ丼を食べるならここへ
    礼文島の名物グルメの筆頭はウニ丼。島内各所で水揚げされた新鮮な生ウニは、甘さがあって絶品、礼文島観光をするのであればぜひ味わっておきたい料理だ。そのウニ丼を味わうなら、島の玄関口である香深(かふか)フェリーターミナル内にある「武ちゃん寿司」。創業から50年弱の歴史があり、観光客だけではなく地元客にも支持されている寿司店だ。武ちゃん寿司のウニ丼には、もちろん礼文島の生ウニを使用。ウニ丼は、ウニの漁期にあわせて4月下旬から9月末までの提供となる。礼文島のウニ漁は例年、4月下旬から9月末までで、そのうち6月上旬から8月末までがバフンウニ、それ以外の漁期はムラサキウニとなる。この店のウニ丼もその時期に獲れたものにあわせ、旬のムラサキウニかバフンウニのどちらかで提供されることが多い。店は乗船待合室の目の前にあるので、利便性も抜群。フェリー到着時や出航前などは、利尻のウニの味を思い出に残そうと、多くの観光客で賑わっている。ウニ丼のほか、ホッケフライ定食やラーメンも人気だそう。
    ご飯の上にたっぷりと礼文島産のバフンウニを載せた名物のウニ丼(5000~6000円)
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旅のヒント

  1. その1

    利尻島へは、稚内からフェリーに乗り1時間40分ほどで到着する。空路であれば丘珠空港から通年、新千歳空港からは夏季のみ利尻空港への直行便がある。どちらもフライト時間は約50分間。

  2. その2

    礼文島へは、稚内または利尻島からフェリーで向かう。稚内からは約2時間、利尻島からは40-45分。稚内便・利尻島便のどちらも北側の鴛泊港(おしどまりこう)に到着するが、夏季のみ利尻島からの便の一部が島の西側の沓形港(くつがたこう)に到着する。

  3. その3

    フェリーは、繁忙期になると混雑するので予約が安心。ただし、予約はしていても乗船手続きは必要になる。出発の1時間前までには港に到着しておこう。

  4. その4

    利尻島・礼文島ともに、フェリー港近くにレンタカー・レンタルバイクのショップがある。

  5. その5

    利尻島・礼文島で各1泊以上し、ゆっくり旅を楽しむのがオススメだが、時間がない場合は、夕方の便でどちらかの島に移動すると1泊で稚内に戻ることができる。

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